真夏の暑さに注意しましょう!
梅雨明け以降、暑い日が続いています。情報提供が少し遅くなりましたが、真夏の暑さについての話をします。
天気予報でよく聞くフレーズで「明日の最高気温は35℃で、猛暑日となる見込みです」というものがあります。しかし、実際の気温はもっと高いので注意が必要です。
気象庁の気温測定方法は下記のように決められています。
・芝生の上1.5mの位置で観測。
・温度計は直射日光が当たらないように通風筒の中に収納。
・通風筒は上部にファンがあり筒の下から上へ外気を取り入れ。
もうお分かりと思いますが、私達が日常的に感じている気温は気象観測の気温よりも高いのです。気象観測の気温は、公園の芝生広場で日傘をさして立っている時のイメージに近いと思います。当然、直射日光の当たるアスファルト道路上の気温とは大きな差があります。
(参考データ)ガーデニング会社のHP情報
快晴時の真夏の午後で、日当たりの良い芝生表面の温度が40℃に対しアスファルト表面の温度は約60℃(この時、木陰の芝生は約30℃)。
黒いアスファルトに太陽光が当たると太陽光のエネルギーのほとんどは熱に変わります。そして熱くなったアスファルトからは赤外輻射(ふくしゃ)という熱線(赤外線)が放出されます。この際、アスファルトに近いほど気温が高くなりますので、子供は大人に比べて気温の高い所にいることになります。更に、子供は身体が小さいために大人に比べて体温が上がりやすくなります。要注意です。小さいお子さんをお持ちのお母さんは十分に注意してあげてください。
(参考データ)セコムのHP情報
気温34.9℃の夏の午後のデータ。アスファルト表面温度が57℃の時、ベビーカーの頭の位置の気温=50℃、120cmの高さの気温=41℃。
都市部では、アスファルト以外にもビルの壁やコンクリートからも輻射熱が放出されますし、エアコンの室外機からも熱風が放出されています。また、アスファルトもコンクリートも蓄熱という機能があり、昼間の熱を日没後も放出し続けます。結果として熱帯夜となります。
一方、芝生の上はどうでしょうか?芝生や雑草の表面の温度はアスファルトやコンクリートに比べて低いです。これは、葉から水分が蒸散される際や地面の土から水分が蒸発する際に空気から気化熱を奪って空気の気温を下げるためです。
最高気温が35℃でも、アスファルト道路上、コンクリート上、芝生の上、木陰、田んぼの中、森林の中等々、それぞれの環境で気温は異なります。また、地面に近いペットや子供は大人とは異なる暑さです。
更に、真夏は湿度が高いため汗をかいても汗が蒸発せず体温が下がり難くなっています。特に年配の方は、家の中にいても暑さを我慢してエアコンを使用しないと熱中症になりやすくなります。
皆さん、真夏の暑さにはくれぐれも気をつけてお過ごし下さい。
以上