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過去日記 2001-11前半

今読むと、めちゃくちゃ生意気です💦
ホント赤面モノです。最初に謝っておきます。ごめんなさい。
なお、当時の日記をそのままコピペしただけなので、文中のリンクはすべて機能していません。ご了承ください。

2001年(平成13年)

11月1日(木)
 あらららら、11月になっちゃった。最近、仕事の進捗状況レポが滞っておりますが、マイペースでちゃんと頑張っておりますです、はい(焦)。読書のほうは相変わらず「ミステリ・オペラ」。まだ終わりません。寝てるうちに、ページが自己増殖してるんじゃねーか? 第4部に突入して、いよいよ全貌が見えてきた感じですが、読了にはあと2日ほどかかりそう。ところで、ついにCD-RWを買っちゃいました。今まで持ってなかったのか――とツッコまれそうですが。CD-RWって、めちゃくちゃ値段が下がったんですね。夏に買わなくてよかった……。甥や姪に、音楽CDを滅茶苦茶にされることが多いので、これからはバックアップをしっかり取っておかなくっちゃ。モー娘。のプライベートCDも作っちゃったりしようかなあと、32歳のおやぢは、ますます危ない道を突き進んでおります。モー娘。といえば、桑名にモー娘。がやって来るという情報を頂きまして、売れっ子のくせに細かい仕事も頑張ってるなあと感心した次第。モー娘。の皆様、桑名へお立ち寄りの際は、ぜひ桑名限定販売の「お祭りリカちゃん」をどうぞ(笑)。たぶん、もう売り切れてるけど。柴田よしきさんから、講談社文庫の新刊「フォー・ディア。ライフ」を頂きました。ありがとうございます。またカラオケご一緒させてください。ってわけで、今日の日記は尻滅裂。あいたたた。そういえば最近、痔が出なくなったなあ。

 昨日の日記――「荒れる中学校」について、名古屋在住のBさんからメール。

★今日(11月1日)の日記を読んで中学校の時を思い出しました。(ちなみに今23歳です)
 そうあれは、中学校二年生の時でした。体育の授業を受けに体育館に行くために、校舎から出て屋外にある屋根付きの道(渡り廊下?)を歩いている時でした。上からとんでもないものが降ってきたのです。

 便器。

 そう降ってきたのは便器だったんです。しかも和式。
 当時は色々と物が降ってきてました。えーっと例えば、ガラスの破片、水風船、ほうき、あと人(二階からふざけて、渡り廊下の屋根の上に降りてるだけでしたけど、念のため)
 だから、上からなんか降ってくるのには慣れていたのですけど、さすがにこのときばかりは、ものすごい音がしたのでびっくりしました。本当に屋根が丈夫なもので良かったです。
 便器に当たって、死んだら洒落にもなりませんから。まあ今となっては良い思い出ですけどね。
 しかし、あの時の三年生の一部の人達は何を考えてあんな事したんでしょう。
 最後に。僕らが三年生になると学校の風紀は、すごく良くなりました。
 廊下が昼でも暗かったですけど(窓ガラスが無くて、ダンボールだったので)
 では、長文、乱文すみませんでした。これからもピンじろうたのしみにしてます。(笑)

 空から降ってくる和式便器。これは、なかなかインパクトありますな。「放課後」の女子校教師もびっくり(笑)。
 そーいえば僕も、水を入れてパンパンに膨らませたコ○ドームを、窓から落として遊んだ記憶があります。中学生ってのは、きっといろんなものを窓から落としたくなる年頃なんでしょーね(そうなのか?)。でも、あんまり危険なものは投げないよーにしましょう。>全国の中学生の皆様 ……別に中学生に限ったことじゃないけど。

 そして、最後は「名たんていピンじろう」の第9回。あまりの怒りで、窓からものを投げたりしないよーに(笑)。

11月2日(金)
 大阪にお住まいのFさんから、「荒れる中学校」についてメールを頂戴する。いつもは、該当箇所だけを抜き出して紹介しているんですが、挨拶文も笑えたので、一緒にご紹介。 

★いつも、日記を楽しく読まさせていただいています。もちろん、本も全部読みました。
 ただ、「ウエディングドレス」の時の著者近影を見て、「この人は、絶対、老人とかを集めてマルチ商法だの、霊感商法だので暴利を貪っている怪しげな人物だ」と思いこんでしまい、しばらく「ウエディングドレス」を買いませんでしたが……。

 さて、今日メールを送らしてもらったのは、11月1日の日記に書かれている「中学校の校舎から便器が降ってきた!」という内容を見て、僕も中学校の時の思い出を思い出したからです。
 まず、僕の中学は市役所の隣に建っています。そのことを覚えておいてください。
 中学2年生の夏、美術の時間に一人一人額縁をデザインした鏡を作りました。大半の生徒たちは自分の顔を写したりしていたのですが、僕を含めて、10数人は違う使い方をしました。
 その使い方。
 先述した市役所ですが、僕たちの校舎の廊下側になぜかトイレがあるのですよね。そして、季節は夏。トイレの窓は全開!
 やることは一つしかありません。市役所のトイレにくる頭が鏡のようになっているオジサンVS鏡を持った中学生!
 来る人来る人、ハゲていたらかったぱしから照らしてみました。オジサンたちが気づいたらサッと窓の下に体を隠します。本当に楽しかったです。
 その次の年から、美術で鏡は作られなくなりました。原因はやはり僕たちでしょうか?

 をを。楽しそうだ。うちの中学校も、市役所の前にあったんだけどなあ。ぜひ、試してみたかったなあ(おい)。

 山田正紀「ミステリ・オペラ」(早川書房)読了。
 裏表紙に記された「本格推理のあらゆるガジェットを投入した」ミステリという紹介文は、大袈裟でもなんでもありません。とにかくミステリのてんこ盛り。魅力的な謎が次から次へと登場して、しかもそれらをひとつたりともおろそかにはせず、我々をきちんと解決編まで導いてくれます。
 読み始める前は、つかみどころのない壮大な物語を漠然とイメージしていたんですが、実際のところは、細部に至るまで精密に造られたからくり時計の中身を覗き込んでいるかのような印象。旧仮名遣いで記された「過去の事件」も、ひょっとしたら取っつきにくいかな――と危惧の念を抱いていたんですが、すべてが「謎とその解決」に収束していくので、別段戸惑うこともなく、ぐいぐいと読まされちゃいました。
 幻想的で物静かなラストシーンは、「ああ、僕もこの世界を去らなくてはいけないんだな」という思いと重なって、ものすごくしんみりとした気分に。
 もっともっとこの世界に浸っていたい――そんな気持ちにさせられます。読者までも平行世界に引きずり込んでしまう、圧倒的パワーを持った(激しく反論されることを承知の上でいえば、清涼院流水氏のパワーにも似た)作品。2001年を代表するミステリであることは間違いありませんな。

11月3日(土)
 CDショップをぶらぶら。槇原敬之の新譜「Are You OK?」の棚に飾られた、その店のオリジナルPOPに苦笑。

「『「Are You OK?』って、あなたが大丈夫なんですか?」

 おいおい。それじゃあ宣伝POPになってないだろう。
 春に発売された「桃」は、何度聴いても印象に残らず、「これでホントに大丈夫か?」と確かに心配になったりもしたんですが、今回の曲は結構気に入ってます。「Mステ」でも、ものすごく活き活きした表情を見せていたし、今月発売のアルバムが楽しみですな。

 映画「エボリューション」鑑賞。
 地球侵略モノの傑作かも(笑)。
 1ヵ月で46億年分の進化を遂げるエイリアンという設定がまず面白いし、SFXにもめいっぱい金をかけている。それなのに、こんなコメディータッチなB級映画のノリにしちゃって、もったいなあ――と最初は思っていたんだけど、わははは、後半の展開に爆笑かつ納得。
 真面目なストーリー展開で、感動のSF大作に仕上げることだってできたんだろうけど、もしそーゆー映画にしていたら、ここまでインパクトのある作品にはならなかったでしょうなあ。いや、最高、最高。僕の日記に眉をひそめない人であれば、たぶん面白く観られるはず(苦笑)。
 ジュリアン・ムーアのオマヌケぶりも、「ハンニバル」の彼女とは全然違っていていてなかなか。お薦め。

 「なかよし」を買おうかどうしようかと、マジで思案中。いや、僕がほしいんじゃなくて、姪にプレゼントしようかと思って。嘘じゃありません。嘘じゃないったら(焦)。

11月4日(日)
 なにがきっかけだったかは忘れたけど、「♪物理学的には~今の私ぃ~」と、「ときめきトゥナイト」のオープニングを口ずさんだら、そこにいた全員(30代おやぢが大半を占める)が一緒に歌い出したんでちょっとびっくり。なんでみんな知ってるんだ?
 それとは逆に、「ええ? 当時、ずいぶんと流行ったはずなのに、なんで知らないのお?」と驚いちゃうのが、松居直美のヒット曲(?)「微妙なとこネ」。「ときめきトゥナイト」を共に歌ったメンバーにも訊いてみたのだが、やっぱり誰も知らない。今のところ、あの名曲「微妙なとこネ」を覚えていた知り合いは、大学時代の友人M口と、毎度あなじみH姉の2名だけ。あれれえ、おかしいなあ。松居直美を代表する曲なのになあ。

 映画「ソードフィッシュ」鑑賞。
 「すべてのシーンが『錯覚』=ミスディレクション。上映開始10分で、あなたはその罠に落ちている」ってな、めちゃくちゃそそられるコピーに惹かれて観たわけなんですが、うーーん、ちょっと期待しすぎたかも。
 いきなり最大のクライマックスシーンで始まり、そこから過去の回想シーンへと続く一風変わった構成に、なんらかの仕掛けが隠されているのかと思ってたんだけどなあ。あの構成に、とくに意味がなかったのだとしたら、どうして一番の見どころを、冒頭に持ってきちゃったのか、ちょっとばかり疑問。短時間でスクリーンを高速回転させるVFXシーン(CMで「マトリックスを超えた」と述べているのは、このシーンに限ってのことだよな)も、冒頭に出てくるだけだしね。まあ、確かにいきなりクライマックスを見せられたってことで、最初は度肝を抜かれたわけだけど、それ以降の展開がかなり退屈。
 ……ラストもいまひとつ消化不良気味なんだけど。むむむ、誰かアホな僕にもわかるように説明してください。

 貫井徳朗「神のふたつの貌」(文藝春秋)読了。
 こんなにも重厚なテーマを、あくまでエンターテイメント小説として読ませてしまう著者の力量はさすが。
 第1部だけを取り出してみても充分に優れた中編なのに、そこにミステリ的趣向まで絡めて、全体で実に完成度の高い作品に仕上げている。僕とあまり年齢も変わらないのに、やっぱりすごいよなあ(……って、僕と比較すること自体、間違ってるか)。
 とにかくリーダビリティーは最高。岡嶋(井上)氏、東野氏に続いて、「一度読み始めたら、絶対途中でやめられない作家」の一人かも。あ、後味の悪さも共通してるかな(笑)。
 ただ――小説としての完成度が高ければ高いほど、本格ミステリ的な部分が浮いて見えてしまうのは仕方のないことなのかなあ。いや、もちろん、こーゆー仕掛けにいつまでもこだわり続けてくれるその姿勢はものすごく嬉しい。でも、小説としてのレベルが高いだけに、ミステリだということにこだわらずに読んだ人たちは、この仕掛けにどーゆー反応を示すのか、ちょっと不安になったりも。

 では、「名たんていピンじろう」の第10回。

11月5日(月)
 今月の講談社ノベルスが到着。作者名だけ見るとものすごいラインナップだが、島田、綾辻、森作品はハードカバーのノベルス化。これが全部書き下ろしだったら、ホント今月はすごいことになってたのになあ。
 ってなわけで、今月のラインナップを簡単にご紹介。京極夏彦氏の新作はメフィストに連載された「今昔続百鬼」――書き下ろしを含む多々良先生大活躍の冒険小説集。島田荘司氏「Pの密室」は、御手洗潔の幼年時代を描いた中編集。ノベルス版「御手洗潔のメロディ」と装丁が揃っていて、2冊並べるといい感じ。森博嗣氏の「そして二人だけになった」はノベルス初のノンシリーズ長編。グリーンとブルーの表紙が綺麗。S&Mシリーズ10作+1セット(限定500個)の予約カードも挟まれております。西村京太郎氏の新作は「十津川警部 帰郷・会津若松」。そして綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」は、なんと9年半ぶりの講談社ノベルス登場。あとがきには、「暗黒館の殺人」「最後の記憶」の進捗状況も記されております。

 鯨統一郎さんから「CANDY(キャンディ)」(祥伝社文庫)を頂戴する。いつも、ありがとうございます。そんでもって、一気に読了。
 二人称で描かれたSFハチャメチャ小説。目覚めると、あなたは不思議な街に迷い込んでいた。いっさいの記憶を失ったあなたは、警察に追われるハメになるのだが、謎の美女に助けられて……。
 わはは。こりゃ、またくだらねえ。前作「鬼のすべて」が、鯨氏から「ユーモア」の部分を省き、お得意の歴史新解釈に焦点を絞った作品だったとすれば、こちらは高尚なテーマや難しい蘊蓄などはいっさい取っ払って、ただひたすらユーモアに徹したバカ話。とにかく笑えます。脱力します。ひょっとしたら脱糞までしちゃうかもしれません。お薦め。

 だんだん書き写すのも疲れてきましたが、あとちょっとなんで惰性で頑張ります。だから、皆さんも惰性で読んでください(笑)。「名たんていピンじろう」第11回を更新。

11月6日(火)
 原書房のI毛さんへ「2002本格ミステリ・ベスト10」のアンケートを送信。そのあとは、「今日を忘れた明日の僕へ」のゲラ修正。さらに、コードネーム「smile」の修正。をを、仕事してるなあ。いつもこんな調子でバリバリできたらいいんだけどなあ。
 「ミステリー・リーグ」の日記を読んでくださっている方はご存知と思いますが、「今日を忘れた明日の僕へ」の表紙絵は、「硝子細工のマトリョーシカ」に引き続き、本間公俊さんが担当してくださるそうです。どんな表紙になるのか、楽しみだなあ。

 今日はいつもよりカウンターがよく回っていて、ああ、これは森博嗣さんのウェブ連載「浮遊研究室」で紹介していただいたからなんだろうなあ――と思っていたんですが、アクセス解析を見てびっくり。 

――以下、思いきり下ネタ。下ネタが嫌いな人は、読み飛ばしてください――

 えーと、「ミステリ博物館」を隅から隅までご覧になったことのある暇な方であれば、ご存知かと思いますが、実はこの博物館には隠しページがありまして、そこに僕の全裸がアップされてるんですね(笑)。アクセス解析を調べたところ、その隠しページから、トップページにやって来た人の数が、異常なくらい多かったんですよ。
 ははーん。ってことは、どこかに、僕の全裸画像ページのアドレスを載せたサイトがあって、そこから飛んできた人がいっぱいいるってわけで、こりゃ調べなくっちゃと、問題のページにもアクセス解析バナーを貼りつけてみました。
 貼りつけて1分もしないうちに、をを、早速アクセスが。一体、どこからアクセスしてるんだ――と逆リンクをたどってみると……

 同性愛掲示板「オナニー用おかず画像」

 …………(。_。;) ←呆然とする私

 ま、まあ、いいさ。オナペット・アイドルになることが、僕の夢だったんだから。みんな、僕をオカズに楽しんでねえ――と自分を励ましつつ、そこに書かれたコメントをよく見たら、

 ある意味ブラクラ(w

 どういうこっちゃ(-_-メ)

 をを。ってなことをいってるうちに、別のところからもアクセスが。逆リンクをたどると……

 「ノンケのバカ写真」

 …………(@_@;)

 そろそろ、あのページは削除するべきかもなあ。 

 さーて、気を取り直していってみましょう! 「名たんていピンじろう」第12回。

11月7日(水)
 家庭教師先のAさん宅は、ちょっとばかり田舎にあるんですが、この時期、カメムシがすごいんです。部屋の中をぶんぶん飛び回ってるんです。そんなわけで、今日は勉強そっちのけでカメムシと闘いました。2時間にわたる激闘の末、鼻がひん曲がってしまいそうな、あの独特のにおいだけが残りました。ひさしぶりに嗅いで、なんだかちょっぴり懐かしかったりも。
 あまりにくさいもんだから、手近にあったサロンパス・スプレーを部屋中に振りまいたら、カメムシのにおいと混ざって、とんでもないことになっちゃいました。マジで気分が悪くなり、逃げ帰ってきたんですが、ううううーーん、まだにおいが取れないよおお。
 Aさんの話によりますと、カメムシが大量に発生する年は、雪が多く降るんだそうで……こりゃ、今年の冬には期待できるかも。
 ……それにしてもくさい。どーにかならんか。

 北森鴻「共犯マジック」(徳間書店)読了。
 謎の占い書「フォーチュンブック」を手にした7人の男女が、それぞれに巻き込まれた昭和の大事件。関連性などまったくないように思われたそれらの事件は徐々に繋がりを見せ始め、やがて驚愕の事実が浮き彫りとなる。
 こりゃ、すごいや。現実に起こった事件を背景に描きながら、ラストで想像もしなかった大きな完成図を見せてくれる。うまい――ホントにうまい。短編集と思って読むと、どの作品もちょっと消化不良の部分があるんですが、7つの短編がすべて繋がってできる絵柄はホント見事。偶然が重なりすぎる不自然さも、「フォーチュンブック」が持つ不気味な力ってことで、なんとなく納得させられちゃうし。
 第1話まで読み終わった段階では、7冊の「フォーチュンブック」が原因となって、様々な悪しき事件が起こるっていう展開なんだろうな――と思っていたんだけど、全然違ってましたな。でも、これだけ魅力的なアイテムなんだから、そーゆー話も読んでみたいような気が。 

 どーやら、全17回になりそうですな。最近、ピンじろう関連のメールがぱったり途絶えてしまいましたが、果たして今でも読んでくださっている方はいらっしゃるんでしょーか(汗)。そんなこんなの「名たんていピンじろう」第13回。

11月8日(木)
 明日はえなりかずき君の誕生日です。いや、だからどーしたと問われても困るんですが。とりあえず、田中啓文さん万歳っ!(意味不明)

 乙一「死にぞこないの青」(幻冬舎文庫)読了。
 うわあ、これは痛い。痛すぎる。
 殺人はどんな理由があろうとも絶対に犯してはならない行為なんだろうけど、本書を読んでいる最中は、そんな風にいい切ることが果たして本当に正しいのか――と、妙な気分にさせられちゃいました。これと同じ思いは「青の炎」(貴志祐介)を読んだときにも抱いたことがあったんですが、あの話と本書では主人公の選ぶ道が大きく異なっていて、そのあたりを読み比べてみても面白いかもしれませんな。そーいえば、タイトルの「青」って言葉もなぜか共通してるし。
 以下、どーでもいい話。作中、「コロコロコミック」に「長編ドラえもん」が連載されない――ってエピソードが出てきますが、このことから舞台が1987年だってわかりますな(翌年春、「のび太のパラレル西遊記」が封切りとなる。だからこの話だけ、原作コミックが存在しないんだよね)。いや、僕もあのときは、「あれ? どうして連載が始まらないの?」って、主人公と同じ思いでしたから。……僕はすでに18歳だったわけだけど(苦笑)。
 1978年生まれの著者はこのとき11歳――作中の主人公と同じ小学5年生だったわけで、時代がぴったり一致しますね。ここまで時代背景を重ねて書いたってことは、作者自身の体験も多分に含まれているんじゃないかなあ――と、勝手に推測してみたり。だって、ホントにリアルなんだもん。いや、いじめられていたとか、先生をXXしようとしたとか、それがそのまますべて実体験だとは思わないけど、たとえば、生き物係を決めるときにおこったトラブルなんて、いかにも小学校時代にありそうな話だもんね。

 「名たんていピンじろう」も残りわずかとなりました。どうやら、ピンじろうさんは今回掲載分で、すべての真相にたどりついたみたいです。あなたもピンじろうのように真相を見抜くことができるでしょーか?(できるわけねーよ、こんな話じゃ) では、第14回をどーぞ。

11月9日(金)
 今朝の朝日新聞に、「壮年男性 3割が太めです」という記事が載っていた。昨年11月に行なわれた国民栄養調査によると、BMI値が25以上と判定された肥満男性は、30~60代で約3割。ちなみに僕のBMI値は26.9。わははは。モロ肥満ぢゃん。25以下に落とすには、あと6キロ減量しなくちゃならないわけだ。ふう。頑張らねば。
 その記事には、年代別の肥満度の割合がグラフ表示されていたんだけど、それを見ると、やはり30代からぐっと肥満度率が上昇。以降、年齢が上がるにつれ、肥満度も徐々に上がっていく。それがなぜか、70代になると、それまで30%以上あった肥満度が一気に20%まで落ち込む。「そーか。歳をとれば、やっぱり食も細くなるから、それで自然に痩せるんだろうなあ」と一瞬納得したのだが……違うぢゃん。これって、肥満は70代まで生きられないってことなんだよな。
 ……さ、さあ、明日からは今まで以上にダイエットに励むぞおおおっ!

11月10日(土)
 「あたしの誕生日を祝え。祝ってくれなきゃ、フンリュウから流れ出る膿をうおりゃりゃりゃあああっとこすりつけてやる」と脅され、仕方なくH姉と食事に出かける。それはまあいいんだけど、ガーターベルトが腰に回らなかったらしくって(あえて理由は書かないが)、「いやああ、ストッキングがずり落ちるうううう」って、行くとこ行くとこスカートまくり上げるのはやめろ! おまけに、「我慢できないっ! ガーターベルト買うぅぅぅっ!」と叫んで飛び込んだ店では、いつの間にやらあれこれ試着まで始めて、でも全部サイズが小さくて(あえて理由は書かないが)、「いやああああっ! 明日から痩せるのおおおおっ!」と試着室で悲鳴あげてるし。明日から赤の他人決定。

 食事のあとカラオケへ。歌詞に登場する「あなた」の「た」の部分を「る」に置き換えて歌うという――おめーは中学生か? とツッコまれそうな遊びをよくしているのだが、まず、ポルノグラフィティーの「アゲハ蝶」で爆笑。さらに、ケミストリーの「You Go Your Way」――2番の出だしで仰け反る。とっても楽しいですから、皆様もぜひお試しください(笑)。

 「名たんていピンじろう」関連のメールを何通かご紹介。

★ピンさんのお話は凄く面白くて、毎日楽しみにしています。
 これって、ファンタジーなんですよね??
 今日の分(第14回)で言えば、
 ダイヤで木が明るく輝く辺りなんか。とってもファンタジックな感じでいいです。
 あと、木が燃えたのにダイヤが残っているのも、すっごく良い感じ。

# 説明いらないと思いますが、光源が無いのにダイヤが光るわけ無いですよね?
# ダイヤって燃えちゃいますよね。普通なら。

 ミステリーが好きで、よく読んでいるのですが、たまにはファンタジーも良いですね。(はぁと)

 うわはははは。そ、そーなんです。これってファンタジーなんですよ。いやあ、そこに気づいていただけるとは嬉しいなあ(焦りまくり)。
 掲示板でもフォローがありましたが(笑)、ダイヤが燃えなかったのはまあいいとして、どーして暗闇でダイヤが光っていたか、ものすごぉぉく気になりますな。
 ……ま、気になった部分はすべて、ファンタジーだってことで納得しておいてください(笑)。

★ぶはははは。
 ツボにはまりました。
 にんじんとピーマン!!!
 いや~。人間が描けてますねえ。

★便じろうさまの入浴シーン~、すぐに飛び出して「そのまま行く」かと期待したのにぃ~。
 そこから「エプロン」に目線がとんじゃって、あらぬ想像しちゃったですわー、うふ♪
 しかし、足型ついた下駄、ぱっと見じゃ、巨大な下駄はいてるだけで、足型まで見えんとちがいません?
 そして、その巨大下駄で脱兎のごとくすばやく逃げれる谷山氏・・・。相当な脚力の持ち主ですね。まぁ、約50個のダイヤをもてるんだしねえ・・・。
 っていうか、巨大下駄履いた不法侵入者みたら、ふるえて悲鳴あげる前にまず笑っちゃうよぉ。それかツッコミいれますな。素敵すぎる!
 そして「きらいなものはすぐ、ごみばこにすててしまう」とは! さすが、便じろうさま! 男らしい(←ほんとか?)。男子たるものそれぐらいの気概がないと、探偵はつとまらんのですね。
 ますます惚れちゃいましたわん。私にも朝食を作ってくださりませ♪ お・ね・が・い♪
 ところでみよ太氏の描いた絵はどうなったのでございましょう???
 セクシー便じろうさまの寝顔を描いたのでは???
 あーん、きになるぅ・・・。
 毎日なぞがなぞをよんで、どきどきが続きます!はやく続きを!!!

 これはどちらも、第4話の感想。第4話は予想どおり、反響が大きかったですね(笑)。

★便次郎、すごい。彼は無敵だ。
 この作品を小学生のときに書いたとは、すごいと思います。しかし、ちょっと気になるのは彼の名。次郎というからには、お兄さんがいると思いますが、まったく登場しない。まさか、彼は長男? 次郎なのに? 気になります。

 新米探偵だというのに警察を顎で使い回すあたりとか、ピンじろう――まだまだ謎に包まれまくっております。その謎が明かされる日は、来ないんですけどね(笑)。

11月11日(日)
 ケダちゃんに送って頂いた「水戸なっとう からし味スナック」を食べる。封を開けたときの納豆くささがたまりません。カールのような食感なんですが、次第に口の中でねばねばああっと糸をひき始めます。口の中で、ネチャネチャと音を立てているカールを想像してみてください。うーーん、ひとくち食べたら、今日はもうお腹いっぱい。残りはあ・し・た♪ ケダちゃん、ごちそうさまでした。

 シャワーを浴びたあと、矢井田瞳の「Buzzstyle」をBGMに、ノリノリで濡れた頭を拭っていたら、ピシッ……うっ……首から右肩にかけて激痛が。
 ……頭を激しく振り回したせいで、首のスジを痛めてしまったみたいです。馬鹿だ……大馬鹿だ……。
 あまりの痛みに、しばらくのたうち回っていたのだが、やがてのたうち回ることすらできなくなるほど痛みが増し、床に這いつくばって痙攣。とにかく首をちょっとでも動かすと、右肩に激痛が走る。寝ても立っても座っても痛みはまるで治まらず、ああ、もしかしてこのまま逝っちゃうんじゃ……とマジで心配になっちゃいました。矢井田瞳でノリノリになってる最中に、首の神経痛めてお陀仏なんて……そんな死に方、絶対いやだあああっ! ともがきつつ、なんとか死の淵より生還。しかし、首を動かすことはできず、バイトはキャンセル、仕事も中止。本を読むことも苦痛で、仕方がないから、一日中、ぼおおおっとテレビ見てました。
 夜になって、ようやく首が回るようになってきたんだけど、ううう……まだ痛い……。

11月12日(月)
 一夜明けて、首は回るようになったんだけど、右肩の鈍痛は残ったまま。ウルトラスーパー朝までガード級の肩こりみたいな感じ(わけわからん)。とにかく肩が重くて、なにをやるのも憂鬱。うううううう。誰かどーにかしてくれえ。

 週末の更新をさぼってしまいました。慌てて、「ピンじろう」の第15回をアップ。特別企画もありますので、どーか皆様、最後まで我慢してお読みくださいませ。

さてさて。
そんなわけで、いきなり思いついた特別企画。

「あなたの名推理を募集!」

「名たんていピンじろう~10本足の怪物」の真相を推理してみてください。
ちなみに小学6年生の僕が用意した解決編は、

1.犯人の名前と、そのように推理する根拠
2.連続殺人事件の動機
3.犯人が用いたアリバイトリック
4.UFOの正体

このあたりが論点となっております(笑)。

(参考)登場人物一覧

便次郎(たより・じろう)……探偵。愛称ピンじろう
水谷(みずたに)……刑事。ピンじろうの友人

田川太郎(たがわ・たろう)……第1の被害者
吉田みつお(よしだ・みつお)……第2の被害者
理田よしお(りだ・よしお)……第3の被害者
田中(たなか)……第4の被害者

字水みよ太(じみず・みよた)……ピンじろう宅の隣人
谷山(たにやま)……前科3犯の男
黒宮(くろみや)……谷山の友人

「をを、こりゃすごい」と僕を唸らせる回答をくださった方1名(+α)に、超豪華商品(?)をプレゼントいたします。

ご応募はメールか、下のフォームからどうぞ。

皆さん、すでに承知のことだとは思いますが……まともに推理しようなどとは絶対考えないよーに(笑)。
プレゼントの当選者は「正解者」ではなく、あくまで「面白い回答をくださった方」ですので。

〆切 11月14日(水)

なお皆様から頂戴した回答は、このページで紹介させていただくこともありますので、あらかじめご了承ください。

では、たくさんのご応募、お待ちしております!

11月13日(火)

 一昨日、「ポッキーの日」について語るのを忘れていたんで、その代わりに――

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11月13日はバカボンの日。

 決して「放屁の図」ではありません。念のため。

 半年に一度の恒例――明日から一週間、和歌山の姉宅へ、姪の子守りに出かけてまいります。なぜ和歌山くんだりまで、わざわざ子守りに出かけなくちゃいけないかと申しますと、その理由は5月15日の日記でどうぞ。
 ホントは和歌山へ出かける前に、コードネーム「smile」を終わらせるつもりだったんだけど、日曜日のトラブルが災いして(かなり言い訳くさいが)、結局、姉の家まで持っていくことになっちゃった。今週中にはなんとか終わらせて、次のお仕事に着手できればいいなあ(希望的観測)。
 あ、日記はいつもどおり更新する予定です。

 ふはははは。昨日から募集を始めた「名たんていピンじろう~あなたの名推理」だけど、現時点(14日午前1時半)で、1通のメールも来ておりません(涙)。おーーーーい。〆切は14日(水)いっぱいですので、「応募しようかなあ」とちょっとでも考えていらっしゃる方は、ぜひぜひお願いいたします。このままの状況であれば、「へのへのもへじ」を書いただけでも、超豪華商品が手に入る可能性大。あ、だからといって、「へのへのもへじ」を送ってこないでね。

11月14日(水)
 うう……ついこの前、自動車税を払って、財布すっからかんになったばっかりだってゆーのに、今度は車検ですか。
 飛び石が当たって、フロントガラスに小さな傷を作ってしまったので、このままじゃ車検通りません。傷を埋めて修繕する方法なら安くすむんだけど、どうやら思いのほか傷は深かったようで……。修理工の方、笑顔でひとこと――
「もしかしたら、直している最中にガラスが割れちゃうかもしれません」
 うまく修復できれば2万円。途中で割れればフロントガラス全交換で10万円。があああ。こりゃ、ひさしぶりの大博打だあ。博打の結果は明日わかります。どきどき。

 本日より1週間、姪(理沙5歳)の子守りで和歌山暮らし。早速、姪が「ミニモニ。クッション」と矢口のプリクラをプレゼントしてくれる。うわああああい、おぢさん超感激。ちなみに僕は手ぶらの訪問でお土産ナシ。なにか間違っているような気もするが、まあいいか。
 そんなわけで、義兄のパソコンを使ってホームページの更新をしております。ホームページ作成ソフトがないから、ひさしぶりにタグを手入力。うう……めんどくさい。この1週間、ものすごく日記が素っ気なくなるかも。

 あの二階堂黎人氏も興味を示してくださった「シャカッとタンバリン!」――公式HPの報告によりますと、来週ついに新ヴァージョンが登場するらしい。でも、和歌山へ来た際に足繁く通ったゲーセンからは、タンバリンが消えてしまったみたいで、一体どこへ行けば、タンバリンができるのやら。こちらで調べても、どうやら和歌山のタンバリン設置店は登録されてないみたいだし……。和歌山のタンバリン情報求む。

 特別企画「ピンじろうに挑戦!」(そんなタイトルだったか?)ですが、締め切り時刻直前になって、どどどどと多数の応募メールが届きました。応募してくださった皆様、どうもありがとうございます。どの回答も実によく考えられたものばかりで、ホントびっくりんこ。優秀賞の発表は明日の更新で。……ではでは、第16回をお楽しみください。

11月15日(木)
 愛車が、車検から戻ってまいりました。
 フロントガラスはなんとか無事に修繕できたみたいで、ほっと安堵のため息。
 あちこち修理して、一体合計いくらになるんだか、内心ヒヤヒヤだったものだから、「あのー、バッテリーもだいぶ弱っているみたいですが」「大丈夫! こすればきっと発電する!」「ワイパー、錆びついてますよ」「錆フェチだから全然オッケー!」「オイルは交換しますか?」「ローションなら、エッチビデオ屋のプレゼントで山ほど持ってます!」と、すべて丁重にお断り。結果、予想していた額をかなり下回ったので、来週からのタンバリンには思う存分金を注ぎ込めそうです(笑)。

 姪の理沙嬢が書いたお話を読む。タイトルは「えほんのにっき」。以下、全文。

 きょうわくびかざりおつくろう
 おはなばたけもいこう
 おばけやしきもこわい
 わ~~~~~
 せいさくもあそびたい
 そうか うん
 じゃ あそぶか
 うん そうか
 おわり

 5行目に出てくる「せいさく」ってのは、工作遊びのことだそーです。
 ラスト4行、一人でひたすら納得しているあたりに、ただならぬ文学的な香りを感じます。
 よーし、モー娘。加入が無理だったら、次は作家にしてみせるぞ(ひさびさのおぢ馬鹿モード)。

 ではでは、特別企画「ピンじろうに挑戦!」の当選者発表でございます。

★最優秀賞
 胡田さん
(賞品:ほかでは絶対手に入らない、著者直筆の素敵なイラストとサインが入った新刊「今日を忘れた明日の僕へ」 + 秘密のプレゼント + 愛のメッセージカード)

★優秀賞
 GMAさん
 加藤さん
(賞品:ほかでは絶対手に入らない、著者直筆の素敵なイラストとサインが入った新刊「今日を忘れた明日の僕へ」 + 愛のメッセージカード)

★佳作
 古川北斗さん
 カエルさん
(賞品:愛のメッセージカード)

 惜しくも選に漏れてしまった方、ごめんなさい。これからも、このような企画をどんどんやっていきたいと考えていますので、ぜひまたチャレンジしてくださいね。……え? 賞品がショボいからもういい? いや、そんなこといわずに。ね? ね?
 後日、当選者の方には、あらためてメールを送らせていただきます。なお、当選されました5名の方の作品は、明日以降、このページで発表していく予定です。

 ってなわけで、3週間に渡ってお送りしてきたこの物語も、ついに最終回! ハンカチの用意をお忘れなく(読了後、暴れ出したくなる自分を縛りつけるため)。

53歳の僕から32歳の僕へ
里帰りした現在27歳の姪っ子と、過去日記を読んで一緒に爆笑中。

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