企業が見る"ありのままの自分"とは?就活に求められるセルフブランディング術

はじめに

どうも。2回目の投稿になります。JJと申します。

就活をしている皆さんは「就活は企業の欲しい像を演じるゲームだ」なんて言葉を聞いたこともあるでしょうし、「ありのままの自分を評価してもらうべきだ」なんて言葉もあるかと思います。

どちらの派閥もいると思いますが、僕は、どちらも間違ったニュアンスを含んでいると考えています。おそらく自分の望むキャリアを目指す上で必要なスタンスは、

「ある程度ありのままの自分をアピールして勝つゲームだ」

というものになるでしょう。

本記事は、就活生に対し

・企業にアピールするべき"自分"とは?

・その"自分"はどうやって作り上げるか?

について明らかにすることで、「就活生が望むキャリアを選び取れる状態になること」を目的に書いています。

企業にアピールするべき"自分"とは?

さて、先ほど述べた、ある程度ありのままの自分、とはいったいなんなのか、明確にしていきましょう。

結論、「企業の求める像と自分の素の積集合」です。

ベン図

具体的にお話ししましょう。

まず企業視点で新卒採用を見てみましょう。面接官などの人単位でなく、企業単位で言えば、彼らは新卒採用を通して企業のさらなる成長を目指しています。すなわち、面接を通して会社の中でパフォームする人材を探しているのです。そのため、彼らは自分たちと共に働いた時にうまく働けるかどうか?その一点を見るために

その企業に合致したマインドセットを持っているか?

現時点で、その企業で活躍するために十分なスキルセットを持っているか?

をさまざまな選考を通して見ようとしてきます。つまり、内定を勝ち取るためには、選考を通じてこれらをアピールする必要があるわけですね。

では、我々就活生はどのような形でこれを示せば良いのでしょう。

結論、「面接中に貫き通せる範囲で、自然に示す」必要があります。

そのため、我々は大嘘をついてはいけません。面接官はそう言う人間は50億人程度見ています。100%途中でつつかれて、ボロを出して即終了します。(完全に演じ切れるならやっても構いませんが、十分練習は積みましょう)

また、嘘くさく見えてしまってもいけません。あくまでも、等身大の自分、もしくはそこからちょっぴり背伸びした自分が活躍するように見せるのが大事になるでしょう。

もちろん、現時点での自分が頭が弱いから、求められる性格ではないから、この会社は諦めよう、なんて考えは捨てて良いです。面接までに間に合わせて繕えば良いのですから。もしそこで努力しないならきっと今後もしないでしょうし、そういう方に合う会社に自然と流れつきます。逆に言えば、努力すれば憧れの会社に入ることもある程度は可能です。

ある程度修正した部分も含める意味での、"自分の素"なのです。

その自分はどうやって作り上げるか?

さて、自分が面接でどういう人物かのように振る舞うべきかは分かったので、その振る舞いをするためにどうすべきか、考えていきましょう。

具体的には、以下の5つのステップに分けられます。

1.企業の求める像を、業界や職種共通のもの、そして企業特有のものそれぞれに分けて明確にする

2.企業の求める像のうち、自分が押し出さねばならない強み(必要条件の強み)を決める

3.企業の求める像のうち、自分と切っても切り離せないくらいのセールスポイント(十分条件な強み)を決める

4.直近の面接で、企業が求める像のうち特に重視されそうな項目を理解しておく

5.それらを支持するための振る舞いを直近の面接で発揮できるように準備する

順番に見ていきましょう。

1.企業の求める像を、業界や職種共通のもの、そして企業特有のものそれぞれに分けて明確にする

まずは、ベン図の右半分を明確にしましょう。企業の採用説明会や、採用HPの理念、⚪︎necareer の選考対策のページなどに記されているはずです。ただ、その中には、その業界や職種に共通のものと、企業に特有のものがありますので、それらを分けて理解しておくことをお勧めします。分けて理解することで、同業界や同職種の選考を他に受ける時に若干手間が省けます。

私は、(スキル、マインド)×(企業特有、業界職種共通)のマトリックスで整理してました。

2.企業の求める像のうち、自分が押し出さねばならない強み(必要条件の強み)を決める

次に、ベン図の左半分を明らかにします。過去に自分が評価された経験とその要因を思い出したり、親しい友人に自分の強みを聞いてみたりしながら、自分が仕事をする上での強みを探してみましょう。

そして、そのような強みの中でどこを押し出すかを決めていきます。

中でも、この工程では、最低限求められる、必要条件としての強みを理解しましょう。

例えば、私の場合は、論理的思考力と、簡潔にわかりやすく伝えるためのコミュニケーション能力が高い水準で問われました。相手の問いに瞬時に応えるための仮説思考力も問われました。また、マインドセットとして、ディスカッションを楽しむ知的好奇心が求められましたね。

これらは、選考において絶対に必要になる、「なければ選考を通らない」ものになります。この強みが足りず、それでもその企業を志望するのであれば、死に物狂いで埋め合わせてください。

3.企業の求める像のうち、自分と切っても切り離せないくらいのセールスポイント(十分条件な強み)を決める

さて、次に、自分の強み、かつ企業の求めるところの中で、「自分と切っても切り離せないもの」を考えてみましょう。これなしでは自分は語れない、というものです。

これに関しては、企業がそこまで重視している素養である必要はありません。なぜなら、他の競合である就活生に比べ、あなたがオンリーワンであることを示すためのものであるからです。もちろん重視しているに越したことはないですが。

これがあることによって、選考を突破してきた、必要条件の強みをある程度持っている就活生の中で、「こいつは他のやつと違う」という唯一無二な存在感を放つことが可能です。

私は、絶対に目標を達成してやるというマインド、「執念」を一種のセールスポイントにしてました。

4.直近の面接で、企業が求める像のうち特に重視されそうな項目を理解しておく

次に、自分が押し出していくべきポイントがわかったところで、直近の面接ではどこが問われるか理解します。

問われるポイントは、選考段階や選考形式によって変わってきます。ただ、ある程度のパターンはあります。

たとえば、必要条件としての強みがないとどうしようもないため、序盤の選考では必要条件としての強みが問われることが多いです。コンサルティングファームや総合商社がケース面接をするのもそのためです。

反対に、後半になるほど、就活生全体がある程度のラインは突破してくるので、同じ土俵で戦うよりも自分だけの良さをプラスアルファで発揮した方が、すなわち十分条件としての強みを押し出す割合を高めた方が良いことが多いです。

また、スキルセット、マインドセットという話に戻れば、スキルはマインドに比べ非常に見えやすいため、短時間の面接ではスキルセットが重視され、長時間のインターンやジョブなどの選考では、マインドセットを見る割合が高まってきます。

まあ、⚪︎necareer などで問われる質問等は選考ステップごとに書いてあるので、直近の選考で何が必要かは抽象化すればわかるでしょう。

5.それらを支持するための振る舞いを直近の面接で発揮できるように準備する

さて、最後にいよいよ面接対策です。自分が押し出すべき強みを、面接での振る舞いで"匂わせる"べく、準備していきましょう。

例えば、人物面接であれば、押し出すべき自分の人物像が回答の背後に一貫して見えるように、回答を準備し、暗記していきましょう。

ケース面接ならばほぼほぼスキル一本勝負ですね。求められるスキルを磨き上げましょう。

ESも同じです。一つ一つの回答の背後にいる自分の像が、先ほど押し出すと決めた"自分"と合致するように記入していきましょう。

ここまで準備すればあとは本番の自分に任せましょう。これで落ちたらまあその時はその時です。就活って全然正当な評価されずに落ちることもしばしばあるので、気にしすぎずに。どこが良くなかったか、は把握しておくと次に活かせますがね。

おわりに

本記事では、就活生が企業に対して押し出していくべき"自分"の作り方について解説しました。

本当は嘘なんてつかずに、脚色なんてせずに企業に評価されたい方もいるでしょうけど、そこは、「社会人には嘘をつく能力も求められる」と割り切りましょう。

本記事を通して、就活生の皆様が望む進路に進むことを願っています。

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