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大量の値引きシールから思う、食べられるということ

年明け早々に行くスーパーは胸が痛い。

大量のお正月商品に値引きシールが貼られ、野菜をはじめ、生鮮食品も元気がない感じがあるから。

少しでも貢献を!と思っても、原材料を見てゲゲゲとなってしまい、加工品は買う気がしないし、あまりにも高く新鮮でない野菜には手が出ない。結果、あれらの商品が廃棄されることがないことを願ってお店を後にしてしまう。

そして思う、、、
もっと食べるということを大切にしませんか?

いつだったか、恵方巻の大量消費が話題になった時期がある。
大量廃棄がもったいないと。
では、あれから状況は変わったのかな?

変わってなくない?

私は今40をいくつか過ぎた人です。
20代半ば、節分の時期に黙って太巻きを食べる友人を不思議な目で見てました。京都出身の彼女が、関西の節分では吉報に向かって太巻きを黙って食べるという文化があるってこと。関東にはない文化に興味津々になったのを覚えています。

恵方巻、関東じゃそんなもんですよ。

普通のスーパーで恵方巻なんて商品名で太巻きが売られていることなかったもん。
それがいつからか、節分が近づくと冷蔵ケースの大半を太巻きが占めるようになった。

で、売れ残って大量廃棄。
日本って、恵まれてる人が多いんだなって思うきっかけになる出来事。

恵まれている人には分からないんだろうけど、自分が食べたいと思うものが食べられるってスゴイことですよ。ってか、お腹が空いたら食事をとれるって、当たり前のことではないのよ。本当に困ると、手元にある食材をいかに美味しくするにはって考えるし、少しでも無駄にしないようにするには、って考える。

大量廃棄、必要以上のものを供給されている現状。いや、供給する側も分かるよ。シーズンだから需要のあるものをどこよりも安くって。少しでも利益を出さなきゃいけないってことも分かる。

でも、もうそういうの止める時期に来ているんじゃないかって思うんですよ。
日本という国は、思っている以上に貧しい。日本人として認めたくはないけど、認めざるを得ない状況だと私は感じています。

私が日本を変えるぜ!なんて、これっぽっちも思わないけど、大量に廃棄されるであろう食品を見て「食べる」について考えてしまいます。

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