長崎原爆の日

今日は8月9日、長崎に原爆が落とされた日です。

幼稚園のころ、たぶん5歳くらいの話です。
母親に長崎の原爆資料館に連れて行かれました。
私は展示されているものを見て泣きながら吐いたそうです。
そのことに関しては全く覚えていないのですが、熱で曲がってしまったガラス瓶や11時2分で止まった時計、ガラス片が刺さって血まみれのボロボロの服があったことだけは覚えています。
母親の話によると、資料館は綺麗になる前で薄暗く、子供と入るには程遠い雰囲気で連れて行ったのはちょっと早すぎたかな、と思ったそうです。
実際にこんなことがにあったんだよ、と母親は私に資料館を一緒に見ることで教えたかったのだと思います。

その後、小、中学校では毎年8月9日は平和学習で、夏休み中ですが、学校に行って、実際に原爆の被害にあった人から直接話を聞いたりする機会がありました。
スライドに映される写真を見ては、なんて恐ろしいことがあったのだろう、と恐怖で毎年泣いていました。
『夏休みの友』という宿題の冊子にも毎年原爆の話が載っていました。

中学校の修学旅行は広島に行きました。
もちろん原爆資料館にも行きました。
入るのさえためらうほど恐怖を感じたことを覚えています。
中には人の影が写った壁があり、原爆の凄まじい威力を物語っていました。

大人になってからも原爆の話を聞く機会がありました。
時津という長崎市内から離れた場所からもきのこ雲が見えたこと。
佐世保までケガ人が電車に乗せられてどんどん運ばれてきたこと。
私が長崎で生まれ育ったから知っている原爆の話があることに気がつきました。

私にとって8月9日は平和について考える1日になっていました。
もう二度と世界中の人たちの頭上に核を落としてはいけないと心から思います。

リアルに戦争を知っている人たちが周りにいて、当たり前のように話を聞かせてくれたことに心から感謝しています。

それでは、今日はこのへんで。

いつも読んでいただいてありがとうございます。







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