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世界中のバカ騒ぎが終わる。

2018年ロシアワールドカップは、フランスの優勝で幕を閉じた。

「もし、あの乱入者がいなければクロアチアが勝ってたかも…?」「クロアチアの選手の表情がいいなぁ」「フランスの大統領めっちゃ喜んでるなぁ」…ぼやぼや浮かんでは消える感想とは裏腹に、ズキズキと熱っぽいざわめきを抱えたまま、表彰式を眺めていた。

日本代表の健闘と1つの世代の終焉を目の当たりに、ベスト16で燃え尽きた感覚があった。しかし、決勝戦で火花を散らす選手、とめどないサポーターの歓声に「この決勝の舞台で戦う日本人がいつか見たい」と心から思った。

決勝という舞台は本当に特別だ。それまでに積み重ねてきた全ての努力が報われる唯一のチームを決める戦い。選手の闘志も、サポーターの喜怒哀楽もそれまでとは比べものにならない。世界中が注目する試合に、当事者として参加できる歓び、緊張感…。「サッカーが好きな者」として、それを知らないまま人生を終えたくはない。

2015年のJリーグ・チャンピオンシップの決勝。サンフレッチェ広島のサポーターという当事者として観戦できた。もちろん歴史に残る劇的な試合内容もあると思うが、1年を通して応援してきたチームの「晴れ舞台」を見守ることのドキドキはやはり特別なものだった。

世界中を熱狂の渦に巻き込んだお祭りは終わってしまった。

「また4年後」

それでもいい。けれど日本でも海外でも国内リーグや地域リーグは毎年熱戦を繰り広げている。4年後に至るまでの積み重ねを少し追いかけてみると次のワールドカップの見方が少し変わるかもしれない。

さぁ、とりあえずはJリーグの再開だ。
1週間のご機嫌が応援するチームの試合結果に左右されてしまうサポーターという生き物。
ワールドカップが終わっても、僕たちに待っているのは最高の週末だ。

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