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旅行と天気予報

※写真は全て上高地で撮ったものです。

計画した旅行の日が近づいてくると天気予報が気になってきます。せっかくの旅行なので、良い天気になれ!と誰もが願うものです。

私は写真を撮る事が趣味なので、旅先で青空があるのか無いのかは非常に重要です。風景写真の背景には青い空と白い雲が必要ですし、光と影も大事な要素です。そもそも気象予報士の資格を取ろうと思った理由のひとつは写真のためです(もちろん他にも理由はあります)。

今回は旅行前、旅行時の天気予報、気象情報の私の使い方を紹介します。

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旅行の1週間前になると週間予報が気になってきます。しかし、1週間先の予報は気にしない方が良いです(特に梅雨時から夏、秋頃)。あまり適中率は高くありませんし、途中で予報が変わることが少なくありません。ちなみに、上の写真は今年の10月下旬に上高地で撮ったものですが、この日の1週間前の予報は「曇時々雨」でした。

天気予報は2日前からチェックします。2日前の予報は参考としてチェックします。もし、天気が悪そうな場合は計画見直しの検討が必要です。念のために屋内で観られる所も探しておきます。尚、私が上高地へ行く2日前の予報は「曇時々晴」に変わっていました。

前日の天気予報はほぼ信用しても良いと思います。前日の天気予報(2社〜3社)を確認して旅行の計画を決めましょう(事前に、天気が良い場合のプランAと天気が悪い場合のプランBを準備しておくとよい)。ウェザーニュースと日本気象協会では1時間毎の予報が確認できるので便利です。私はこれらの2社と気象庁の予報をチェックしています。但し、3社間で予報が異なる場合もあります。この場合、専門的には高層天気図の予想図で湿った空気や上昇流の領域がどの辺りにあってどう動いて来るかを確認します。しかし、一般の人には出来ませんので翌朝の予報を待ちます。尚、私が上高地へ行く前日の予報は3社とも「晴時々曇」に変わっていました。

当日の朝の予報は重要です。朝早く起きて予報を確認しましょう(気象庁は朝5時に予報が更新されます)。例えば、「晴時々曇」の場合で雲が多いのは午前か午後か朝か夕方か、「曇時々雨」で雨が降るのは何時頃か、雨量は何mm程度か等、細かい所まで確認します。気温や風の強さも朝、日中、夜と確認しておくと、着て行く服装もバッチリです。時間毎の天気の変化を確認して計画を変えることも必要です(晴れる時間帯には景色の良い屋外、雨の時間帯には屋内の施設)。尚、私が上高地へ行く当日の朝の予報は「晴時々曇で午後から雲が増えるでしょう」というものでしたので、朝一番に出掛けました。予報通り午前中は良い天気で午後から雲が増えてきました。

※ウェザーニュースの時間予報(11月9日14時の予報)。時間毎の天気、雨量、気温、風向・風速が予報されています。

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↑上の写真は朝の写真。そして、↓下の写真は午後の写真。予報通り昼頃から雲が増えてきました。

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旅行に行く際は天気の情報を正しく把握して、それに合わせて旅をすることが最善と思います。また、旅行中にスマホで雨雲の動きを確認することもできます。皆さんも一度試してみて下さい。

気象庁のHPで、雨雲の動きや雨量の予報、落雷の状況、気象衛星画像による雲の状況等、色々な気象情報が確認できます。一般の人には使い方が少し難しいと思いますので、またそのうち解説記事を投稿します。

(参考)
週間天気予報がどの程度の適中率かを調べています。下の記事は1月〜6月の途中経過です(最終版は2022年1月に投稿予定)。

下記の記事は週間天気予報適中率の地域性、季節性の傾向を整理したものです。

以上