私の幸せ
実は、私はがんについて公にしていない。
ごく身近な身内と、ごく一部の友達に伝えているだけだ。
カミングアウトしないのは、
可哀想な私になりたくないから。
だって、可哀想じゃないし。
何が幸せなのかは、私が決める。
幸せって、
一人一人、形が違うよね。
お腹いっぱいご飯が食べられることだったり、
ふかふかなお布団で、ぐっすり寝ることだったり、
家族で暮らすことだったり、
仕事があることだったり、
夢をおいかけることだったり。
世界に目を向けると、
私にとって、当たり前のことが当たり前じゃない人たちがいる。
とはいえ、今の私は
朝起きられたこと、
家族の顔をみることができたこと、
そんなことが幸せだ。
イライラしたり、
ムカついたり、
悲しかったり、
辛かったり、
嬉しかったり、
楽しかったり、
面白かったり、
いろんな感情を感じることさえ、ありがたい。
だって、生きているから感じることができるんだもんね。
がんが、大事なことを教えてくれたと感じている。
1月にがんと診断されて、
その時に気づいたことは、
無意識に我慢している自分がいたこと。
顕在意識では、
我慢しなくなったなーって思っていたけど、
潜在意識では、まだまだ我慢しているみたいで。
病と出会って、気づいた。
と、思っている。
私の幸せは、
家族の笑顔を見ることだ。