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僕がHTMLを書き始めた頃はネスケってのがあったんだ…
きっかけ
web3.0とか言われている昨今、このタイトルに釣られた同世代(以上)の方こんにちは。
会社のwebfrontメンバーと絵文字の対応の話をしていて、ノスタルジックな気分になったkurokkyです。
私がWebに触れてHTMLを書き出したのは2000年前後だったと思うのでそこからの付き合いになると思います。
それより以前は小学生の頃家にあったPC-8801やファミリーベーシックの偽物みたいなのでBASICをやった経験あるにはあるんですが、あれは何か英語を打ったら「猫踏んじゃった」がTVから聞こえる的な感覚でプログラミングをやっていたという意識はなく、自分のマシンとして触ったのは大学生になったのを機に手に入れたwin95からwin98seにしたwindows機になります。(初めてLANカード刺すときに静電気でダメになったのもこの時)
ココではおっさんとなった私が当時『こういうことあったなぁ』という全く意味のない回顧録になります。
尚、最近はwebサイトと表記する所をHP(ホームページ)と表記したり、当時の表記しています。また、ちゃんと時代検証してないので時系列がバラバラで不正確な所も多々あると思います。
FirefoxもChromeもsafariない世界
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当時は、IE5(5.5じゃないよ)が現役バリバリで、ちょっと意識高いとNetscape Navigator4系(以後NNまたはネスケ)に対応するっていう時代だったと思います。
で、私も当時通っていた大学がMacを使っていたので大学でも自分のHPを見たいなぁと思ってNNを対応しようと思ったのが今でいうwebfrontの知識を広めることとなったきっかけですが、NNはメジャー所の4.0、4.7、4.8でサポートしてるhtmlタグのプロパティが違いすぎてかなりの根気or妥協をしないといけないという社会生活の一端を学んだ気もします。
もちろん、もっと頑張れる人はOPERAとかテキストブラウザ(Lynx)とか音声ブラウザ対応とか頑張ってたと思います。(私も一時期頑張ってこの2つの対応してました。)
Firebugや開発者ツールがなかった時代が懐かしいですね。
でも、そのおかげで勘?自力がついた気がしなくもなくはないかな…
CSS・JSのサポートも適当、解像度800*600でTableレイアウト全開の世界
![](https://assets.st-note.com/img/1646897034577-T4FNsl2TSh.png?width=1200)
今思えばとてつもなく奥行きのあるディスプレイ(CRT)を使っていた時代ですが、当時はcssがちゃんと動くブラウザも少なく互換性を考えるとHTMLタグに直接bgcolorなどを入れていました。(自分のCSSスキルも全然だったのも大きな要因)
centerタグとかcolspanとか使いまくってました。
<CENTER>こんな<BLINK>HTML</BLINK>知ってる?</CENTER>
<MARQUEE behavior="alternate" bgcolor="#000"><FONT color="pink">●</FONT></MARQUEE>
<BIG>↑これザクのモノアイみたいな動きするよ</BIG>
HTML5のプロトタイプ?のDHTMLという名目で、マウスカーソルに星が追従したり、ブラウザのステータスバーに『ようこそ私のホムペへ』とかそんなサイトも沢山ありましたね。
少し前まで『IE(Edge)のサポートするのきっつい!』とかよく耳にしてましたけど、よく考えたらVMもなくwindowsにネスケが入れられない、MacにIEがあるけどなんか挙動が違うって時代でそれはそれでキツかったような気がします。
とりあえず、記憶にあるのは「ネスケで背景画像が出ないから画像は指定しないで色で指定」ってのとICQやMSN Messengerなどを使って「ちょっと確認してー」ってメッセージ送ったりしたことですかね。
MIDIサイト、GIFサイトが急激に衰退
![](https://assets.st-note.com/img/1646898203847-iTdgcUtGlM.jpg?width=1200)
学生時代音楽小僧だった私にとってyoutubeのようなサイトがない時代ネットサーフィンの楽しみの1つがMIDIのBGMがなるMIDIサイトの訪問でした。(MIDIファイルの読み込みせいでページの表示が遅くなるサイトとかありました。)
当時は色々なMIDI職人の方がいて色々な裏技を駆使していかに「っぽく」聞かせるか?の技術を競っていたと思います。
また、リンクバナーも1つの醍醐味で88*31、200*40という2種類のバナーに『直リンはやめてください!』的な御断り文言があったと思います。
そんなリンクバナーもAnimation Gifを使って試行錯誤してた時代でもあったんですが、MIDIはJASRACとの権利問題、GIFはUnisys社との特許問題から急激に衰退しました。
もちろん、特許を回避したりお金を払っていたサイトもあってちゃんと健全な運営をされていたHPもあると思いますが、『権利とは何か?』を考えさせられちょっと悲しくなったのも事実です。
この直後ぐらいにFlashサイトが台頭して来たように思います。(本当はもうちょい前からあったと思うけど2chで盛り上がってアングラだった記憶が…)
mp3じゃなくRealMediaファイル(rmファイル、ramファイル)
![](https://assets.st-note.com/img/1646898084834-Ub99mI4Myj.png)
音楽、音声ファイルもmp3やm4aではなく、rmファイルを使って配信している所が沢山ありました。
どういうコーデックを使っていかにサイズを小さくして、高音質で手軽に聞かせるか?というのは2010年代後半まではずっと続いていた気がします。 (今でもwebRTCのopusとかIoTとかそういう所では大事ですけどね)
途中でwmvで動画配信してるHP見て、『すげー!』って思った時もありました。メモリ足りなくて固まったりしてたけど…
(その時一瞬だけwmaが流行したけどmp3に駆逐された記憶があります。)
無料HPではCGI禁止、カウンターと掲示板(BBS)、日記はレンタルする
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今でこそ、webサイトでのスクリプト系サーバーサイド言語と言われればphp/Python/Rubyなどが出て来ますが、当時はほぼPerl一択だったと思います。
で、DBは使わずにLogをテキストファイルとして保存し、それを読み書きするというのが主流で、デザインはskinと呼ばれるHTMLテンプレートをカスタマイズして『フッターにある作成者へのリンクは消さないでくださいねー』ってのが定番だったような気がします。(kent.webとか有名だった)
通信をgzipで圧縮するとかテキスト系のHTML/CSS/JSをminifyするとかも一般的じゃない時代だったので(2chの閉鎖騒動後にこの辺徐々に広まった気がします)HPを無料で借りていて10M制限あるジオシティーズなんかは大変だった記憶が…
カウンターによっては、はアンチウイルスソフトとかで消えて表示できないとか今のAD除去アプリに似た歴史もあったような…
絵文字が存在しないのでAA、Shift-JIS、改行コード、機種依存文字
![](https://assets.st-note.com/img/1646898432441-GVcsH7hqvk.png)
多分、このネスケのちょっと後ぐらいにこの記事を書くきっかけとなったガラケーフィーバーが来てケータイ用のHTML(とHDML)の絵文字問題とかにブチ当るんですけど。(まだxhtml使えなかった時代)
当時は、windowsのメモ帳でHTML書く方も沢山いて、文字コードやら改行コード、ローマ数字のような機種依存文字とかも『Ⅱ』はIを2つ書いてIIとする…みたいな文化があったと思います。
メモ帳しか知らなかった自分がエディタ知った時は、『世の中にこんな便利なもんがあるんかい!』って衝撃受けたのを覚えています。
私はガラケーフィーバーの波に乗ってIT会社に入り、そこでdocomo用のHTMLを他のAU/softbank/Willcom用に変換するHTML/HDML/絵文字コンバーターを作ったりしていたので、この辺りからPCよりもケータイの方に詳しくなってしまいます。
もちろん、ガラケーはガラケーで超絶面倒な対応(コンテンツを6Kにしなきゃいけないとか、pngの拡張子をpnzにするとDLされないとか)ありましたが昼休みもそろそろ終わるのでその辺は割愛します。
まとめ
他にもDonutPのようなタブブラウザの話とかMSNからYahoo、Skypeと行って最終的にMSNに戻って来たとかそんなのも沢山ありますが、確か今回記述した話の後ぐらいにflashサイト、mixi、電車男、ケータイ小説、ニコ動、CGMやUGCとかWeb2.0って言葉も出て大震災がありTwitter、LINE、ブロガー、Youtuberという流れになって来たと記憶しています。(本当はステ6とか色々掘り下げれると無限に出て来ますけどね。)
そんな歴史があるのできっとこれからもGLで描画しようが、Webブラウザで何かを見せていくというのは「古いブラウザをどうしていくのか?というジレンマにずっと悩まされていく」ことになるのかもしれませんね。
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