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産院選びミスった!壮絶な出産の記憶2

つづきです。

第一印象は悪くない

実家近くの総合病院で出産することを決めた私は早速予約の電話を入れました。

10代の頃に内科かどこかを受診した記録が残っていたみたいで、私の旧姓で「〇〇さんね?」なんて言われ(何十年記録残ってるんだ・・・?)。

年齢などでも断られることもなく、転院の手続きはスムーズに進みました。

指定の初診日にあわせて帰省し、久しぶりに母の手料理が食べられてのんびりできるかなーと楽しみにしていたのですが、もう私は嫁に出た中年の娘。

こちらが期待するほど歓迎の雰囲気はなく、父は淡々と、母はやや面倒そうな気配すら出しており・・・

早速肩身の狭い気持ちで帰省生活がスタートしたことを覚えています。

総合病院での初健診では、東京のテキパキ&ちょっと怖めな若い看護師さんたちとは違い、アットホームで話しやすい雰囲気のベテラン看護師さん、助産師さんが多く一安心。

医師は結構な人数いて予約の曜日や時間によって変わります。

その日は男性のA医師

これまた東京の病院とは違って、1回の診察で時間をかけて診てくれるんですね。

いやこれまで通ってた東京の病院が短すぎたのか。

赤ちゃんは順調に大きくなっており、私は相変わらず悪阻がひどかったので

「まあ、あまり効果はないけど、ね・・・?」

とのコメントつきで、吐き気止めの薬を処方してもらいました。

その後2回にわたる病院の母親学級に参加し、院内見学もして印象はまずまず。

古いけれど広くて清潔感があるし、病室も多いのに静かでいいんじゃない?といった感じでした。

食い違う医師の診断

私はあんまりバラバラに診てもらうのも嫌だったので、最初に診ていただいたA医師の時間にその後も予約をとっていました。

ある時、たまたま都合が悪く別の曜日に予約を入れた時のこと。その日は男性B医師でした。

私のお腹を触るなり、

「お母さん、まずいよ。ものすごく張ってるよ、わかる?これじゃあ早く出てきちゃうから、張りを抑える薬を出すからね?絶対安静にしてよ?じゃなきゃ入院だから。」

と、エコーを見る前にものすごい早口でまくし立てられました。

(え・・・?先生が触ってるそこ、赤ちゃんのお尻じゃないの?)

と思っていたのですが、切迫早産の疑いをかけられてドキっとしました。

これまで順調に進んでいたし、張りがどんな感じかは何度か体験して分かっていたつもりだったので不安な気持ちはありましたが、悪阻で苦しんでいたことで生産期に入ったらすぐ産まれてほしい!という淡い期待もありました。

そして帰宅してから早速処方された薬を飲んだのですが、頭ぐるぐる、動悸どくどく・・・私は倒れこみました・・・。

ですが言われた通り次の診察まで薬を飲み続け、絶対安静という言いつけも守ってずっと横になって苦しい日々を過ごし、なんとか次の診察日。

私はB医師が少し怖かったので最初のA医師の時間に予約をとりました。

すると、なんということでしょう。

「あー、全然大丈夫ですよ。薬飲まなくてもいいよ。どうせ診てないんでしょ?(呆)」

と言うではありませんか。

はい、確かにエコーで診ることなく切迫早産の疑いをかけられ薬を処方されましたよ。

やっぱりあれはお尻だった?ってか、私、不要な薬飲まされたの?同じ病院で医師によって言ってること違うじゃん!しかも「どうせ」って、これB医師あるあるってこと?!いいの?!

これ、今だったら絶対もっと強く病院側に訴えるべき案件ですよね。

この出来事により、この病院の「産婦人科が評判が良い」という話に疑問を持つようになりました。

名医って誰だ

そもそもこの産婦人科の評判を上げていた名医と呼ばれる医師は、現在週に1回、午前中のみの枠で、流石に人気なのでいつも予約は埋まっていました。

私は別にA医師で不満はなかったのでそのままだったのですが、予約を入れる際に看護師さんから、

「一度はC医師(名医)の診察受けた方がいいから、次回予約入れましょうか。」

と言われて診てもらえることになったのです。

看護師さんから言うんだからよっぽどの医師なんでしょうね。何があるのか分かりませんが、期待に胸を膨らませてC医師の診察日を迎えました。

・・・いや、予想はしていましたよ、何十年も前から名医だってその医師の名前ばかり聞いてきましたから、

今は既にかなりのお爺ちゃんであることなんて。

それにしてもネットで検索して見ていたお顔から数十年は老け込んでいる姿に、そりゃ週1の短時間になるよね・・・と思わず心の声が漏れそうに。

しかも。研修医と思われる若い医師と一緒の診察。というか、私を使ってめちゃくちゃ研修医に説明してる。

これは妊婦健診というより研修です。私への声掛けなんて全くない。というか無視。

(これ、わざわざ予約して受けなきゃいけなかった診察なのか?)

この病院はこの医師の過去の栄光にいつまでもすがるしかないのだろう。引退するにもさせてもらえないのかな、と思わずにはいられませんでした。

この、「C医師がいるからあそこの病院なら大丈夫!」みたいな地元の言い伝え、都市伝説みたいなんでもうやめた方がいいです。

・・・つづく。


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