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おしん
2006年8月3日(木)
4日目の目覚めは、いつもと少し違っておりました。
なんと、朝立ちしてたんです。
……いきなり、下ネタでごめんなさい。
でも、これは嬉しかったなあ。実験が始まって以来ずっと、僕の息子はミニマムに縮み上がったままでしたから。おしっこをするときも、「あれ? どこにいっちゃったの?」とあちこち捜さないと見つからなかったくらい。
たぶん、不安と緊張でずっと萎縮していたんだと思います。その呪縛からようやく放たれました。うわーい。
ブログ上では呑気そうに見えたかもしれませんが、実は昨日までかなりしんどい日々が続いていたんです。
まず、腰痛。実験前から覚悟はしていましたけど、いざ体験してみるとやはりキツイ。でもこれは、幾度も体勢を変えたり、マッサージをしてもらったりすることでなんとか我慢できました。
問題は悪心(おしん)です。とにかく胸がムカムカして、なにをする気も起こりません。「今にも吐きそう」というほどの強い悪心ではないのですが、気分転換にDVDを見ようと思うとムカムカ、ゲームをしようと思うとムカムカ、読書なんてとてもできたもんじゃありません。表紙をめくる気にもなれませんでした。
周りの人たちとしゃべっていれば、気がまぎれるのか少しは楽になるのですが、一人きりになるとまたムカムカ。ブログの更新が精一杯でした。
もしかして、これが宇宙酔いってヤツなんでしょーか?
ときどき顔が急に熱くなり、イヤぁな汗が噴き出したりもしました。熱いのか寒いのかよくわからず、布団をかぶっては蹴り、かぶっては蹴り……。
食欲はゼロ。しかし食べなければ、ホントにくたばってしまいます。お茶を使って、無理に流し込み、なんとか平らげていました。
「俺、ホントに20日間、耐えられるのか?」と何度不安になったことか。
これが頭を6度下に向けて寝ているがための宇宙酔いなのか、ストレスからきたものなのか、そのあたりのことはよくわかりません。遠心機によるトレーニング(詳細に関してはまた後日)で一体、どんなことをやらされるのか、そのへんも不安で、相当なストレスを抱えていたのも事実ですから。
それが今朝になったら、びっくりするくらいスッキリ。
腰痛はまだ多少残っていますが、悪心のほうはすっかりなくなっちゃいました。
毎日のトレーニングが始まり、想像していたほど過酷じゃないことがわかってほっとしたから――なのか、それとも宇宙酔いを克服したのか、原因はやっぱりわかりませんけど、いやあ、とにかく嬉しい。
ってなわけで今日は、まだ書いていなかった分の日記も、すべてアップいたしました。
よーし! これなら、なんとか最終日まで乗り切れる……かな?(まだ、ちょっと不安だったりする)
▼当時のコメント
iwase
研究プロジェクト主任のIです.ブログ,おもしろく読ませて頂きました.tiltでいじめてごめんなさい.また,毎日のトレーニングお疲れ様です.総計30分になるまでの1.4Gの重力のもとで,60Wの運動量でエアロバイクを漕いで頂きます.かなりつらいとは思いますが,がんばってください.
「宇宙酔い」とは,宇宙に出て無重力になったあとで2〜3日間,気分が悪く,吐き気がする状態です.原因としては,皆さんも体験している顔のむくみ,上下感覚がなくなるための感覚異常などが考えられています.
くろけん
>iwase先生
毎日、お疲れ様ですm(_ _)m
トレーニングにもだいぶ慣れてきました。この調子で、残りの日数を乗り切りたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします!