vol.80 EOS R6 & FD55mmF1.2s.s.c
日本人の給料は上がらない、企業の内部留保は増え、それに加えてコロナによる収入減少や戦争等による物価高騰でレンズもこの4月から各社価格改定を実施したことでなかなか手の出なかったレンズがさらに高嶺の花になってしまいました。
そんな情勢下でトレンド(個人的流行ともいう)となっているのが大口径オールドレンズをミラーレスカメラに着けて遊ぶというあまりお金のかからない遊びです(あくまで個人的な流行です)
で、自分が持っている大口径単焦点レンズといえばやっぱりこれかなと。
初めて買った大口径単焦点レンズをちょっと持ち出して撮ってきました。
このレンズは自分が持っている実用Oldlensの中では最古参。
発売は1973年(昭和48年)3月なので49年前のレンズです。発売当時の価格は50,000円、当時の大卒初任給が80,000円~85,000円らしいのです。
ちなみにRF50mm F1.2 L USMが2018年の発売当時の価格が325,000円で大卒初任給が約210,000円なのでいかにレンズが高いかよくわかる。
※FD55mmF1.2s.s.cAL(1973年)は147,000円だからやっぱりレンズは高い・・・。
まぁ、このレンズを買ったのも正直「F1.2」という数字的魅力でしか見ていませんでした。
EFレンズがメインだったころのCanonユーザーなら一度は憧れるどこのメーカーも出していないF1.2という大口径(いまはミラーレスで各社F1.2のレンズを出してんすけどね)を一度使ってみたいとのことで2年ほど前にこのF1.2という明るさのレンズを5万円で購入したのです(49年前5万円のレンズを令和になって5万円で買うって・・・)
このレンズはオールドレンズを紹介する本に時々出てきます。
なにせ開放F1.2の明るさを持ち、5万円前後で買え、尚且つ中古市場に玉数のあるレンズとなるとそうそう無いので紹介しやすいのでしょうね。
紹介されていると必ずといっていいほど、開放時と絞った時のギャップがあるという文言を目にするのでそのギャップとやらを見ていきたいと思います。
これだけ明るいとF1.2で撮ること自体無謀でしたね・・・。
やっぱりF1.2は使いにくいですね。
ピント位置は合わせにくいし、白飛びするし、NDフィルター付けてないとSSはすぐに1/8000Overになるしで・・・。
使いやすいのはF2.0とF5.6くらいでしょうか。F2.0は解放から1段とすこし絞っただけですがボケ量と画質を両立するだけならこれくらいがいいかなと、あとはF5.6まで絞った時のかっちり感は気持ちがいいですね。
ということでここからはF5.6で撮った写真です。
色味的には好きなCarlzeissよりもあっさりかなという印象を受けます。なにせPlanarでF5.6まで絞って同じ晴れた空を移したらPlanarの方が青が濃くでるはずです・・・(たぶん)
最後に円頓寺でスナップした写真を掲載しました。オールドレンズならではの色合いですが絞ればなんとなく現代チックな写りにも近いのではないかと思う面白いレンズです。
自分の持っているlensはピントリングが重いのであまり持ち出しはしませんが改めて試写するとF5.6で撮影した時に出てくる絵はなんか味があって好きだなと思えるのでたまには持ち出して写真を撮ってみようかと思います。
では、また。