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いつまで「世界最強」でいられるか(2022年度版)
今日はこのニュースについて。
日本語版もあることに最近気がついたw(でも要約みたいな感じかな?)
2020年にこんな記事を書いた
2020年時点でも日本のパスポートは世界最強だった。2022年のランキングでもシンガポールと並んで1位。190カ国だったノービザ渡航可能国も192カ国に増えた。
While there's been little change at the at the top of a list of countries with so-called powerful passports -- meaning those with the most visa-free travel options around the world -- the recent conflict is starting to shake things up lower down the index compiled by London-based global citizenship and residence advisory firm Henley & Partners.
英コンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズがまとめた2022年版の最新ランキングは、上位国はほとんど変わっていないものの、下位の国では変動が起こり始めている。
今回の戦争で多くの国がウクライナからの難民を受け入れるためウクライナパスポート保持者のビザを免除するなどの措置をとっておりそれによってウクライナの順位は上がっている。
一方で各国から制限を受けるロシアの順位は下がり続けるだろうと見込まれているとのこと。
実は毎年このパスポートランキングには注目していて密かな楽しみでもある。
今年もジャパンパスポートは世界最強か!とちょっと喜んだりしつつ、その一方で日本に対する世界の評価を確認するという面もある。
今年のランキングをいつもと違う気持ちで見ることになるとは思いもしなかった。
戦争がパスポートの強さまで左右してしまうとは。
ウクライナの人たちへ手を差し伸べる国々の多さ。
その一方でロシアの人たちはもしロシアからどこかへ行きたい(もしくは逃げたい)と思ってもこのまま順位が下がり続ける(つまりノービザで入国できる国が少なくなっていく)のであればその希望を叶えることが難しくなる。
今年も世界の国々は日本や日本人に対する信頼を寄せてくれている。
だけど私は毎年「順位は落ちていないだろうか?」「日本の評価は下がっていないだろうか?」と内心ドキドキしながらランキングを見ているのだ。
2020年の記事にも書いたけど、今の日本の状況だといつかランキングがどんどん下がって行ってしまうんじゃないかと思っている。
我々のおじいちゃんおばあちゃんや両親世代が積み上げてきた日本や日本人の実績やイメージはだいぶ崩れつつあると実感しているのが正直なところ。
ここ30年近く平均賃金はほぼ横ばい。
周りを見ても昔と比べて裕福になったか?と言われればそうは思えない状況が続いている。
むしろ貧困に喘ぐ人が増えたような気さえする。
ずーっと不景気。
実は日本経済はもうこれが普通の状態で「不景気ですよ〜」という言葉で誤魔化されているんじゃないかと思ってしまうくらい長いこと不景気。
つまり日本はけっこうやばい国になっちゃったんじゃないかって。
それが世界にバレてしまうんじゃないかと。(いやもうバレてるなきっと)
そのバレたかバレてないかをパスポートランキングでチェックしているのだ。
パスポートが世界最強だからってなに?
とか
パスポートランキングで世界からの評価が分かるわけないじゃん
というご意見は置いておいて。
私は「日本から出られなくなること」がとても怖いのだ。
世界最強のパスポートを持っているということはいつでも世界中の好きな場所に行けるということ。つまり自由があるということ。
ランキングが下がれば行きたい国に行くためにビザを申請して発行してもらわないといけなくなる。
つまり「その国に入るための正当な理由」が必要になる。
私に観光以外の正当な理由をつけられるだけのスキルはないからこの自由がなくなることはとても不安なのだ。
まあ192カ国全部は回りきれないから上位10位くらいまでに入っていれば十分なのだけれど。
でも上位10位までで下落が止まる確証もないわけで。
長くなってきたので今年はこの辺で終わらせておくけど、今回このニュースを読んで得た気づきは
世界最強でいられる理由は先人たちの努力の部分が大きく、その順位をキープするにはあまりにも脆いということ
世界最強であることには何か理由や使命があるのかもしれないということ
世界中が日本を受け入れてくれる間に世界中を旅しながら生きるを実現しようと心に誓って、自分のパスポートを見直そうと思います。(入出国スタンプを見返すのが密かな楽しみw)