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FF16〜秩序、混沌、中立の3人の物語〜
FF16が終わって自分の中で、なんとなく
キャラについての考えがまとまって来たので
書き留めて置きたいと思います。
FF16のネタバレがあるので、クリアしてない
人は注意して読んで下さい。
以前の記事で主人公は3人いると述べたと
思うのですが、なぜディオンが秩序、
ジョシュアが混沌、クライヴが中立だと
思ったのかその辺りは触れてなかったので、
少し触れていきたいと思います。
それぞれの主人公の属性に
ついて
クライヴ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115936015/picture_pc_f16e21ae9ac60cb30e43ab3b49c6d05f.png?width=1200)
彼が何故ニュートラル(中立)かと言うと、
彼は人側にもベアラー側にも立てる人間だから
です。この世界はベアラーが虐げられていますが、それは変なことではありません。この世界
の大半の人間は生まれたときから、ベアラーは
そうやって扱うものだと教わり、育ってきた
のです。その価値観を変えるのは、容易では
無いでしょう。そんな価値観を変えるのが
クライヴだと思っています。人として育ちながら、ベアラーに堕ちた彼だからこそ、どちらの
気持ちにも寄り添えるのだと考えています。
そして、彼がニュートラルだと思った一番の
理由は、彼は新しい世界を創るものだからです。
あるゲームでは、ニュートラルが人間自身が
未来を決める本当の自由を手にするルートだと
言われており、人が人らしく生きる世界を
創ろうとしていたクライヴは、そんな
ニュートラルが当てはまると思います。
ジョシュア
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なぜカオス(混沌)かと言うと、彼は
今ある世界を壊し、混沌に導く存在だからです。ジョシュアは黒幕の存在に気が付き、黒幕の
企みを阻止しようとしました。黒幕の企みを
知った際にジョシュアは迷っていました。
「困難な道になる」と。
クライヴが新たな世界を創る側だとしたら、
ジョシュアはその基盤を創るもの。
彼が基盤を創るものなのは、クライヴに
力を託したことからも察することが出来ると
思います。彼がアルテマを追わなければ、
人が人らしく生きていく世は達成出来なかった
でしょう。ジョシュアがした選択は人々に
希望をもたらすのと同時に混沌をもたらす
可能性だと思っています。そのため、
カオス側に近い存在だと思っています。
ディオン
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115936083/picture_pc_2a45e9024b31a41caaea7bcea3040e15.png?width=1200)
彼はロウ(秩序)かというと、彼は神に仕えて
戦うものだからです。最後に神に反逆したのに?って思う方もいると思います。彼が仕えていた神はアルテマでは有りません。彼の父です。
彼は父を神と拝み、最後まで神の為に戦った。
彼は複雑な環境です。アルティマニアでは、
ディオンの複雑な環境が書かれてありました。
父親は彼を見ていなかった。ですが、彼の中の
父は真っ直ぐな人でした。彼は彼の中にある
父を信じて疑わなかった。神と拝む父のために
最後まで走り抜けたディオン。ディオンにとっては神である父に反逆をしようともしなかった。
なので、ディオンは父親から抜け出すことが
出来なかった神のしもべと考えています。
3人の主人公に共通する点
この3人は似ている部分が多いです。
まずヒロイン。クライヴはジル、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115937046/picture_pc_f9d7718ac1c328c662a819f2c1d8be50.png?width=1200)
ジョシュアはヨーテ、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115936868/picture_pc_ec9ab43f2ee9cba4a3c17b44e27154b6.png?width=1200)
ディオンはテランス
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115936881/picture_pc_29d7b9ca6b5a1a8fef6b78fe577f0b83.png?width=1200)
といったヒロインがそれぞれいます。
しかし、彼女らは最終決戦には来ず、
待つ役割を与えられています。
3人の主人公たちは、ラスボスと対峙する
役割を与えられているなら、彼女たちは
信じて待つという役割が与えられている
のです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115936971/picture_pc_adf1983d1467baddf827bf734e6c708f.png?width=1200)
また、彼らに共通しているのは「誰か」の
ために戦い、自分のために戦わないという
場所も似ています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115937703/picture_pc_e7c143377903b21d1e6e2b01026c926a.png?width=1200)
クライヴは、「人」のために戦い、
ジョシュアは「兄」のために戦い、
ディオンは「父」のために戦った。
他人から見たら愚かな行為に見えるかも
知れません。しかし、その姿が
どうしようもなく愛おしく思えるのです。
自分にとっては。
3人の主人公にとって家族
とは?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115938869/picture_pc_9a221001cfed0a4154f4057bf34857fb.png?width=1200)
ある意味呪いのような存在でしょうね。
これはキャラを批判する意味では無いので、
そこを踏まえて読んで頂ければ、幸いです。
クライヴはジョシュアを護れと言われて、
育ち、ジョシュアは生まれたときから
フェニックスのドミナントは「こうあるべき」
と育てられた。ディオンはシルヴェストル
にずっと道具として見られており、普通の
家族とは違う少し歪な形だと思っています。
クライヴは周りから「フェニックスの
ドミナントであるジョシュアを護れ」と
幼少期の頃から刷り込まれていますし、
ジョシュアは「フェニクスのドミナント
として、周りを導く存在に」と育てられ、
ディオンはシルヴェストルが神皇になる
ためにその存在を利用されてきた。
彼らは生まれたときに周りから道を
決められており、そこから外れることは
出来なかった。
だからこそ、クライヴたちにとって
ある意味、家族は呪いだと思えて
しまうのです。
「家族」に縛られた者たちが
行き着く先は?
クライヴたちは、家族に縛られているという
部分が共通しています。そして、大事なものを
自分自身で壊してしまった点も。
そんな彼らが行き着いた先は、自我を
否定しながら強固な自我を創り出したアルテマ。
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彼らは最後まで「家族の呪縛」から解き放たれることは無かったと思っています。しかし、
最後まで自分の信じたものを信じて走り抜ける
ことが出来た。だからこそディオンは
「これが自分だ。」と言うことが出来たのでは
無いでしょうか。
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側から見れば、気が狂っているしか思えない
行為も、本人にとってはそうでは無い。
だから、ジョシュアがクライヴのために
献身的に尽くし、自分のために一度も尽くして
無かったとしても、彼は後悔しないのでは無い
でしょうか。だから、彼らは美しい。
後悔せず、前に進むものたちだから。
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そんな彼らの物語を最後まで観れたことを
光栄に思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。