卵のリキュールなるものがあるらしいと聞いて
甘いお酒が好き
私は甘いお酒がだーいすき。
まだ20歳を迎えてからそれほど経っていないので、ビールやワインといったスタンダードなお酒のおいしさはまだ理解できていないのです。どちらも、ただやたらと苦みのある液体に思えてしまうのでした。両親がガバガバと吞んでいるのが不思議でなりません。
私の大好きなサイゼリヤはビールかワインしか置いていないので、行っても好きなお酒は呑めない悲しみがあります。デザート欄にあるスピリタス的なお酒をドリンクバーの炭酸に混ぜたらそれっぽくなるのか・・・・?
そんな私の最近のお気に入りはカルーア。アイスコーヒーを加えて割ってもいいし、牛乳で割っても甘くておいしい! しっかりとした味のあるリキュールが私は大好きです。
ちなみにカルーアの原産地である南米のメキシコでは、この少量を割っても激甘で濃い味のするカルーアをロックでいく猛者がいるそうです。喉がカッピカピになりそう。
ふと酒屋で見つけたリキュール
サワー類限定になりますが、お酒が大好きな私は酒屋さんに入るとテンションMAX。床に這いつくばってまで下段のお酒を見失わぬようにします。
何か美味しいリキュールはないかとリキュール棚に向かった私は、黄色い中身と赤い外装のビンを発見しました。色合い的にはだいたいマックのドナルドです。
『クリーム系』とポップに書かれたそれは、一見バナナのリキュールにも思えました。しかし、ポップには他に『フルーツ系』などと書かれているリキュールがあるので、バナナのリキュールだとしたら『フルーツ系』になるはず。
あやしがりて寄りて見たところ、「品名:エッグリキュール」の文字を発見。なんと、卵のリキュールだったのでした。
結局その日は何も買わずに帰ったのですが、エッグリキュールの味が気になって夜しか眠れず、結局今日買いに行ってしまいました。
商品名はアドヴォカートと言います。つよそう。
いざ、飲酒
いや、そもそもアドヴォカートって何さ
こちらが今回購入したエッグリキュールのアドヴォカートです。「ボ」ではありません。「ヴォ」です。この違いは単語のカッコよさの具合を決める重要なファクターです。
原産地のオランダ語における「アドヴォカート」とは、「弁護士」という意味。日本語でもかっこいいとは、なかなかやるリキュールです。
さて、wikiを見てみましょう。長い活字を読むのは疲れる私のような怠惰な人間にぴったりの情報サイトです。
なるほど、アドヴォカートという名前の元は、「この酒を呑むと弁舌が弁護士のようにさわやかになるぞ」という謳い文句からのようです。こんなに度数が高いのにへべれけになるのではなくて口が回るようになるとは。
また、オランダ国内で流通するアドヴォカートは卵黄のみが使われていて、そのままスプーンですくって頂いたり、デザートの材料にすることもあるようです。・・・・このアルコール度数のリキュールをそのまま?
輸出用は国内用のものとは反対に全卵が使われていて比較的薄いらしく、カクテルに適するように作られているとか。
私が買ったのは日本国内ですので、このアドヴォカートはきっと薄いカクテル用のものなのでしょう。
濃っっっっっ!!!!!!!!!!
さて、さっそく蓋を開けて少量を小さなグラスに開けてみました。
薄黄色で、緩めのカスタードクリームのような硬さです。これはちょっと、何かで割るなら混ぜないと完全には混ざりそうにない雰囲気があります。
香りを嗅いでみると、卵のもったりとした香りと、バニラの配合をミスったプリンのような香りがします。もっと嗅ぎたいと思って鼻をくっつけましたが、こちらのアルコール度数は17%。粘膜を焼くアルコールの臭いにアル中への危険性を感じ、辞めました。
では一口いただきます。
粘度のあるリキュールをストレートで口に含んで、まず思ったことは
「薄いとは?」
です。
卵の濃厚なコクと自然な甘さが特徴で、崩した香料無しプリンのようなもったりさがあります。wikiによればオランダ本国のものはこれより濃いはずですが、これでも十分濃いです。オランダのアドヴォカートはどれだけ濃いのだろうか。博多の豚骨ラーメンのようなコッテコテさがあちらの普通だとしたら、これは背油の小袋付きのインスタントラーメン? それならこの「薄い(当社比)」にも納得がいきます。
そんなことを考えていたら、カッとアルコールが舌を焼きました。そうだった。これはリキュールだった
ところで、輸出用と国内用とで大きくアルコール濃度は変わらないはずですが、本当にこれはそのままストレートでスプーンで頂くものなのですか? オランダ人ってすごい。
牛乳割
さて、こってりとした風味とコクをこよなく愛する私は、割材に牛乳を用意いたしました。成分表示もしっかり牛乳でございます。
まず一杯目は、アドヴォカート1に牛乳4程度の割合で日和ってみます。案の定、アドヴォカートの粘度の前にはしっかり混ざらなかったので、ストローで攪拌。
呑んでみると、かなりクリーミーな口当たりで、かつくどすぎないのでごくごくとイケてしまいます。卵の香りとコクがプリンのようなまったりとした味わいのエッグノックに似ている・・・・ような気がする。エッグノック呑んだことがないのでよくわからないけども。
もう少し甘くしてバニラを添加したら完全にプリンですね。
カルーアを入れてみる
今回一緒に買ってきたカルーアを入れてみます。コーヒーとプリンのような濃い卵だったら、スタバのクレームブリュレラテという前提がありますので合うはずです。
と、いうことでアドヴォカート1にカルーア0.2に牛乳4くらいで割ってみたところ、やたら吞み口が濃厚なカルーアミルクができあがりました。あれー?
敗因としては、やはりカルーアの味の強さでしょうか。カルーアをその半分程度に減らすと、ようやくそれっぽくなりました。
カルーアの調整次第ではクレームブリュレ味も作れるような気がします。
私的評価
特に格別美味しいといったリキュールではないものの、優しい吞み口と風味がありますので、お酒初心者や濃厚な味が好きな方にはお勧めです。牛乳で割ればアルコールの風味も薄くなりますし、属性としては卵酒ですから、風の時に呑んでもよさそう。
個人的にはカスタードクリームを作るときに入れたら味が補強されておいしそうだと思いました。
スノーボールという、アドヴォカートをレモネードで割ったカクテルがあるそうなので、そちらがどういった味なのか気になりますね。