Python Matplotlibの準備
Matplotlibとは
データの持つ特徴を観察するため、グラフ(プロット)を作成することは非常に重要な作業である。MatplotlibはPythonでグラフを作成するためのライブラリである。機能の多さや作成できるグラフの品質から、Pythonでのグラフ描画ライブラリの定番となっている。
Matplotlibのインポート
Matplotlibは多くのモジュールで構成されている。グラフを作成するための関数はmatplotlib.pyplotmpジュールにまとめられており、これらをpltという名前でインポートするのが慣例である。
MatplotlibはGUIアプリケーションに描画画面を埋め込んだり、単純に静止画像としてグラフを作成したりと、様々な用途に合わせて出力形式を変えることができる。図の作成や出力といった裏方仕事を行う機能はバックエンドと呼ばれ、用途に合わせてバックエンドを選択する。
Matplotlibの設定
Matplotlibのデフォルト設定はplt.rcParamsで参照できるオブジェクトで管理されている。このオブジェクトは辞書型に似ているので設定項目の値を変更できる。 なお、項目の値をデフォルトに戻すにはplt.rcdefaults関数を呼び出す。
設定項目の値はmatplotlibrctというファイルを用いても設定できる。Matplotlibはこのファイルに書かれた値を設定項目のデフォルト値とする。Matplotlibを使うたびにplt.rcParamsで設定するのが手間であれば、matplotlibrcを使用する。
次に、設定ファイルを保存するフォルダを調べる。このフォルダに先ほど見つけたmatplotlibrcファイルをコピーする。コピーしたファイルをテキストエディタなどで開き、必要な設定項目をコメントアウトして値を設定する。
グラフの見た目に関した諸設定をスタイルシートというファイルにまとめ、設定を簡単に切り替えることができる。Matplotlibには多くのスタイルシートが用意されており、利用できるスタイルシートは以下のように調べることができる。スタイルシートはplt.style.useメソッドで呼び出して使用する。
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