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箱根、行ってきた①〜出発&最初の寄り道〜

 実は私、旅行があまり好きじゃない。
誰かが全部計画してくれたら喜んでついていくし、そういうのは全然いい。
でも自分ですべて計画するとなると話は別、やりたくない。
まず、行きたい場所があってもルートを考えるだけで頭が痛くなる。電車やバスの時間を調べて、乗り継ぎを確認、さらに観光地に着くまでの交通費を計算する時点でもう心が折れちゃう。

そんな私だったが年が明けると、なんだか妙にテンションが上がるもので、「今年は旅行や自分が興味のあることに積極的に挑戦するぞ!」という気持ちになっていた。1月の私にはまだその勢いが残っていたのだ。だから、このタイミングで行動しなければ!と奮起して選んだのが箱根旅行だった。これが2月だったら多分行かなかっただろう。寒さに負けて全てのやる気を奪われる2月の恐ろしさを私は知っている。だから、まだ勢いの残っている1月のうちにと、とにかく動いてみた。電車の時刻から乗り換え、宿泊施設、口コミのチェック、名物、お土産品まですべて。まぁまぁ大変だったが調べ始めるとだんだん楽しくなってきて周るルートの代替案まで作った。

布団の中で、星空の下の露天風呂を想像中…

行き先を箱根にしたのは、「露天風呂付きの部屋に泊まってみたい!」という願望があったから。大浴場に行かずとも部屋で風呂に入り、夜空を見上げながらお酒を飲む。すごく旅行っぽくていい!と思った。箱根は温泉地として有名だし、関東屈指のパワースポット「箱根神社」と「九頭竜神社」がある。参拝して強運を手に入れてこよう!という思いから目的地はすぐ決まった。東京からアクセスしやすいと聞いていたが、確かに交通の便は良かった。

川崎から小田原まで1時間(東海道本線)。小田原から箱根湯本駅まで15分(箱根登山線)。トータル1時間15分で行ける。箱根に着くと電車やバスだけではなくケーブルカーやロープウェイ、海賊船などコースによって色々な乗り物に乗れる。しかも箱根フリーパスを使うと箱根エリア内の乗り物が乗り放題なうえ、観光施設での割引もあったので活用した。

このフリーパスのおかげで移動はとてもスムーズだった

私が旅行が苦手だった理由はもう一つある。それは極度の心配性
家を出た瞬間から「あれ、エアコン切ったっけ?」とか「水道止め忘れてたらどうしよう...」とか旅行中に考えてしまいどうも落ち着かない。

旅行中、ふとよぎる不安…


しかしそんな心配もランチにピザを食べたらすっかりどうでも良くなってしまった。
場所は箱根湯本駅から徒歩5分ほどにある「GORA BREWERY PUBLIC HOUSE」。

クラフトビール醸造所を併設したお店
石を基調とした開放感のある店内

オーダーした「箱根琥珀ビール」はフルーティーな香りとなめらかな口当たり。
ビールが少し苦手な私でもこれは飲みやすく、焼きたてのピザととてもよく合った。

鼻から抜けるフルーティーな香りを楽しむ

店までの道中、この日ばかりは車で移動すれば良かったかと思うほど上り坂がしんどかったが、その苦労が報われるほどピザも美味しかった。

幸せな余韻に浸りながら箱根湯本駅に戻り、次は蒸し立てのお饅頭をいただいた。

店頭でお饅頭を蒸している
蒸し立てアツアツ、ほうじ茶と一緒にいただいた

周辺を少し散策し、翌日買うお土産の剪定をした。移動が順調過ぎて宿のチェックインまで時間が余り過ぎたため、翌日行く予定の大桶谷に向かうことになった。

強羅駅から早雲山まではケーブルカーに乗った

斜めにゆっくり進むケーブルカー、外からの景色を眺めながら、「もしケーブルが切れたら下まで急降下するのか...?」などと不吉なことを考えていたが、調べたところちゃんとブレーキがかかって停止するらしい。安心した。

本来なら早雲山から大涌谷までロープウェイで移動するが、定期点検のためバス移動となった。移動中、外の温度計表示を見たら「3℃」だった。まだ昼間だしマイナス温度ではないからと安心したのも束の間、現地は耳が痛くなるほど寒かった。

あちこちから煙が吹き出していて、硫黄の匂いが強かった

天気は曇っていて富士山が全く見えず、さらには、お土産施設が閉館していて目当ての「黒たまご」が買えなかった。ある程度想定外なことが起こることは覚悟していたし、翌日もまた来るしまぁいいかとすぐ強羅へ引き返した。この時もフリーパスがあって良かったと心底思った。
それでも時間が余ったが、あとは宿でゆっくりしようと宿泊先へ向かった。

向かう途中、四季折々の植物が楽しめる「箱根強羅公園」へ寄った(箱根フリーパスを使えば入園無料)。しかし季節は真冬。ほとんど花は咲いておらず、噴水からは霧状のミストが強風にのって降りかかり、さらに体が冷えたのですぐに公園を後にした

強羅公園内の噴水
水しぶきから逃げる二人

vol.2へつづく

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