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ものづくりワールド 東京

久しぶりの出張+展示会、東京

日帰りで朝が早いのはきついですがバーチャル展示会だと得られる情報って限られているので、やはり展示会はリアルがいいなぁと実感

やっぱり目を引くのは、3DプリンターとDX
先週、2年に一回のロボット展だったというのもあり、よく見る機器メーカーの出展は控えめです

今回は3DプリンタとVRシステムを体験してみたのでその感想を書いてみました。

【3Dプリンタ】
3Dプリンタも昔は、模型を作ったりして立体的に確認するという程度のものでしたが、今は色々なところで使われています。
私も機械部品の試作や、大至急必要な部品の代替、暫定として使ったりしています。

これを製品の量産に使えないかと課題を出され調査も兼ねて伺いました。
ま、事前調査で結果はほぼ出ていたのですが、判定としては×
採算が合わなさすぎるというのが大きな理由です。造形スピードの問題で、生産数から考えると必要代数が多くなりすぎる

少量生産のものは、最終製品にも使用されいるようですが、今回テーマに上がっている量産の案件にはマッチしません。

写真のようなロボット((株)シマノ製 観測ロボット)の部品には業界的にも3Dプリンタで部品を作るのがスタンダードとのこと。
そういえば、落合陽一氏がテレビで話しているのを聞いたことがあります。
「削らないと精度が出ないとかなんとかいってすぐに削りたがる。3Dプリンタで作ればすぐに作れるんだから、作ればいいんですよ。考え方が古いんですよ、私も実際ロボットの部品を3Dプリンタで作ってそのまま使っています」的な発言をしていたのをすごく覚えています。
この発言にはすごく違和感を覚えていたんですが、こう言ったラジコンみたいな小型のロボットを想定しているのならうなづけます。

職業がらロボットというと産業用ロボットのようなものを思い浮かべるので、全く納得いかなかったんだなぁと気づきました。
やはり、何事も前提条件を合わせることが大切ですね。

まだまだ、金属材料の3Dプリンタ活用はこれからという印象でしたが、樹脂材料、カーボン繊維入り材料の3Dプリンタ活用はかなり進んできているのだなと感じました。

個人的印象のまとめ
【現在の3Dプリンタ活用方法】
・製品、治具試作
 メリット:
     ●部品製作期間が短い
     ●コストご安い
      (同じ材質の切削品との比較)
     ●2D図面の作成が不要

・メンテナンス部品
 暫定部品製作
 樹脂部品の場合は正式部品として使用
  メリット:
     ●部品製作期間が短い
     ●個別に予備品を持たなくても良い
     ●金属部品などの長納期部品製作
      までの暫定処置として使用できる
・小ロット部品の生産
   メリット:
               ●金型を製作するイニシャルコストが
       不要
       ●頻繁な形状変更への対応が可能
・サプライチェーンの内製化
   メリット:
      ●サプライチェーントラブルの回避
      ●多数の部品に対して同じ
       設備構成での部品製作が可能

【VR システム】 

canonの「MREAL」を体験してみました。

機械のメンテナンス性確認のデモ
テレビや雑誌で見たことはあるけど初体験
「おぉ、確かに3D cadのデータが実寸で見える!」
しかし、距離感がいまいち合わないなぁ
慣れの問題かな?

デモを行なっているスタッフに聞いてみてもあまり、指摘されたことがないとのこと。

ユーザー側も違和感があるのは当たり前として受け入れてるのかな?
しかし、メンテナンス性を確認するのに距離感が合わなければ作業性確認に影響すると思うんだけどなぁ。
本当に、作業者の意見をこれで吸い上げられているんだろうか?
見えているだけで体の一部が3Dモデルに当たってもわからないし、自分の姿は手の肌色の部分しか見えない。
グリーンバックにしたりすれば、確認できるそうですが、装置の周りにグリーンバックはなかなか手間がかかりそうですね。

【VR システム canon「MREAL」体験まとめ】 
自動車メーカーへの導入実績はあるらしいですが、活用のメリットなどについてはあまりピンとくるものはありませんでした。採用企業からのフィードバック的な情報も聞いてみましたが具体的な内容は得られなかった事から、あまりまだ活用はされていないのではないかと推測されます。
現場を実寸法で確認できるのはメリットですが、
作業性を体感できるシステムとはいえないと感じました。
おそらく技術というよりもコスト面に問題があると考えられます。
この「MREAL」もコストを意識しているというお話をお聞きしました。
この辺りの機能とコストの折り合える点がどこなのかが難しいところなのかもしれません。

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