過去日記 1999-03前半
今読むと、めちゃくちゃ生意気です💦
ホント赤面モノです。最初に謝っておきます。ごめんなさい。
なお、当時の日記をそのままコピペしただけなので、文中のリンクはすべて機能していません。ご了承ください。
1999年(平成11年)
3月1日(月)
いつの間にやら3月なんである。携帯電話の宇宙人も花畑で蝶を追いかけていたりするんである。そーいや、今日はやけに暖かいな。もう春なんだなぁ。
ひさしぶりにのんびりとした日。……ってわけで、コタツの中でだらだらしながら「催眠」を読み始める。6月に映画公開が予定されている小説らしい。主役は稲垣吾郎と菅野美穂。たぶん催眠療法士がゴロちゃんで、宇宙人女が菅野美穂なんだろうな。物語を読み進みながら、頭の中ではすでにゴロちゃんと菅野美穂が演技している。うぅん、出だしは好調。面白そう。
確定申告の用紙をもらうために市役所へ出かけると、なぜやらあたりにはジジババがうようよ大量発生。「一体なにごと?」と思ったら、そーか、そーか、今日から我が町でも地域振興券が使えるんだ。「今年30になった独身の美青年」も発行の対象かと思って、行列に並んだんだけど、残念ながら僕はもらえませんでした。そーか「今年30になった独身の美青年」でも「IQ180以上の者」は対象外か(書いてて空しくないか?>自分)
本日、「私が彼を殺した」ネタばれ感想文をようやくアップ。ま、笑って読み飛ばしてくれい。
3月2日(火)
今更という気もするが、ひさしぶりに映画館へ行き「アルマゲドン」を観る。
うーーん、ここまで「ディープインパクト」と設定がダブっているとは……。見せ場もまったく同じだもんね。別れのシーンなんて、パクッてるとしか思えないほど一緒じゃん。アクション度は「アルマゲドン」のほうが圧倒的に上なので、ま、そのへんで動員数に差が出たのかな。
ただ――そのアクションシーンも、あまりにも動きが速すぎるため、一体なにが起こっているのかよくわからないシーンが多過ぎ。そのためドキドキハラハラ感は少ない。ビルが爆発して人が落下してくるシーンはリアルで、びっくりしたけど。
今回一番の収得は、「スターウォーズ」の予告編。夏が楽しみですな。
漫画「七夕の国」第4巻をゲット――読了。これ、最終巻だったのね。4巻通して読むと、かなりミステリ色が強くて面白い。ラストはちょっと急ぎ過ぎた感もあるけど。
3月3日(水)
明日からスキーのため、本日お仕事。「だんご三兄弟」はすでに売り切れていた……。
松岡圭祐「催眠」読了。
3月4日(木)
今夜から3泊4日で野沢温泉スキー。ちょっと風邪気味。
出発前に寄ったコンビニで森高のシールが貼られた「ナチュラルズ」を発見。ラッキー♪ 早速財布に貼りつける。
「これで金運アップだ!」と思っていたら、野沢温泉到着後すぐになんと6000円も拾ってしまう。皆に小声で(笑)報告するが、持ち主は現れず。
ラッキー続き♪ これは明日もなにかいいことありそーだ……ふふふふふ(明日の日記へ続く)。
3月5日(金)
思えば、目覚めたときから不吉な兆候はあったんです。朝一番のおしっこ――我がムスコが奇妙な方向を向いていたため、買ったばかりのジャージは小便まみれ(笑)。うーーん、これがウンコだったら運もついてたんだけどねえ(思いっきりベタ)。
野沢スキー初日。春一番の吹く暖かい日。
まずはほとんど人のいないスカイラインコースを一気に滑走。雪はカチカチだったけど(ここ、伏線ね(笑))実に爽快。
次に日影ゲレンデへ移動して、コブ斜面にチャレンジ。前回乗鞍へ出かけたとき、コブ斜面の滑りを褒められたので、「よぉし! ここは決めてやろう!」と気合十分で挑んだんだけど……。
雪が固かったせいか、コブをふたつ越えたところで両方の板がすっぽ抜けて転倒。ここまではよくあることで、斜面を滑落してるときも、いたって冷静だった……。
とにかく、雪がガチガチに固まっていたことがすべての原因。滑落する身体はなかなか止まらず、結構な急斜面だったこともあって、逆に加速する気配。「あ、やばい!」と思ったときにはすでに遅し。これまたガチガチに固まった大きなコブに右肩を強く打ちつける。
途端、右肩に激しい痛み。20メートルほど滑落してなんとか止まったんだけど、肩はじんじん痺れて全然動かない。それでもなんとかスキー板を履いて下まで降りてくる。とにかく気持ち悪くてすぐに滑る気にはなれない。皆に数本滑ってもらって、その間座り込んで休んでいたんだけれど……。気持ち悪いのはすぐに治まった。痛みもそれほどない。でも肩がまったく動かない。パトロールへ出かけて、肩を見てもらうと、「あれれえ? ここ骨が飛び出てるよ。脱臼してるかもしれないねえ」――ががあん。
いつかは怪我をするだろうと思っていたが、ついにやっちまったか……。それでも脱臼だから、関節をはめてもらえばすぐに治るんだろう――と実に安易な気持ちで病院へ。
野沢医院は地元の老人たちで大繁盛。待つこと小一時間。待っている間に、大したことのなかった痛みがなぜかどんどん増してきて冷や汗だらだら。今思えばこのときが一番つらかった。これで周りに綺麗な姉ちゃんでもいれば、ちょっとは気晴らしになったんだろうけど、どこを見てもジジババジジババジジババ。いやああああああ。
ようやく名前を呼ばれて別室に入るが、ここからがまた長い。「上着を脱いで待っていてください」といわれても、とってもそんな余裕などない。妊婦のように、「はっ、はっ、ふう」と呼吸しながら痛みに耐え、なんとか上半身裸になるが、下着は冷や汗でぐしょ濡れ。
まずはレントゲン。レントゲン技師のおじさんは僕の右肩をひと目見るなり、「うわっ、こりゃスゴイねえ。痛い? そりゃ痛いだろうなあ、うわははは」と豪快に笑う。「ぽっきり折れちゃったほうが治療しやすかったんだけどねえ」なんてトンデモナイことまでいい出す始末。でもなんだか好感持てるいいオッちゃんでした。
レントゲン撮影のあと診察室へ。撮ったばかりの写真を見て、思わず「ぐぎゃっ!」。正常な骨がどうなってるか詳しくは知らない僕が見ても明らかに異常。鎖骨が完全に肩の骨から外れて、上に跳ね上がってる。「鎖骨に繋がってるここのじん帯2本と、あとこちら側のじん帯も完全に切れちゃってるねえ。これはもう手術するしかないねえ」……え? 手術ですか?
「とりあえず出っ張った鎖骨を押し込んで固定しとくから――いい? いくよ。とりゃあああ!」――ぐぎぼぎばぎっ――「うぎゃああああああ!」
――鎖骨固定帯という海に落ちたときの救命具みたいな装具をつけて病院を出る。いつの間にか痛みはすっかりなくなっていたんだけど……う、やはり肘から上は動かない……。
治療費――7640円也。きゃあああ、昨日拾った6000円から早くも足が出てるじゃん。病院からの帰り道――路肩に転がる百円玉を見つけたんだけど、今度は拾いませんでした(笑)。
病院から帰ってくると、やることもなくとにかく暇。宿のおばちゃんに本屋の場所を教えてもらい、そこへ出かけてみるが、ほとんど雑誌ばかりでわずかにある小説本は陽に焼けて背表紙の色褪せたものばかり。――その中から、双葉文庫の「日本推理作家協会賞全集」の1冊「細い赤い糸」を見つけ、作家も作品名も全然知らなかったけど、まあとにかく推理小説だ――と購入。結局昼寝しちゃって、読まなかったんだけど(笑)。
ご飯を食べるのもひと苦労。せっかく野沢へ来たっていうのに、お風呂にも入れない。仰向けで寝ると痛いんで、部屋の隅に布団を積んで、そこにもたれかかって寝なくちゃならない。――もうやけ酒。ええい、夜中に痛んだってかまうもんかあ!
3月6日(土)
野沢スキー2日目……は僕には存在しなかった(涙)。
皆はスキーへ。僕は一人でお留守番。病院行って再びレントゲンを撮るが、「やっぱり手術だねえ。帰ったらすぐに、入院施設のある大きな病院へ行ってね」――と哀しいお言葉。
外はいい天気だし、あまりにも暇なんでブラブラするが、さすがに雪のついた坂道は怖くて、ヘッピリ腰でしか歩けない。ちょっとバランスを崩すと、肩にズキーンと響き、涙目状態。恐る恐る忍び足で歩く僕の横を地元のおばちゃんたちが、颯爽と駆け抜けて行く。ああ、情けない(涙)。
さすがツワモノが集まるスキークラブ。みんなから様々な入院体験談を聞く。肩の手術となれば当然全身麻酔なんだそーで、手術中におしっこ漏らさないよーに、尿道に管を突っ込むんだそーだ(ちょっと楽しみだったりする(笑))。看護婦が綺麗なのはXX病院、飯がうまいのは○○病院――と、皆々様いろんな情報をありがとう。
てなわけで、今夜帰る予定のメンバーの車に便乗させてもらい、1日早く帰途につく。ふう……高くついたスキー旅行だった……。
3月7日(日)
一日中、ゴロゴロ。気が緩んだせいか、風邪悪化。汗でびしょびしょ。ああ、お風呂に入りたい……。
読みかけだった「闇の楽園」を一気に読み終える。明日から入院かもしれないんで身辺整理。こーなったらいっぱい本を読むしかないな。
3月8日(月)
入院覚悟で、地元の大きな病院へ。「3度(じん帯に損傷がある重度)の右肩鎖関節脱臼」と診断されるが、手術はしなくていいとのこと。野沢の病院ではさんざん脅かされたので、ちょっと拍子抜け。ひそかに看護婦さんの手厚い看護や、尿道に管を突っ込まれるプレイ(プレイ?)を期待してたのにぃ。
治療もあっけなく終わり、「じん帯が切れてるのに、こんな簡単なことでいいのか?」と不安になった僕は、家に帰ってから早速ネットサーフィン。「肩鎖関節脱臼」で検索したら、いやあ、あるわあるわ、盛りだくさん。肩鎖関節脱臼したサラリーマンの「ぽきぽき日記」なるものまであり、楽しませてもらいました。
――で、それらのサイトを読んで、「手術が好ましいんだけれども、それはあくまで最終手段であって、手術せずに治るなら、そのほうがいい」と判断。ま、これから甲子園を目指すわけじゃないし、スキーがこれまでどおりできれば、なんの問題もないわけだからね。
これまで肩に装着していた「鎖骨固定帯」はズレて炎症を起こす可能性もあるからってことで、新しい固定バンドを装着。今度のヤツは右腕が完全に固定されてしまうので、今まで以上に日常生活が不便になりそう。しかも……このバンド……19260円也。きゃあああああ。あとから保険で戻ってくるらしいけど、それにしたってこれだけ立て替えるのはツライ……。
お風呂は当分禁止。これが一番ツライな。右腕がまったく使えずなんにもできないんで、ひさしぶりに近所の小さい本屋へ出かけ、そこで「銀の檻を溶かして」を購入。早速読み始める。
3月9日(火)
肩が痛い。我慢できないくらい痛い。今まではなんともなかったのにこりゃ変だぞ――と固定バンドを外すと、うわあ、見事な包帯ズレ。肩の皮膚、紫色。こりゃ痛いわ。包帯ズレしないようにってことで、このバンドにしてくれたんじゃなかったのか?
バンドを巻き直したら、痛みもすっかり治まる。ほっ。
高里椎奈「銀の檻を溶かして」読了。
3月10日(水)
ホームページの更新をしようとパソコンに向かう。片手は使えるのだからなんとかなるだろう――と思いきや、そうは問屋がおろさなかった。
とにかく肩が凝る凝るミチル(意味不明)。使っているのは左手なのに、なぜか右肩がパンパンに張ってくる。痛くってしょーがない。5文字打っては一休み、また5文字打っては一休み……その繰り返し。こりゃ疲れるぜ。やっぱしばらくホームページの更新は無理かも。
ってわけで、頂いたメールへの返事も、ちょっと遅れるかもしれません(いつも遅いけど(苦笑))。ご了承のほど。
Yがお見舞いに参上。さすが看護士のタマゴ。手厚く看護してくれる。これが看護婦だったら、いうことなかったんだけどねえ。ってわけで、看護に来てくれる可愛い女の子募集中。
3月11日(木)
布団に潜りながら、WOWOWで録画した「ゲーム」を観る。
主人公の身の周りで起こる事件は、果たしてゲームなのか? それとも現実なのか?
僕の好きなストーリー展開だし、衝撃のラストシーンが待ち受けているということで、わくわくしながら観ていたんだけど……ううん、ラストはイマイチ。こんなの思いっきりありきたりなラストじゃん。せめて、もう一度くらいひっくり返してくれないとなあ。僕の求めるものが贅沢になりすぎてるのかなあ。
ををっ! 「リング~最終章~」はいよいよクライマックス間近。肩に傷のある男の正体判明。右肩を押さえて苦しむ男の図は、今現在の僕の精神にはあまりよくないぞ。来週はついに井戸の中。さぁて楽しみだ。
3月12日(金)
今日から仕事。早起きして、下半身だけ風呂に浸かって、上半身拭いて、四苦八苦しながら頭を洗って、猫のようなしぐさで顔も洗って、カッターシャツを着て、さすがにネクタイは一人じゃ結べないから、母親に結んでもらって……2時間以上もかけて準備をして、さあ出勤――と意気込んだのに、電車に揺られているうちに肩ズキズキ。立っていられなくなって、途中で引き返してくる。ああ、情けない。そのままふてくされて寝る(苦笑)。
来週、ついに最終回を迎える「ケイゾク」第10話。なんだかもう……ギャグとシリアスごちゃ混ぜの実に不思議な作品になってしまいましたな。昨日の「リング」に引き続き、こちらも渡部篤郎が右肩負傷。これはテレビ局総ぐるみでの嫌がらせか?
飛鳥高「細い赤い糸」読了。野沢温泉でたまたま買った本だったけど、おお、こりゃ面白れえ! 思わぬ拾い物。まさに怪我の功名だな。
3月13日(土)
本日の睡眠時間20時間。うわははは。絶対脳味噌腐ってるぞ。
友人の運転で、近くの本屋まで連れていってもらう。立ち読みしようと思ったら……ぐがあああ、片手じゃ立ち読みも出来ないじゃん。雑誌なんかは開くこともできないから論外。仕方ないから、他人が立ち読みしている雑誌を後ろから覗き込む(笑)。
ハードカバーは読むのが大変なので、文庫2冊「七十五羽の烏」「『我輩は猫である』殺人事件」とノベルス「Kの流儀」を購入。まず「Kの流儀」をあっさり読み終えてしまう。
3月14日(日)
今日はホワイトデー♪ いや、だからなにってわけじゃないけど。
天気もいいし、暖かいし、ずっと家の中でゴロゴロしてるのにも嫌気がさしたんで、出かけることに。ただ長時間立ってると、また肩が痛み出しちゃうんで、無謀にも車を運転して外出。
片手でもなんとかなると思ったんだけど、あ、駄目だ、ウィンカーが出せない(笑)。動くはワイパーばかりなり。結局遠出はあきらめ、近くのスーパーの屋上に車を停め、日向ぼっこ。ハタから見たら、絶対変な奴(苦笑)。
3月15日(月)
雨の降る中、病院へ。診察待ちのときに便意(大きいほう)をもよおしたのでトイレへ駆け込む。……うっ、和式だ……。これが片手を吊っていると非常にやりにくい。和式だとどうしても前屈みにならざるを得ないのだが、腹の前で固定された右腕と、飛び出た腹がぶつかって、非常につらい。おまけに袖を通してない上着の右腕部分が便器の中に落ちそうになるし……。きぃぃぃぃぃっ! 和式、嫌い。
新たに撮ったレントゲンを見ると……ををっ、鎖骨は元の位置に綺麗に戻っている! あとは切れたじん帯がつながるのを待つだけなのだが、じん帯が完全に修復するまでには6週間かかるらしく、右腕の固定バンドが外れるのは来月の19日――とのこと。げげっ。あと35日間、このまんまかい!
右腕を動かせないので、怪我をしてからずっと下着シャツを着ていなかったのだが、本日――右腕を腹の前に置いたままの状態から、看護婦さんがシャツを着せてくれる。まるで鮮やかなマジックを見ているよう! ……シャツの首の部分がだいぶ伸びちゃったけどね(笑)。
ふと気がつけば、今日は確定申告最終日。ひいひい喚きながら計算をして、自分では書類を書けないから代筆してもらって、なんとか市役所へ駆け込む。途中何度もくじけそうになったけど、金のためなら苦労を惜しみません!
都筑道夫「七十五羽の烏」読了。
52歳の僕から30歳の僕へ
ああ、つらかったなあ、このときは。これ以降、拾ったお金はたとえ100円であろうとネコババしないことにしています。
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