何にお金を使えば幸せになれるのか問題【この5つにお金を使え】
「お金を稼げば稼ぐほど幸せになる!」というのは科学では否定されていて、年収による幸福度の上昇はあるライン(日本だと577万円くらい)で頭打ちになるというのが有力なようです。
ですので「お金たくさん稼ぐ」よりも「何にお金を使うか?」を意識したほうがはるかに大事であるといえるんですね。
そこで今回は【何にお金を使えば幸せになれるのか問題】について、書籍『「幸せをお金で買う」5つの授業』を参考に、より幸福になれる5つのお金の使い方をまとめていこうと思います。
①モノよりも経験にお金を使う
ひとつ目は、「モノよりも経験にお金を使ったほうが幸福になれる」という事実です。これは近年だいぶ浸透してきている考えですね。
実際に買い物によって得られる幸福度というのは「賞味期限」が短いことがわかっているようで、マイホームのような高額な買い物をしてもその喜びは6ヶ月程度で薄れていき、全体的な幸福度はほとんど上昇しないといわれています。
一方で、親しい人との旅行のような「経験」にお金を使った場合は、人はその経験を一生にわたって思い出すため、喜びが薄れるどころか増していくと著者は述べています。
②ご褒美にお金を使う
ふたつ目は「ご褒美にお金を使う」というテクニックで、これは普段の小さな喜びをあえて先延ばしにして、「今日これをやったら〇〇を買ってよし」みたいな感じにすると幸福度が上がるのだそう。
たとえば毎日スタバでコーヒーを買う習慣のある人だったら、「読書を1時間したらスタバ行ってよし」とか「朝の運動後にスタバに行ってよし」のように、今まで何気なく使っていたお金を、何かを達成した後のご褒美にしてしまうという感じです。
楽しいことでも毎日続けているとやがて何も感じなくなるわけで、あえて喜びを先延ばししてそれをご褒美にすることで、喜びの感覚をリセットできるのがこのテクニックです。
③時間にお金を使う
これまた定番だと思いますが、時間不足の感覚が強くなっている現代人にとっては「時間にお金を使う」のが有効だといわれています。
最もわかりやすい例が通勤時間で、片道1時間の通勤が必要な生活を続けると幸福度がダダ下がりことがわかっており、そのインパクトは失業するのと同じレベルまで下がるようです。
家族との時間を増やすために職場の近くに引っ越す、というはまさに幸福度を上げるための有効なお金の使いかたといえるでしょう。
④未来のことにお金を使う
現在の楽しみよりも、未来のイベントにお金を使うと人はより楽しさを感じることができるようです。
例えば、好きなアーティストのコンサートなんかはいい例で、2日後に行く場合と2週間後に行く場合では後者のほうが得られる喜びが大きくなるようです。
これは「喜びを先送り」したことによってそのイベントへの期待感がどんどん増していき、すぐに消費した場合よりも大きな喜びを得られるためだと筆者は述べています。
たしかに、旅行とかも計画している時が一番楽しかったりしますもんね。
⑤他人のためにお金を使う
「他人のためにお金を使う」ことほど僕たちを幸福にしてくれることはないといわれています。
アメリカ人600人以上を対象にした調査でも、向社会的支出(他人のために使った金額)が多ければ多いほど幸福度が増す傾向があることが確認されているようで、アメリカのお金持ち達が積極的に寄付するのも納得といえます。
お金の使い方の中では「他人が喜ぶことにお金を使う」ことが、僕たちの幸福度を爆上げしてくれる最強の方法といえそうです。
結論
ということで【何にお金を使えば幸せになれるのか問題】の結論はこの5つでした。
モノよりも経験にお金を使う
ご褒美にお金を使う
時間にお金を使う
未来のことにお金を使う
他人のためにお金を使う
以上のことを考えると、家族や友人との旅行を前もって計画しておくっていうのはかなり幸福度を高めてくれそう。さらに旅行の費用を先払いしておいて「半年後の旅行までにこのプロジェクトを成功させる!」みたいな感じに仕事のモチベーションアップにもつながりそうですしね。
参考
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