「なにもしていないのにこわれた」は存在する!

「なにもしてないのにこわれた」という言葉が私は嫌いでした。特にソフトウェアに関する相談で「なにもしてないのにこわれた」と言われると、「そんなことあるわけないやろがい!」と相談者にキレ散らかしておりました。ところが先日、私も「なにもしてないのにこわれた」状態に遭遇しました。本当に「なにもしてないのにこわれた」は存在するんだ…と思うと同時に、相談してくれている人にはもう少し優しくなろうと思いました。

私が遭遇した「なにもしてないのにこわれた」

状況

私はデータストレージとして自宅サーバーを利用しています。その自宅サーバーがいつの間にかネットワークエラーで接続できなくなっていました。

  1. 自宅サーバーへの接続ができない状況になっていることが判明する

  2. ネットワーク関連のエラーということが判明したので、サーバーの再起動を行う

  3. ネットワーク接続どころか、OSが起動しなくなる

私がしたことはサーバーの物理的な再起動だけなので、ほぼ「なにもしてないのにこわれた」であると呼んでいいでしょう。

原因

マザーボードには起動ディスクの優先順位を設定できる項目があります。OSの入っているディスクよりデータ保存用のディスクのほうが起動優先順位が高くなっていたのが、OSが起動しなくなった原因でした。サーバーが起動しなくなってから原因に気づいて復旧するまでに、2日かかりました。もう少し早く気づけそうだった。

「なにもしてないのにこわれた」が発生する確率が高い状況

十分に自動化されている

自分の操作によってではなく、ソフトウェア側のご厚意によってこわれる可能性もあります。また、自分が作成したマクロや自動化プログラムの相性が、特定のソフトウェアと合わない場合もあります。むしろそっちのほうが多いです。マクロのご利用は計画的に。

複数のソフトウェアが起動している

AのソフトとBのソフト、個別に動作している場合は問題ない。しかし、同時に起動しているときに動作不良を起こす可能性があります。ごくまれですが。

接続が更新される

ネットワーク的なものだけでなく、物理的な接続・端子の接触などによる接続も、ソフトウェアに影響を及ぼします。特にサーバーの場合、IPアドレスの自動割り当てなどしないようにしましょう。

端末が古すぎる・端末の性能不足

利用している端末が古いと、ある日突然物理的に破損する可能性があります。ストレージならS.M.A.R.T.という自己診断機能も存在するので、積極的に活用していきましょう。

まとめ

「なにもしてないのにこわれた」は、自動化が進んでいるソフトウェアの環境や端末の経年劣化によって引き起こされる可能性があります。しかし、「なにもわるくないのにこわれた」は存在しませんので、相談される側は注意深く観察するようにしましょう。

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