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蕩ける蝋燭,レンズ越しに 魔女暮らし日記 9.1.2021

もう九月。いままで舞台の幕間をのらくら過ごしていたのに、とつぜん開幕するあの瞬間。あるいは、闇雲に歩いていたらとつぜん朝日が差し込んで、ゾンビやヴァンパイヤが活動停止したあの瞬間。

人にはぼーっとするときと、めちゃくちゃやる気になるときがある。
どちらかというとわたしには、そんなメリハリがある。いまは後者だ。

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時代や流れは、先を読んでいかないといけないと思う。
これまでもそうしてきたが近頃はその流れが早いので、のんびりなわたしは10手くらい先を読まなければ詰む。
めざせセガサターンのごとし、最近取り組んでいるのは3分動画。

長南氏やひろゆき氏いわく、10分が見やすい時代は終わってもっとファストになっていくと。
コンテンツが豊富にあるから現代人に時間がないのはわかる。
でもそれだけファストにすると頭の使い方も変わりそうで少し怖い。

どういうことかというと、3分だと動画の構図を考えてから撮らないといけない。
なるべく要点だけまとめて余計なことは話さない(おしゃべりは生放送でできるしね)。

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なので構成図には話すことをまとめている。
(ふつうに動画撮るときは構成図は書かずに頭でまとめ、ぶっつけ本番なのだが、やっぱり3分は難しい。ウルトラマンすごい。)

これだけ要点だけ凝縮してスリム化すると、頭が悪くなってしまうのではないかという懸念がある。
たとえば戦後、旧漢字を簡単に直したように。

そもそも魔術は難しいので、シンプルに伝えることができればそれに越したことはない。でも、簡単にできると思われるのは違う気がする。
構成図はパズルのようだ。3分にまとめきれるはずもなく、2部構成になったりするので、とこで区切るかが重要で、もはやわたしの頭が悪い(パンク)。

それでも、作り上げたものが好評で。

短いので編集もらくだし、サイズも軽いし、いいことばかりだと気づいた。
こうなってくるとわたしの悪い癖で、すべて【3分でわかる】シリーズでまとめて、過去の動画は消去したくなる(極端w)。

歳を重ねるたびに、シンプルな思考や暮らしやファッションを好むようになった。
きっとそれ以外の部分は、自己主張とか存在意義という鎧のようなものだったのだなと。いまならわかる。

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わたしのこうしたしごと場の景色。
ここがいちばんおちつく。シンプルな暮らしや思考を支える、「振り返る場所」なのだ。
正面に祭壇があり、そこでしごとをしている。中途半端なしごとは嫌いだ。目に見えないものを扱っているから、きちんと考えたい。わたしはきちんとした肉体と霊でいたい。

だからわたしはキャンドルに火を灯す。
しごとのあいだは常に灯している。
キャンドル代がかかるし無駄じゃない?と言われることがある。

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価値観のちがいだが、この景色を見て、どうして無駄だと言えるのだろう。美しいではないか。壁に絵をかけるのと同じように、美しいものを眺めればこころ(霊)は安らかになれるし、精神の栄養になる。

火を灯すと形が変わり、しまいには跡形もなくなるときもあるし、無惨に蕩けてしまう。その無惨さが退廃的で美しい。きっちりとした美も素敵だが、わたしは自然が生み出す造形美や、絶対に同じかたちにならない不思議さが好きなのだ。
そういう儚い美を生み出すものは、ほかに身近にある?

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この蕩けた蝋も、くだいて瓶につめると新たなキャンドルになる。
溶かしてはまた再構築する循環の美も好きだ。


今宵も善い夜を。


動画を撮っているカメラはSonyのZV1。これほんとうにおススメ。
歩きながらでもきれいに撮れる。

いま、新しいモデルがでてレンズ交換ができたりする。
わたしはカメラにはそんなに詳しくなく、レンズ交換しない(笑)ので、これで全然いい!

サポートして頂けたら、魔術研究の支援に使わせて頂きます。皆様により良い情報とデータを開示することで生き生きとした魔女活・魔術ライフになるよう願っています。