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【2級造園】土壌pHに関する問題を攻略!

今回注目するのは「土壌pH」に関する問題です。pHと言えば思い出すのが、理科の実験で使ったリトマス紙ではないでしょうか。土壌改良剤に精通していなくても基礎知識があれば何となく解ける分野だと思いますのでぜひ勉強してみてください。

この問題で押さえておくポイントは、①pHの基礎、②土壌が酸性(又はアルカリ性)になる要因、③主な土壌改良剤(、肥料など)です。

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《例  題》

平成29年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験 No.3
土壌pHに関する次の記述の(A)~(C)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。

「土壌pHは、数値が小さくなるほど( A )が強いことを表す。雨の多い我が国では、土壌が( B )になりやすいので、土壌pH を改良するために( C )を用いる場合がある。」

1.(A)酸性    —(B)酸性    —(C)消石灰
2.(A)酸性    —(B)アルカリ性 —(C)消石灰
3.(A)アルカリ性 —(B)酸性    —(C)ピートモス
4.(A)アルカリ性 —(B)アルカリ性 —(C)ピートモス

平成26年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験 No.2
土壌に関する記述のうち、適当なものはどれか。

1.土壌粒子の粒径は、シルト、粘土、砂の順で大きくなる。
2.粒径が大きい土壌粒子の割合が多い土壌ほど、保水性が大きくなる。
3.土壌のpHは数値が小さくなるほど、アルカリ性が強くなる。
4.一般に雨の多い我が国では、土壌は酸性になりやすい。

平成21年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験 No.3
土壌pHに関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1.アルカリ性の強い土壌は、炭酸カルシウムや消石灰を用いて中和する。
2.一般に雨の多い我が国では、表層からの塩基の溶脱により、土壌は酸性になりやすい。
3.市街地ではコンクリート構造物や舗装、乾燥の影響等により、一般に、土壌はアルカリ化する傾向がある。
4.酸性かアルカリ性かを表すpHは、その値が大きいほどアルカリ性が強いことを示す。


———解答はページの下の方にあります———

以下のポイント①、②を覚えているだけでも選択肢を簡単に減らすことが出来ると思いますよ!

ポイント①
pHの基礎です。数字が小さいほど酸性が強く、数字が大きいほどアルカリ性の強いことを示しています。ついでに、植物の育成に最適なpHは6~6.5(弱酸性~中性)となります。

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ポイント②
土壌が酸性(又はアルカリ性)になる要因です。色々な場合が考えられますが、少なくとも「雨が原因で酸性になる」「コンクリートが原因でアルカリ性になる」事を覚えておきましょう。
市街地での緑化はどうしてもコンクリートや舗装により土壌がアルカリ性になる事が多いでしょうか。

ポイント③
主な土壌改良剤(、肥料など)です。色々な種類があるとは思いますが、受験に当たり覚えておく必要があるのは酸性性土壌を中和するのに「消石灰」「炭酸カルシウム」、アルカリ性土壌を中和するのに「硫安」「ピートモス」などです。
そのほかに、硫酸カリウム、塩化カリウムなどもアルカリ性土壌を中和するのに使われます。

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解  答  1、4、1

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