#28 個人事業主のための「失敗から学ぶためのマインドセット」
こんにちは、kurokoです。今回のnoteでは「個人事業主のためのスキルアップガイド」の第8回として「失敗から学ぶためのマインドセット」について書いてみようと思っています。
ひとりで仕事をしていると、失敗すれば自己責任だし失敗を過度に怖れてしまうこともあると思います。不安な気持ちを抱かないというのは無理がありますね。とすれば、失敗したらそこから学めばいいんだ!というマインドで挑むしかないと思います。
私も大小合わせれば数多くの失敗をし、心が折れそうになったこともあります。ですがそれらの失敗があったからこそ、そして都度学んだからこそ、成功に繋げられた部分もあると思っています。
ということで今回は、失敗から学ぶためのマインドセットについて私なりに様々な本や文献から学んだ内容を書いてみようと思います。
そもそも・・・マインドセットってなんだろう?
概念
マインドセットとは“世界をどう観るか、物事をどう感じるか、問題にどう対応するかといった考え方や姿勢”のことです。心や思考のクセとも言えます。
キャロル・デゥエックの研究で知られる「成長思考」と「固定思考」は、この概念を証明したものです。
例えば成長思考を持つ人は、能力は努力で向上できると信じ、固定思考を持つ人は、能力は生まれつきたもので変えられないと考えると言われています。
みなさんはどうでしょうか。
難易度が高そうな事象に対峙したとき
「努力すればできる」と思うか、「自分には無理だ」と思うか。
どちらのクセがより強くありそうでしょうか。
マインドセットは変えられるのか?
答えはYES!変えられるものです。
実は心のクセや考え方は、生まれつきのものではなく、経験や環境、努力次第で変えることができます。
たとえば、最初は「自分には無理だ」と思う人でも、小さな成功体験を積み重ねたり、ポジティブな考え方を練習することで、「自分でも頑張ればできるかも」といった成長思考に変えていくことができるのです。
もちろん、歳を重ねればそれまでに培ったものの総量が増えますし、長年自分に染み付いた思考のクセを変えようとすれば、一定の時間やパワーがかかります。そのための若い人よりも一層意識して訓練することが必要になります。
では、どうやって変えるか。マインドセットを変えるためのステップとしては、以下のようなものが考えられます。
自分の考え方に気づく
「今、諦めそうになっている自分がいる」と自覚する。言葉や行動を少しずつ変える
「できる部分から始めてみよう」と前向きな言葉を使う。小さな成功体験を積む
できたことを認めて自信をつける。
重要なのは、マインドセットを変えることではなく、現在の問題や失敗を正しく観察し、それを未来の成功へ繋げることです。
例えば、失敗した場合にも「自分の何が足りなかったのか」を考えることで、次のチャレンジに機会を生み出せていればよいので、すぐに変えられなくても大丈夫なので、あまり神経質になりすぎずトライしてみてください。
失敗から学ぶために必要なマインドセットのスキル
失敗するとその瞬間辛いかったり悔しかったり、マイナスな気持ちになりますよね…。それは当然の感情ともいえるので感情自体を否定しなくていいんです。マイナスな感情が沸き起こったあと、失敗しても大丈夫だな、と思えるようになるためには、自分に起きた事象を客観的に捉えられるようになることが必要です。
客観的に捉えるために、意識したいことを列記してみました。
これらが身につき、自然にできるようになることで、徐々に失敗をおそれにくくなります。
失敗を受け入れる柔軟性
失敗は「恥ずかしいこと」ではない。学びの機会だと捉えられる心構えを持つよう意識する。最初は失敗したら心の中で(恥ずかしくない)と唱え自己暗示していくのもオススメです。自己否定を避ける視点
失敗を自分の人格と結びつけず、行動や選択の一部として分析する。
失敗した人にありがちなのが、“自分はどうせ…”と失敗の原因を自分に向けてしまうことです。失敗を自己否定に繋げず、行動や選択に紐づけるよう意識するといいです。問題を分解する力
失敗の原因をいくつかの要素に分け、改善できる具体的なポイントを見つける。これもよくあることですが、失敗の中にもうまくいったこととそうでないことが混ざっているものです。成長思考(グロースマインドセット)
能力は努力で伸ばせると信じ、「次はもっと良くできる」と前向きに考える。振り返りと改善の習慣化
失敗を振り返り、次の行動に役立つ具体的な改善策を導き出す。失敗すると目をそむけたくなるものですが、これも客観視練習と思って意識して取り組むことで失敗しても大丈夫だというマインドに繋がりやすくなります。ポジティブな自己対話
「これがあるから次はもっと良くなる」という言葉で自分を励ます。長期的視点を持つ
失敗を短期的な結果で評価せず、長い目で見て成長の一部として考える。リスクを受け入れる勇気
失敗を恐れて挑戦を避けるのではなく、リスクを計算しつつも前に進む覚悟を持つ。打席に立たなければ失敗もないけれど成功もないですよね。打席に立つすべての人にどちらも起こり得ることだと頭で理解できるようになると、リスク許容度があがりますよ!
気持ちを強くするための訓練方法
スキルとして身につける以外に、心をしなやかにする方法について調べてみました。
自己肯定感を高める言葉を使う
自分に「大丈夫、きっとできる」と声をかけ、否定的な言葉を遠ざける。目標をなるべく小さく設定し達成感を味わう
大きな目標ではなく、すぐに実行可能な小さな目標を立てて達成する経験を積む。失敗を経験として振り返る
失敗を失敗のまま終わらせず、「次にどう活かせるか」を考えるリフレクションを行う。マインドフルネスや瞑想を取り入れる
深呼吸や瞑想で、感情を落ち着け、冷静に自分を見つめ直す時間を持つ。サポートを求める
信頼できる人に悩みを相談することで、孤立せず前向きな気持ちを保つ。心と体の健康を整える
規則正しい生活や適度な運動、栄養バランスの取れた食事で、気持ちの安定を図る。「最悪のケース」を考えるクセをつける
起こり得る最悪の事態を想定し、それでも対応できる方法を考えることで恐怖心を軽減する。成功した自分をイメージする
ゴールを達成したときの自分を具体的に想像し、モチベーションを高める。
まとめ
いかがでしたでしょうか?全部でなくてもいくつか実行することで失敗は恐れるべきものではなく、成長への一歩と捉えられそうじゃないですか?
小さく積み重ねていくことでマインドセットを整え、失敗から学ぶ姿勢を持つことで、次のステージに進む力を得られるようになるはずです!
ちなみに私は、心を強くするために目標を小さく設定することと、振り返りの習慣化として毎日の業務日報をGoogleFormで投稿しておき、月1回振り返りをするようにしています。うまくいかなかった日があっても、少し日をあけて振り返りの時間を取ると、冷静に分析できたり、客観視しやすくなるような気がしています。ご参考まで!
次回お知らせ
次回は「今おすすめしたい最新のITツール」というテーマで書いてみようと思っています。ではまた〜!