うつ病に効く歌であるZORNの「いたいのとんでけ」についてつらつら語る
今回はZORNの「いたいのとんでけ」について話していきたいと思う。
とりあえず…
とりあえず、四の五の言わずに聞いていただきたい。歌詞も貼っておく。↓
そもそも…
「いたいのとんでけ」はZORNというラッパーが2022年7月11日にリリースした楽曲で、少し暗めかつ強いメッセージ性がありながらラップとして高次元でまとまっているのが特徴で、本人曰く「ちょっと落ちてる友人に向けて書いた曲」。
この曲を知ったのはつい最近で、テキトーにYoutube巡回をしていたら「うつ病ならZORNのいたいのとんでけが解像度高い(意訳)」というコメントがふと目に入ったところから。
絶賛うつ病中の自分には「まあ一度くらい聞いてみるか…」みたいな感じで知ったので、別にZORNやラップに造詣が深い訳ではないので悪しからず。
歌詞の魅力
1番目はうつ病の人視点
歌詞の1番目はうつ病の人が陥る症状にとてもよく似ている。全ての歌詞が自分に刺さってくる。
特にこの部分は、嫌な過去をだらけで現在を生きられていない自分、何をやってもダメな自分が浮き彫りになり、とても共感できる部分だった。
1番を通して空っぽで孤独な様子が語られている。"どうせ大変混み合ってる いのちの電話"、"明日死のうが今日の希望"のフレーズから、自〇を実行しようとした、もしくは考えているほど追い詰められた状態であるのが察せられる。
事実ここまで追いつめられると、自分からは誰も頼れなくなる。それは家族、友人、はたまた医者でさえも例外ではない。助けてほしいけれど自分からSOSが出せないという強烈な矛盾を抱えながら生きていくハメになるのがうつ病の恐ろしいところでもある。
2番目はうつ病の友人(ZORN)視点
2番目はそんな状況に対する人へZORNの回答が示されている。
1番目の人物はZORNへ勇気を振り絞って告白したのである。そして対するZORNの一言目がこちらである。
ありがとう。
まずは否定も肯定もせず、ありのまま告白してくれた事実に感謝しているのである。うつ病になる人は大体、「相談をすればその人に迷惑をかけてしまう」と思う傾向があり、その負担を軽減してくれるこの言葉はかなり刺さる点がある。
そうなのである。うつ病はがんばらなかったからなる病なのではなく、頑張ったからなる病なのである。そもそも落ちる→落下分を取り戻そうとして頑張ろうとする→落ちるを高速回転することで発症しやすい病なので、その事を素直に受け止めてくれるこの歌詞だけでも、救われる人はごまんといるだろう。
うつ病患者は命を軽視する。自分含め。後自分の価値をドン底に見がち。
ただ「命を大切にしよう」とかいう綺麗事じゃなくて自分なりの意見で向き合っているのがまた救われる点だと思う。
最後の歌詞に刺さる点
この歌全体を聞いて自分に刺さらなかったという人。それでいいのである。この歌が刺さること自体追い詰められている証であり、この歌全体に込められている気持ちでもあると思っている。
自分にもこの歌詞が刺さらなくなる日を願いながら、今回はこれで結びとさせていただく。
さいごに、よろしければよければスキや支援等お願いします。
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