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業務委託系サロンの想定収支

1.美容室の種類

美容室の経営にはいくつか形があります。
説明するのも大変で、いい感じのまとめがありましたので、美容業界ニュースメディア『Beautopia』を記事を貼り付けておきます。

【多様化する美容室の形態】業務委託サロン、シェアサロン、美容室モール

この中でも業務委託系サロンを引っ張っていった【Agu.】【AUBE】。
これからインボイス制度などが始まるので、どのような対策をしてくるかはまた楽しみなんですけど、もしこういった業務委託系サロンを始めてみると、どのような収支になるだろうか。

2.業務委託系サロンを作ってみた

私が福岡に住んでいるので、自分が福岡でやるとしたらを想定して検討してみる。数字での検討しかできないけど、これを元にして成功の確度を上げることはできる。

■場所
立地については、人材の確保がしやすい場所かつ某大手美容室予約サイトの効果が出やすい場所ということで、博多を選定。博多は集客も効果が出やすく求人も集まりやすい。

■店舗の広さ
これは、集客サイトの効果が1番あるセット面10台以上が入る広さ。大体30坪前後で問題無しと思われる。集客サイトの費用対効果を調べるには担当と仲良くしておくことが大切。

■予算
かかるお金としては、物件取得費・工事代・什器備品・求人費・運転資金となる。30坪のサロンなのでトータル1,200万円を予算とする。
予算の考え方は、また今度紹介したいと思います。

■給与面
給与については、大手と同様。
指名無しが40%、指名ありが50%で、店販バックが10%とする。

■広告費
これは大手予約サイトの1番良いプラン一択。

■客単価
客単価については、某大手予約サイトの担当から、そのエリアとプランでの中央値より少しを参考にする。なので今回は客単価を7,000円と想定。

3.業務委託系サロンの収支想定

上記2.で一応整理はできたので、これを元に収支を組み立てる。

■総費用/1,200万円

■新規数・リピーター/170名・370名

■月売上/400万円
■月経費/330万円
■月返済/10万

□月収支/+60万円(年間+720万円)

という数字になりました。
(詳しい数字が気になる場合は想定収支表をお送りします)

最終的にオーナー(オーナーがプレイヤーをする場合を除く)が受け取れるのは固く見てもこのくらいはあると想定できます。

投資金額1,200万円に対して、年間720万円の収益ってすごい投資効率がいいですね。
雇用関係もなく業務委託なので、人への関与興味があまりなくても経営しやすいので爆発的に増えたのかなと。

※上記の表は前提条件を入れると計算してくれます。もし欲しい方がいたら私に連絡をください。

他の美容室メディアのKAMIUさんでも考察していたので参考にしてみてください。

【検証】業務委託美容室の開業・経営は稼げる?シミュレーションしてみた

4.業務委託系サロンを経営するメリット

業務委託系サロンを自分が経営した場合を想定した結果、メリットとして挙げられること。

■内装費用の安さ
内装に多少のこだわりがあったとしても、オープンブースであるため内装費用にお金がかかりません。むしろ居抜きでもいい。集客は内装の洗礼さよりも予約サイトの魅せ方が重要視される。

■収益性の高さ
教育サロンではないので、アシスタントの教育費がかからないことと、集客は大手予約サイトにほぼ丸投げであるため、来た客を効率良く切っていくことに専念することで収益が上がる。(見た目お洒落にしたQBハウスみたいな)

5.業務委託系サロンを経営するデメリット

逆に、業務委託系サロンを自分が経営した場合のデメリットとして挙げられること。

■意識の統一が難しい
ひとつのサロンとして目指す場所があっても社員には会社の思いを伝えて、それに向かって頑張らせる意識の統一ができるが、業務委託だとあくまでサロン業務を対個人に対して委託するだけなので会社の思いを伝えて働いてもらうことが容易ではない。

■後発業務委託系サロンの求人の弱さ
先行者利益というものがあって、やはり大手の方が店舗展開をしていて、集客力がありブランド化されているので求人に強く、祝金20万円を渡すサロンもある。
後発業務委託はそこでのビハインドを追うことになります。もちろん違う方法で求人することで解決することもあります。

6.まとめ

今回、業務委託系サロンをやろうかなと思って色々と調べて、数字にも落としてみたけど、結論としては自分が業務委託系サロンをするかというと、「△」という感じです。

業務委託スタイリストさんへの還元方法を変えたり、一部収入を別の方法で検討したり、アシスタントを雇用してうまく回転させたりと色々方法はありますが、自分ならこうやって業務委託系サロンを作るというのが今、明確にあります。

それは実際に作ってみて結果を報告できればと思います。

TwitterもInstagramもしているので、違う業界の人間が考える美容室経営というのに興味がある方はぜひフォローください。

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