ぐさぐさ刺す。山田太一に問いたい。なんでこんなにいじめるんですか？
TBS 「ふぞろいの林檎たち」1983
四流大学の、就活中の男3人
看護師の卵、女3人の青春群像劇。
そしてそれぞれの家族たち。
初めての風俗に、知っている女を見つけて、
泣き出す中井貴一。ぐさり。
その彼女に惚れて、
同棲中の彼女と彼に関わって、
彼女は自殺未遂。
それでも彼への未練を隠せない彼女。
中井貴一は手を出せない。
実家は酒屋。切り盛りする母、
佐々木すみ江と、後を継いでる兄夫婦。
佐々木すみ江は、
子供を産めない、
心臓病の兄嫁、根岸季衣をいびる。
母の愚痴の聞き役は兄。ただただ無言の兄。
佐々木すみ江はなんと、
💢美しいお手伝いさんを雇う💢
「○○さんは寝てていいからね」
居場所を奪われる兄嫁、根岸季依。
ぐさぐさ刺され、失踪。
時任三郎はバイトの夜の警備中の会社で、
自殺を迷う上役を救う。
小さな会社に内定をもらっていたが
その上役から、一流の商社に大抜擢。
小さな会社に辞退を申し出る。ぐさり。
今まで
「どんな会社に入ったって人間は生き方よ」
堂々と語っていたのに、、、うれしい。
仲間から疎まれる。
「もう俺たちを相手にしないってか」
彼女未満の手塚里美にも
「その会社でもっといい女性が
みつかるんじゃない？遊ばれるのは嫌」
一流の家庭に生まれ、
できの悪いやっかいものの息子でもある
時任三郎は「○○商事に入ったよ」
親に報告すれば、手のひら返しで
親にも喜ばれ。
ぐっさり悲しい。
お調子者の柳沢慎吾と、
百貫でぶのぶす、中島唱子とデート。
でぶを気にする中島唱子を
柳沢慎吾は慰める。
中島唱子はデートの度に
私みたいな女とつきあってくれるなんて、
とお金を渡す。
唯一コミカルなキャラクターなのに、
やっぱりぐっさりくる。
最後、兄、小林薫が嫁、根岸季衣を探し出す。
「こいつじゃなきゃ、だめなんだ」
こんな恋愛がしたい！！
友だち以上恋人未満の6人でした。
ふぞろいの林檎たち、規格はずれの若者に、
第1回 学校どこですか？
第2回 恋人がいますか？
第3回 生き生きしてますか？
第4回 何を求めていますか？
第５回 親友は誰ですか？
第６回 キスしてますか？
第7回 どんな夢見てますか？
第8回 大きな声が出せますか？
第9回 人の心がみえますか？
第10回 胸を張っていますか？
山田太一はツメる。
でも、大学ぐらい遊んじゃだめですか。
あ、でも4年か。
なりたいものなんてない。
大人になんてなりたくない。
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