令和3年度の施工管理技術検定の制度改正でどうなったのか調べてみた
こんにちは。情報をキャッチするのが遅くなってしまいましたが、令和3年度の施工管理技術検定試験から「施工管理技士補」という資格制度が導入されたようなので調べてみました。サクサクッと書くつもりですので、まだ制度改正について知らない方はここで概要を把握して頂ければと思います。
今回参考にしたページ・資料
詳細を知りたい方はこれらを参考にして頂けますと幸いです🙇♀️
改正の背景(読み飛ばしてもOK)
とにもかくにも人手不足
少子高齢化はとうに昔の話、超高齢社会となった現代はどこもかしこも人手不足です。建設業界においても有資格者の高齢化、受験者数の減少・高齢化、若手の離職といったことが課題になっています。
実地試験合格を諦めてしまう人が多い
学科試験と実地試験の両方に合格しなければ有資格者として認められないのに、実地試験の難易度が高くて学科試験の合格までで挫折してしまう受験者が多いようです(→過去の合格率)。
また、数年前から高校生をメインターゲットに学科のみ試験もはじまりましたが、若年層の技術者創出はうまくいっていない模様です。
施工管理技士「補」の登場で変わったこと
いままで
学科試験&実地試験に合格 ⇨施工管理技士の資格Get!🐓
なお、学科試験のみ合格した場合、翌年の試験で学科試験をパスして実地試験だけ受験することが可能でした。
これから
学科試験に合格 ⇨施工管理技士補の資格Get!🐥
学科試験&実地試験に合格 ⇨施工管理技士の資格Get!🐓
学科試験のみ合格した場合でも「施工管理技士補」という資格が与えられることになり、無期限に学科試験をパス可能になりました。
検定試験はどう変わる?
試験名称の変更
学科試験 → 第一次検定
実地試験 → 第二次検定
試験内容の変更
出題形式に変更なし
(第一次検定がマークシート形式、第二次検定が記述式)学科試験の出題範囲がやや増加
(実地試験の範囲だった施工管理法の応用能力を問う問題が追加)実地試験の出題範囲がやや増加
(学科試験の範囲だった施工管理法の基礎知識を問う問題が追加)
もともと施工管理技士を取得するつもりで勉強されていた方は、試験内容について特に心配する必要はありません。多少問題の見た目は変わりましたが、特別難しかったり新しいことが問われる訳ではありません😄
受験資格要件の緩和
2級施工管理技士の資格所有者は、実務経験無しで1級の学科試験にチャレンジできるようになりました。
施工管理技士「補」を取得するメリット
2級施工管理技士補
無期限で学科試験をパスできる点以外に大きなメリットは無さそうです。主任技術者になれるのは従来通り2級施工管理技士以上の資格所有者(または所定の実務経験者)で変更ありません🤔
1級施工管理技士補
これまで専任の監理技術者を配置する必要のあった工事(例えば5,000万円で受注して4,000万円下請けに発注する場合)において、1級の施工管理技士補の資格を持つ人を専任で配置すれば、監理技術者は他の工事をもう一つだけ兼務することができるようになりました。
監理技術者を専任で配置できないために諦めていた工事案件が受注しやすくなるほか、実務経験が足りずに1級施工管理技士の資格を取得できない若手にとっても活躍の場が広がりそうですね(順調に実務経験を積んで試験に合格すれば20代のうちに1級の技士補まで取得できますよね)。
なお、まだ改正が行われたばかりですし、こうした体制で受注する際には発注者へその旨を説明し理解してもらう必要があるでしょう。詳細はよくわかる建設業法(2021.7版)等でよく確認をお願いいたします。
まとめ
忙しい皆さんもここだけ読めばOKです。
学科試験に合格したら「施工管理技士補」になれる🎉
試験内容に大きな変更はなし👌
2級の実地試験に合格したらすぐに1級の学科試験を受けられる🙆♀️
1級施工管理技士補はいろいろなメリットがある✨
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
ありがとうございました。良かったらこちらも参照ください🐈