【旅メモ お遍路をゆく】 1日目 1~6番札所
2024.04.28
お遍路は、いつ、どこから始めてもいい。そう聞いたときはびっくり。そうだったんだ~。でも私は初心者。番号に沿って1番からにしよう~(笑)
徳島駅前に前泊して準備万端。始発の汽車に乗って約20分でJR板東駅に到着。ここから第一番札所の霊山寺(りょうざんじ)までは徒歩10分。
やってきました、霊山寺。その山門がなんと厳か。初心者でございます、どうぞよろしくお願いしますと心で語りながら!?山門で一礼して入る。
さてここからの一連の作法に不慣れのためまずはうろうろきょろきょろ。えー、そうね、まずは手水場でお清めだわ。これも左手、右手、口と順番通りに。で、次なんだっけ?あー、そうだ、鐘よ。確か突くのを禁止しているところもあるって書いてあったけど、ここは大丈夫?と、ちょうど歩いていた売店のおばさまを呼び止め、鐘を突いてもいいか確認。無事に2回鐘を突いたら本堂へ進む。
お参りもこれまた基本的な順番はある。順不同でもOKらしいけど、ルーチンで覚えた方がスムーズかしらと自分の順番を決める。まずローソクに火をつけ、お線香3本に火をつけて立てる。お賽銭を入れ、お札を収めて、数珠をバッグから取り出す。最後にお経(般若心経)を唱える。私はこれをYoutubeの動画をみて一通り勉強いたしました(笑) 何事もまずは基本の習得が大事と思っているので一応ね!
本堂でのお参りを終えたら次は大師堂へ。お遍路は「同行二人」といってお大師様が共にいてくれる。だからお寺のご本尊をお参りしたら次はお大師様にもお参りをする。手順は本堂と同じ。
それが済むと納経所と呼ばれる場所で納経帳に御朱印をいただく。本当はもっとお寺の中を見学したり、敷地内をゆっくりと散策したいけど、初心者のため心にも時間にもそんな余裕なし。だってまだ時間内に宿に着けるかさえ自分でわからない。そんな訳でそそくさと霊山寺に別れを告げて第二番札所の極楽寺(ごくらくじ)へ向かうのだ。
ただ、納経所兼売店横に佇むこのマネキンにはウケたのでご紹介(笑)
あっ、そうそう。地図のことも一言触れねば。実に立派なカラー版のお遍路地図が¥3,300で販売されていたけれど、なぜかその地図は上が北になっていないという。そんなの使いにくくない?値段も立派なので迷っていると、売店のおじさまが英語版¥1,900を紹介してくれた。お値段が安くなっているのと上がちゃんと北になっている。極めつけはおじさまの一言。「いや~、お遍路さんで地図持ってない人達、結構お遍路じゃないフツーの道路とか歩いちゃってるんだよねぇ~」。・・・買わせて頂きます(笑)
ここからは1日目に訪れたお寺の外観をご紹介。振り返ってみて、結構なみどころをスキップしまくったことを大反省。気持ちに余裕がないって駄目ね。1番札所からもう一回やり直してもいいくらいだ~!
みどころは、お釈迦様の足型である仏足石と願掛け地蔵。
みどころは、弁慶の力石と長寿をもたらす黄金の井戸。この井戸を覗き込んで自分の姿が映らなければ3年以内に亡くなるとか。ちゃんと映りました( ;∀;)
みどころは、二層からなる鐘楼門と西国三十三観音像。ずらりと並ぶ観音像は見応えがあります。
みどころは、五百羅漢と水琴窟。
みどころは周囲では八十八ヶ所のお砂踏ができるという多宝塔と弘法大師42才(男性の大厄)の時に猟師の弓矢から大師を守ったと伝わる、大師お手植えの厄除けの「さかまつ」。
初日は16キロ程度の道のり。でも境内を歩いたり寄りみちしてるから24キロは歩いたみたい(iPhone記録)。15時前には安楽寺でのお参りも終えて、歩いて5秒もかからない同じ敷地内の宿坊へ。ここには弘法大師様が発見したとされる霊泉があり、その名も「弘法の湯」。これがお遍路さんに大人気。あー、温泉が楽しみだな~と思いながらチェックイン。15時前だけどいれてもらえました♪
お夕飯も宿坊というイメージからは豪華だけどヘルシー路線。ご飯はお替り自由ということで食べたいところでしたが(笑)、やめておきました。胃腸の疲れが体調に出るといけないし、とりあえず1日目だから慎重にね。
夕飯後は、宿泊者向けに無料で「くす供養」をやってくれましたが、これがディズニーランドばりのイベント!本殿奥の灌頂窟という場所は、まるで忍者の隠れ扉から入るようでワクワク。涼しい風を感じると目の前に小さな川が流れている。この川がなんとブル~。ここにロウソクの船を浮かべてご先祖様を供養するというわけです。護摩焚きも初体験。堪能しました。
最後に88ヵ所のお寺で薬師如来様とお大師様の像を触れるのはここだけ、ということで薬師如来様とはハイタッチ、お大師様はその左手をぎゅっと握らせて頂きました。ありがとうございました~。