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電車から途中下車したら死ぬおじさんの話

みなさんも一度は満員電車で遭遇したことありません?

降りる人がいても構わずドア付近のポジションを死守するおじさん。
たとえ荷物が引っ掛かろうが、体をぶつけようとも、
つり革を握り、まるで逆流に逆らう鮭のごとく人の波をやり過ごすあの人。

多分あれ。
「電車から途中下車したら死ぬおじさん」なんだと思う。
じゃないと「すっと降りてまた乗る」って誰でもできる簡単な行動が
いい歳したおじさんができない理由が説明できない。

途中下車してホームに脚が触れた瞬間、
死んでしまう魔法にでもかかっているんだと思う。

じゃないと会社でもそれなりの地位に出世していて、
娘、息子と家族がいてそれを守る立場にありそうな、
いい歳したおじさまがねぇ。
こんな若造でも一回降りた方が良いとわかるようなことが、
わかってない訳ないですもんねぇ。
命かかってるから切れてわざと降りる人に体ぶつけるんですもんねぇ。

命かかってるからね。仕方ないね。
命かかってるから、僕らも許してあげるよ。

命かかってるからだよ?

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