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海が見たくなる季節-解説-

 皆様、こんにちは。
 今回は、僕が高校二年生のときに書いた短編小説を、恥ずかしげもなく(恥ずかしいけど)全文公開したいと思います。

 僕の通っていた三重県立桑名高等学校には毎年1回生徒自治会が発行する〈しらうお〉という機関誌がありまして、その冊子に載せる詩やエッセイ、小説などを在校生から募っていました。採用されれば、活字になって掲載され、全生徒に配られます。

 それまで下ネタ満載のおちゃらけた小説をみんなに披露することはあっても、真面目に書いたものなど、こっぱずかしくて誰にも見せたことなどなかった僕ですが、活字になった自分の小説を見てみたい――いや、なによりも自分の小説がどんなふうに評価されるのか知りたい――そんな思いもあり、勇気を振り絞って短編小説を投稿した次第。

 冊子の性格上、ミステリやSFは採用されにくいと分析し、その結果、純文学っぽいものを目指したものの、もちろんそんな技量はまるで持ち合わせていないのでなんだかよくわからないものができあがってしまいましたが、作品はめでたく採用され、その年の〈しらうお〉に掲載されることに。

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1986年3月発行の〈しらうお〉。

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タイトルは「海が見たくなる季節」。

 自分が書いたと周りにばれるのが恥ずかしくて、作者名は〈がちゃぴん=むっく〉。
 なんぢゃ、そりゃ。

 この短編小説は初めて活字になった僕の作品でもあります。
 とにかく青くさくて、赤面ものの物語なんですが、いろいろとツッコミをいれながら読んでいただければ幸いかと。

 では明日から10回程度の連載を予定しております。
 どうぞよろしく。

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