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平成30年度・学科試験(前期試験)「クリティカルパス」を求める問題の解説

今回は毎回アクセス数の多い「クリティカルパス」についての記事に掲載している図が手書きで恥ずかしかったので、ちょっと気合入れてパソコンで綺麗に作って解説します(笑)
なお図が手書きの解説記事はこちら。

ほぼ毎回出題されている「ネットワーク工程表」についての問題。出題形式はあまり変わらず、示された工程表の「クリティカルパス(工事に必要な日数)」を求める問題です。一度理解すれば得点源にできますのでしっかり対策しておきましょう☆

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平成30年度 2級土木施工管理技術検定試験 学科試験(前期)No.51
下図のネットワーク式工程表に示す工事のクリティカルパスとなる日数は、次のうちどれか。ただし、図中のイベント間のA~Gは作業内容、数字は作業日数を示す。

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1) 19日
2) 20日
3) 21日
4) 22日

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平成30年度 2級造園施工管理技術検定試験 学科試験(前期)No.30
下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、Eの作業日数を短縮して7日にした場合、全体工期は何日短縮されるか

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1) 0日
2) 1日
3) 2日
4) 3日


———解答はページの下の方にあります———

土木の方は、純粋にクリティカルパスを求めるだけの問題でしたね!造園の方も、基本的にはクリティカルパスが求められればOKなのですが、少し捻った問題でした(・ω・;)

それでは早速、土木から解説していきます。

画像3

まず青色ゾーンですが、A→Bに進んでも、A→Cに進んでも、掛かる日数は9日なので、③へは9日で到達します(②から③へ点線の矢印が向かっているため、Bの作業が完了しないとE、Fに着手出来ません)。

次に緑色ゾーンですが、Dに進んだ場合は16日、Eに進んだ場合は17日、Fに進んだ場合は16日、という事で、⑤へは17日で到達します(一番長いものを採用)。

最後に黄色ゾーンですが、17+4=21日。答えは21日です。

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次に造園です。落ち着いて、問題文をしっかり読んでくださいね!

Eの作業が10日→7日に短縮された時に、全体工期が何日短くなるかを聞かれています。問題の解き方としては、「短縮”前”」と「短縮”後”」の2通りのクリティカルパスを求めて比較します。

画像4

まず青色ゾーンですが、A→Bに進むと10日、Cに進むと11日。③から④へ点線の矢印が向かっていますので、④の先に進むのは11日以降となります(Cの作業が終わらないとDに着手できない関係性にあります)。

次に緑色ゾーンですが、⑤へは16日で到達、Fに進んで19日です。

最後に問題のEですが、まずは短縮前の日数を求めますね。③へは11日で到達しますので、11+10=21日となりますので、短縮前は⑥へ21日で到達します(緑色ゾーンで求めた19日と比較して長いものを採用)。

それでは短縮後の日数を求めます。③へ11日で到達し、11+7=18日となり、短縮後は⑥へ19日で到達します(緑色ゾーンで求めた19日と比較して長いものを採用するため注意)。

よって、答えは21-19=2日となります(Eを7日に短縮することで、全体工期が2日短縮された)。

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いやそもそもクリティカルパスってよくわからないんだよね...という方はこちらの記事の方がゆっくり解説していますので良かったらご覧ください。

解説が分かりにくい!というコメントお待ちしています!どんとこい(笑)
その他、聞いてみたいことがあればお気軽にコメントくださいね(・ω・)♪

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解  答   3 、 3

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