1998とても気になる作家たち21 02
綾辻行人
1.迷路館の殺人
2.黒猫館の殺人
3.霧越邸殺人事件
4.時計館の殺人
5.殺人方程式
★この人のデビュー作「十角館の殺人」から、僕の国内ミステリ乱読の時代が始まったといっていいでしょう。「日本にもこんな面白いミステリ小説があるんだ!」――と、まさに目からうろこが落ちた感じでした。最近はなかなか新作が読めなくて哀しい……。来年こそ「暗黒館の殺人」が出版されるよう祈ってますよぉ。
★さてさて、ベスト1は「迷路館の殺人」。巷で評価の高い「時計館」よりも、こちらのほうが好きなんですよね。「黒猫館」が2位に入っているのを「??」と思う方もいるかもしれませんが、うーーん、僕は結構びっくりたまげた(死語?)んだけどなぁ。
井上夢人
1.ダレカガナカニイル…
2.メドゥサ、鏡をごらん
3.プラスティック
4.パワー・オフ
5.風が吹いたら桶屋がもうかる
★いわずと知れた岡嶋二人の一人。インターネット小説「99人の最終電車」の作者でもあります。「好きな作家は?」と聞かれたら、東野圭吾とこの人を真っ先に挙げますね。それくらい大好き。個人的にメールを頂いて励まされたこともあり、僕にとってはなくてはならない存在の一人になってます。
★ベスト1は当然「ダレカガナカニイル…」。いつもいってますが、この作品、僕のオールタイムベスト1です。出版されてからずいぶん経ちますけど、まだまだこの作品を上回る小説には出会えていませんな。小説ではないのでランキングには入れませんでしたけど、「おかしな二人」も好きな作品です。
岡嶋二人
1.クラインの壷
2.そして扉が閉ざされた
3.99%の誘拐
4.眠れぬ夜の殺人
5.あした天気にしておくれ
★新作が出版されることは絶対ないんでしょうが、でももし「幻の作品発掘!」とか、あるいはピンクレディーのように「一時的に復活!」ってなことになったら(絶対ないだろうけど(笑))、真っ先に飛びつくファンの一人です。僕が岡嶋二人の存在を知ったのは「99パーセントの誘拐」が出版された頃なので、ほとんどリアルタイムでは読んでないんですけどね。ハードカバーに手を出すようになったのもこの作家から。
★上位3作品はおそらく誰もがベストに挙げる傑作なんじゃないでしょうか。「クラインの壷」はドラマも欠かさず見てました。あの頃は、まだ佐藤藍子も今ほどメジャーじゃなかったんですよね。初めて読んだのは「99%の誘拐」――スキーの話だからと軽い気持ちで選び、読み始めたのですが、まさかこの作家にここまではまってしまうとは思いませんでした。