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宇宙戦艦ヤマト 復活編 37

エピローグ~真の終章(1)

 西暦2224年3月6日。
 日本時間午前3時26分。
 ソ連の旅客機が軌道をはずれ、ホワイトハウスへと墜落した。
 あり得ない事故だった。
 アメリカはソ連の策略だと罵り、ソ連はアメリカ軍から攻撃を受けて旅客機は墜落したのだと主張した。
 和解の場が設けられたが、そこでテロ事件が起こり、それぞれの首脳陣はあっけなく命を落とした。
 おたがいがおたがいを疑い、話し合いは決裂して、戦争が始まった。
 世界中に打ち込まれた核兵器は地球を蝕み、大規模な地殻変動を引き起こした。
 大地震、津波、火山の噴火……地球の寿命が尽きようとしていることは誰の目にも明らかだった。
 裕福な者は早々に地球を離れ、新天地を求めて旅立った。
 知的生命体の存在しない惑星を見つけ、新たな住み家にするつもりなのだろう。
 彼らがやろうとしていることは侵略だ。
 マグネ星人が地球人にとった行動となんら変わりはなかった。

 酸の雨が降り注ぐ。
 空には真っ黒な雲が広がり、もはや太陽の光が射すことはなかった。
 ひっきりなしに大地が揺れ、割れた地面から溶岩が噴き出す。
 地球上の生物は大半が死に絶え、奇跡的に生き残った者たちも、迫りくる死をただ待つしかなかった。

つづく 


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