コーチングとアドラーとの出会い
乳がんステージⅣの私。
私の家族は、単身赴任の旦那と3人息子と
黒ラブと保護猫。
今、とても元気に楽しく毎日を過ごしている。
しかも、これまでと同じように、仕事もしている。
私の仕事は、
心を扱う仕事、メンタルコーチだ。
メンタルコーチって、カウンセラーとは違うの?
と聴かれる。
違うのよね・・・。
コーチってことは、相手の未来を応援する存在。
これを仕事にしよう!と思ってから6年が過ぎた。
7年前に、子育てや対人関係に悩み、コーチングを学び始めた。
そこでアドラー心理学に出会った。
この出会いがあったから、今の私でいられる。
この出会いがあったから、
悲観的になり過ぎず、
楽観的に「がん」のことも考えることができている・・・
と思う。
自分の「がん」について詳しいことはわからない。
ググればなんでも知り得る時代だけど、
その情報に振り回されたくないなと思って、
調べまくるということをしていない。
さらにいうと、
主治医にも、あまり聴いていない。
というか、主治医を信じているから聴く必要も無いと思っているかも。
何か重大なことがわかれば、伝えてくれるはずだから。
それよりも、
これまでたくさんの患者さんをみてきた先生の言葉を受け取って、
どんなことを意識するといいのか?を考えて、行動した方がいいなって思っている。
「これまでと変わりなく、生活してください。
楽しむことがとても大事です。」
幸い、進行がゆっくりのホルモンタイプ。
1月から服用を始め、2月から注射も増え、
今までより元気になっている感じがするもんだから、
自分が「がん」だということをうっかり忘れている時がある。
でも、先生は、
「そのくらいがいい」
と言ってくれる。
正直なところ、「がん」と診断されてからの方が、
自分を大事にできるようになったし、
家族のことも、周りのこともこれまで以上に大事にできるようになった。
「がん」のおかげで、大事にしたいことがより明確になった。
この「がん」は、
私に気づいて欲しかったのだ。
「もっと自分を大事にしろ!」
と言いたかったんだと思う。
だから、
じわじわと体をむさぼり始め、
大きくなることで気づかせようとした。
実際、診断が下りるまで、
「がん」ではないと信じたくて、私は目を背けていた。