見出し画像

ヒマワリの花

 夏の花と言えばやはりヒマワリが代表格で、子供の頃には種を蒔いて成長を観察したり絵を描いたりした人も多いと思います。
 しかし、その割にヒマワリの花の事を正しく知っている人は少ないのではないかと思います。今年、妻が庭でヒマワリを育てていましたので、写真を撮って花の観察をしてみました。

 ヒマワリの花は不思議な構造をしています。円の外周に大きな花びらがあり、その内側の円の中にたくさんの小さな花があります。外周の花を舌状花、内側の花を筒状花といいます。筒状花の数は非常に多く、とても数えられるレベルではありません。なので、ネットで調べたところ、1500〜3000ほどの花(種の数)があるそうです。
*コスモス、ヒャクニチソウも舌状花と筒状花があります。

画像1

 ヒマワリの筒状花は外側から咲き始め日毎に内側へ開花して行きます。上の写真で外周に近い辺りは開花して黄色の雌しべが伸びています。その内側は筒状の花が開いて雄しべと雌しべが伸び始めているところ。更にその内側(写真の中央上部)辺りはまだつぼみです。

 上の写真の一部を拡大した写真が下の写真です。雌しべの下に開いた花びらが星形⭐️に見えます。写真の上の方の花は、雄しべから少し雌しべが顔を出した状態です。参考にネット情報からヒマワリの筒状花と舌状花の構造図を載せておきます。

画像2
画像4

http://www2.odn.ne.jp/~had26900/shokubutsu_no_bunrui/morph_var_flowers.htm より引用


 花の経日変化は下記の写真のようになりました。8月7日に開花し、翌日の8月8日において中央部のつぼみはまだ緑色です。

画像3

 8日10日(水)には下記の写真のように円の外周と中心の中間点あたりまで開花しました。咲き始めからこの頃が花をきれいに見られる時期と思います(ヒマワリの見頃は咲いてから4日程度と意外に短い)。

画像5

 8月12日(金)、8月14日(日)と下記の写真のように開花が進みました。外周の舌状花の開花から7日めにほぼ全ての筒状花が開花しました。筒状花の部分がドームの屋根のように丸く膨らんだ形状になりました。また、8月14日(日)には外周に近い筒状花の雄しべと雌しべの一部は落ちて無くなっていました。舌状花も元気が無くなっています(台風8号が接近した影響も有り)。

画像6

 

 子供の頃にひまわりの花はよく見ていたつもりでしたが、ここまでしっかりとヒマワリの花を観察したのは初めてでした。今まで、何も知らずに生きていた事を認識しました(チコちゃんに叱られるところでした)。子供の頃と違って、今はネットで調べながら観察できるので、それが観察の助けになる事も実感しました。便利な時代になったものです。

以上