過去日記 2001-09後半
今読むと、めちゃくちゃ生意気です💦
ホント赤面モノです。最初に謝っておきます。ごめんなさい。
なお、当時の日記をそのままコピペしただけなので、文中のリンクはすべて機能していません。ご了承ください。
2001年(平成13年)
9月16日(日)
自転車合宿最終日は、雲ひとつないピーカンの青空。自転車チームの皆さんを見送ったあとは、布団を干したり、部屋に生えたキノコをもぎ取ったり(笑)。
部屋を掃除すると、昨年ほどの量ではないけれども、やはりあちこちから見つかる陰毛。えーと、来年からの合宿参加者は、陰毛剃ってきててください。……しかし、身体の引き締まった兄ちゃんたち10数名が、ツンツルテンの股間で温泉に入ってくるのって、メチャクチャ恐ろしい光景かもな。
温泉といえば、いつもはチXチン振り回しながら、堂々と風呂に入っている僕ですが、これだけ身体の引き締まったアスリートたちに囲まれていると、めちゃくちゃ恥ずかしくなって、思わず腹のあたりをタオルで隠しちゃいますね。うーーん、やっぱりもうちょっと痩せるべきか?
――自転車合宿に参加した皆様、どうもお疲れさまでした。来年は痩せた僕を見ることができるでしょう(きっと)。
2日ぶりに帰宅したら、「巨乳の有効活用」(13日の日記参照)について、何通かメールが届いておりました。これについては、また後日。
9月17日(月)
「硝子細工のマトリョーシカ」の愛読者カードが到着。皆様、どうもありがとうございます。直筆の文章ってのは、メールとはまた違った種類の感動があって嬉しいです。昨日までの旅行疲れが残ってて、今日は一日だらだら過ごそうかと思っていたんだけど、皆様からの励ましのお言葉に、俄然やる気が。
ところで、この愛読者カード。アンケートの中に、「読者プレゼントで欲しいアイテムを具体的に書いてください」という項目があるんですけど、「おお、こんなプレゼントだったら、僕もほしいな」と思うような回答が、いくつかありますね。
作家の方の直筆サイン
作家さんからの年賀状
映画化になった場合の無料招待券
太い講談社ノベルスでも使えるブックカバー
をを。講談社ノベルス用ブックカバーってのは、確かに魅力かも。そのほか、
マトリョーシカ
なんて回答もありました(笑)。しかし、極めつけは石川県にお住まいのU野さんが書いてくださったコレ。
くろけんさんと大矢さんのコントショー・チケット
ほしいのか? ホントにほしいのか?
……それはさておき、埼玉県にお住まいのA井さん。「本書を購入した書店名」――「すいません、図書館です」って……じゃあ、この愛読者カードはどこから手に入れたんだ?(笑)
「今日を忘れた明日の僕へ」の追い込み。H姉にも原稿を見直してもらったりして(感謝)、おたがいに週末の日記をアップすることができませんでした。決して、山小屋の床が抜けて、帰還できなかったわけではないんで、ご心配なく。
9月18日(火)
講談社ノベルス4作目(に、なったらいいな♪)の修正にとりかかる。今月中には完成させたいなあ。
「巨乳の有効活用」について、皆様からのご意見。
★巨乳の件ですが、私はどちらかと言うと貧乳が好きなので、巨乳はたまに出会うのが素敵ではないかと。
とりあえず「挟む」、「枕にする」、「パンチングボールにする」、「ひっぱってみる」くらいしか使用方法が思いつきません。
やっぱり"時々"で十分ですね。
毎日触ってるとそれだけでお腹一杯になっちゃいそうです。
ミサイルとか格納されているのならボディーガードに最適かもしれませんけど、攻撃対象が私になる恐れもあるので、それもご遠慮しておきましょう。
★ボクシングのジムで、練習に使わせてもらう、というのはどうでしょう。
パンチングボールの代わりに、上からおっぱいを垂らしてもらうんです。
それをボクサーが両拳でバババババババババと叩き、高速でバウンドするふたつの乳を見つめて、動体視力を養うのです。
★お盆には…難しいでしょうね。平面じゃありませんから。
えーと、皆様、基本的に間違っております(笑)。枕にしたり、パンチングボールにして楽しむことができるのは、巨乳を持っている御本人ではありません。邪魔になって仕方がない巨乳を、いかに自分のために役立てるかってことで、どうぞお考えください。
★谷間に水を湛えることは可能ですけど。わ○め酒のように(笑)。
他には…往復ビンタに使うとか、冷やして氷嚢代わりに使うとか。
顔に押し当てて窒息させる…というネタはいかがでしょう?(爆)
何と、凶器は豊満な乳房だった!!…なんて。
隠したり捨てたりする必要もなくて、便利ですよ~♪(冗談です…笑)
山田風太郎もびっくりの凶器だな(笑)。しかし、これってめちゃくちゃ幸せな死に方かも。
★おっぱいで顔を隠して、「いないいないばあ」をすると、子供が喜びます。
おっぱいで、「いないいないばあ」? それって巨乳じゃなくって、伸びきってるだけなんじゃ?
……H姉も、「巨乳ってホント、邪魔なのよねえ。なにか便利な使い道があったら教えてほしいわあ」とのたまっておりました。H姉のためにも、皆様、さらなる「巨乳の有効活用」を教えてくださいまし。
……最近の日記って、さらにシモネタ率高くなってないか? アダルトチェックを強化しているブラウザだと、見られなくなっちゃう可能性大だな(笑)。
石崎幸二「長く短い呪文」(講談社ノベルス)読了。シリーズ第3作。
今回も、ギャグパワー炸裂。冒頭の歴史ネタも笑ったけど、腹抱えて爆笑したのは「ロケットパンチ」かな。「ロンパールーム」ネタにもクスリ。しかし、20代以下の人にも、このギャグって通じてるのか?
さてさて、今回のお話。提示される謎があまりにも漠然としすぎているせいか、中盤まではまったく話が見えてきません。なにが謎なのかがよくわからないから、探偵役の3人もただ遊んでいるだけにしか見えない(笑)。普通なら、読んでいて戸惑っちゃうんでしょうが、これでもかっていうくらいにしつこいお笑いパワーで、ぐいぐいと先へ押しやられちゃいます。
そんでもって、事件の真相には「をを」と唸っちゃいました。かなり無理矢理な力業ではあるんだけど、こーゆーの大好き。「いくらなんでもそりゃ無理だろう」って思った事柄にも、ちゃんとそれをカバーする真相が用意されているし。タイトルも「なるほど」って感じでグー。次作も期待しております(次は密室かな?)。
9月19日(水)
わわわわわ。安田ママさんの新刊紹介ページを眺めていたら、乾くるみ氏の名前が。2年8ヵ月ぶりの新作「かさなり」は、徳間デュアル文庫から10月20日発売だそーです。以前、ご本人からちらりとうかがったところでは、ミステリではないそうなんだけど、楽しみだなあ、楽しみだなあ。
氷川透さんも、新作を脱稿したとのこと。僕も頑張らねば。シモネタ日記なんて書いてる場合じゃないぞ。
自転車チーム合宿でお世話になったKさんから、温泉の脱衣場で撮ってもらったセクシー写真が届く。チームでもっとも痩せているM島さんと、でっぷり腹の出た僕のツーショット(ちなみに、二人は同い年)。「え? これが同じ人間? っていうか、同じ生き物?」と唖然とすること間違いナシ。この写真を見て、ますますダイエットの意志を固めた私。だって……あ、あまりにも醜すぎる……。おまけに、チXチンも肉に埋もれちゃってるし。実は、太ってることより、そっちがショックだったり。やはり、使わなければどんどん退化していくものなのか? っていうか、チXチン丸出しで写真に写ろうとするのが問題なのか?
問題の写真はH姉のところにも届けられたのだが、僕のナニを見て、「ま、可愛い♪」と、思わず口にしたそーな。ほっとけ。わざわざ電話で報告せんでもよろしい。
見たい? みんなも写真見たい? でも、さすがにこれは見せられません。ああ、でも見せたいいいいいいっ(露出狂)。いつかこっそり、どこかにアップされてるかも。
9月20日(木)
昨日の日記に対して、H姉から「(あたしが口にしたのは)『ま、可愛い♪』じゃなくて、『けっ、ちっちぇー』だよ」と、お叱りの言葉を頂く。どうも申し訳ございません。お詫びして訂正させていただきます。……って、なんで、ちXこが小さいからって、おめーに謝らなくちゃいけねーんだよ(-_-メ)
H姉と共に文化フォーラム春日井へ出かけ、「視覚のワンダーランド・世にも不思議な科学館」を見学。詳細はH姉の日記で。……と、これだけで終わったら、H姉の日記から飛んできた人がブーブー文句たれるだろうから、展示物のひとつ「巨大知恵の輪」について小話をひとつ。
ま、よーするに馬鹿でかい知恵の輪が飾ってあって、そこからロープをはずしてみよう――っていう「ふっ。こんなものは子供だましさ。俺様の手にかかれば、お茶の子さいさい」ってな展示物だったんだけど、これが簡単そうに見えて、なかなか一筋縄ではいかない。なにかヒントはないかと、あたりをきょろきょろ見回すものの、「巨大知恵の輪」を解説する案内板に、「力ずくでは、なかなかはずれないぞ。頭を使ってみよう」と書いてあるだけ。
しかし、案内板を見た途端に、H姉は「わかったあ!」と叫び、意気揚々とロープをつかんだ。をを、さすがは切れ者のH姉。案内板からなにかヒントを得たらしい。
「こうやるのよおおっ!」
雄叫びをあけながら、いきなり自分の頭をロープの輪の中へ、ぐいと突っ込むH姉。
…………。
ウケ狙いなんだろうなと思い、しばらくの間、暖かく見守ってやっていたのだが、ロープから頭を抜いてひとこと、
「あ、もしかして、『頭を使う』っていうのは、『脳味噌を働かせてみよう』って意味なのかな?」
……も、もしかしてマジボケだったんすか?
「H姉さんの日記で知りましたが、『ウェディング・ドレス』の某トリックは成立しないそうですね。気落ちしないで、これからも頑張ってください」――というメールを何通か頂いたが、待て待て待てええええええいっ、まだ本当のところはわからんぞ(←往生際悪い)。春日井に展示してあったあの機械は、「ウェディング・ドレス」のあれとは、あそことあそこの構造が違うもおおおん。……ってわけで、某トリックは成立します。きっと。たぶん。おそらく。いや、だからといって、「じゃあ、模型作って、確かめてみる」とかいい出さないでね(焦)。
9月21日(金)
昨日の日記に対して、H姉から「あたしは断じて『口にして』はいないぞ。ええ、断固として。あんなもの口にするほど物好きじゃないし、そもそもあんなもの口にしたりしたら歯に挟まるのがオチだわ」と、お叱りの言葉を頂く。どうも申し訳ございません。お詫びして訂正させていただきます。そうなんです。僕のナニって、爪楊枝に最適で……(ToT)
江戸川乱歩賞贈呈式・記念パーティーに出席。「ちXこが爪楊枝」ってシモネタのあとに、「江戸川乱歩賞パーティー」の話題に転じるのもどうかと思うが、書いちまったものは仕方がない。受賞者の高野和明さんを憧れの眼差しで眺めつつ、帝国ホテルのディナーを、ここぞとばかりに食いまくる。
右も左もわからない僕の、唯一の心の拠り所だった太田忠司さんが、今回は出席されなかったので、「うわあ、こりゃ、ひとりぼっちでひたすら食いまくるしかないなあ」と思っていたんだけど、二階堂黎人さんがいらっしゃったので、これ幸いとうしろをチョロチョロ。北村薫さん、喜国雅彦さん、国樹由香さん、西上心太さん、佳多山大地さんを紹介していただく。うわあ、緊張。喜国さんには、「いろんな人のHPで、ここまでボロクソにいわれる作家さんも珍しいですよね」と褒められてしまった。いやあ、照れちゃうなあ。……え? 褒められてない?
森博嗣さんとも初めまして。H姉から預かっていた本をお渡しする。ポケットの中に入れておいたら、いつの間にかくしゃくしゃになっちゃってて、どーも申し訳ありません。>森さん
さらに、さらに……うおおおおおおっ、ついに東野圭吾さんとお話をっ!(ああ、こうやって書き込むだけで手が震える)。いや、実はパーティーにやって来た時点で、すでに僕のレーダーは東野さんを敏感にキャッチしていたんだけど、あまりにも恐れ多くて近づくことなんてできなかったんである。握手までしていただいて、僕はもう有頂天でした。このまま死んでもいい。ううん、それはやっぱりいや。緊張して、なにを話したかなんて、ほとんど覚えてないんだけど、いやあ、間近に見る東野さんはやっぱりめちゃくちゃかっこよかったです。引き合わせてくださった文三のO田さんに感謝。
パーティーの後半は、浅暮三文さんと来年のメフィスト賞企画の話など。竹本健治さんともお会いしたのだが、ちゃんと挨拶できなかったことがちょっと心残り。
そんなこんなでパーティーも無事終了し、会場を出ると、外は小雨。倉阪鬼一郎さんの傘に入れてもらって(よりによって、僕なんかと相合い傘で申し訳ありませんでした)、二次会へ。柴田よしきさん&野間美由紀さん率いるカラオケ・チームに参加。こちらでは、牧野修さん、北原尚彦さん、荻野目悠樹さん、岩井志麻子さんらと初めまして(すみません。いっぱいいらっしゃったんで、全員と挨拶できませんでした)。「皆さんのことは、もちろん存じ上げております」と答えるつもりが、緊張で「もちろんご存知です」などとのたまってしまい、失笑を買ったり(恥)。すでに何度かお会いしているんだけれども、これまでご挨拶する機会がなかった千街晶之さんとも名刺交換。田中啓文さん、笹川吉晴さんとは、新年会以来2度目。「『銀河帝国の弘法も筆の誤り』みたいな傑作を、僕もいつか書いてみたいです」と田中さんに話したら、「やめときなさい」と諭されました(笑)。
さてさて、岩井さんに乳を揉まれる田中さんや、岩井さんに坊主頭を撫で回される牧野さんを羨ましく眺めながら、カラオケタイムに突入。皆様のカラオケパワーは凄まじく、驚いたり笑ったり怯えたり、ホント感情の休む暇がありませんでした。そんな中、もっとも感動したのは、倉阪さんの肩に住むミーコ姫が歌った「やぎさんゆうびん」でしょうか。
「今夜の宿を決めてない」と話したら、「じゃあ、いいところがあるよ」とホラーな方々に引っ張られて、わけもわからぬまま新宿へ。ロフトプラスワンで菊地秀行さんがオールナイトのトークライヴをやっているとのことで、そこへお邪魔。皆さんは当然、菊地さんと顔見知りなわけで、僕だけが初対面。うわあ、こんなところへ来ちゃってよかったのかなあ――とオロオロ。おまけに、ステージにまで上がらされちゃって、一体なにをしゃべればいいのやら。おろおろおろおろ。
しかし、うろたえながらも、面白い映画をたくさん観られたし、菊地さんや飯野文彦さんともお知り合いになれて、とっても楽しい一夜を過ごすことができました(宿代も浮いたし)。お相手してくださった皆様、どうもありがとうございます。
でも、なにが一番嬉しかったって、トークライヴ終了後、「黒田さんの本は全部読んでます。こんなところで黒田さんに会えるとは思ってませんでした」と、わざわざ握手しに来てくださった方がいたこと。をををを、感激だあああ。T橋さん、どうもありがとね。
斎藤肇「たったひとつの~浦川氏の事件簿」(原書房)読了。
ひさびさの長編ミステリ。長い間、待った甲斐がありました!
うわあ、やられたあ。短編ひとつひとつの出来映えもさることながら、最後の1編で明かされる真実は脳髄直撃。あらためて読み返すと、見落としていた伏線がぼろぼろこぼれ落ちてきて、「あ、こんな仕掛けもあったのか!」と、宝物を探すような楽しさが。
作中に登場する誰一人――探偵も犯人も事件の全容はつかんでおらず、すべての真相を知っているのは読者のみ――っていう趣向も面白いよなあ。これから読まれる方の興味を削ぐことにもなりかねないので、これ以上の感想は自制。ホントは語りたいことが山ほどあるんだけどね。超お薦め。
9月22日(土)
一夜明けてもまるでテンションが変わらない浅暮さんに感心しつつ、また雨上がりの爽やかな朝にうってつけのシモネタを次から次へと連発する飯野さんに心奪われつつ、僕の今日は始まるのでした。午前7時に皆さんと別れ、ふらふらになりながら新幹線で桑名へ。当然、熟睡。夜までぐわああ。
9月23日(日)
西澤保彦さんの新刊「夏の夜会」(光文社カッパノベルス)と、鯨統一郎さんの新刊「鬼のすべて」(文藝春秋)が届く。ありがたや、ありがたや。
映画「ラッシュアワー2」観賞。
ストーリーは単純明快。前作同様、ジャッキー・チェンとクリス・タッカーがコンビを組んで、悪の組織と対決。難しいことは考えず、次から次へと登場するアクションシーンに、ドキドキハラハラ拍手喝采。最近はCGバリバリの特撮に見慣れちゃってるだけに、こーゆー真のアクションシーンを目にすると、腹の底からぞくぞく興奮が駆け昇ってきますな。個人的には、斜めに立てられた竹の上を走るシーンと、わずかな隙間の鉄格子をすり抜けるシーンに感激。ほかの人が興奮する箇所と、微妙にずれているような気がしないでもないが。
本編も爆笑だけど、エンドクレジット時に流れるNG集も大爆笑で、なんだかとっても得した気分。
9月24日(月)
こんなに天気がいいのに、しかも世間は3連休だっていうのに、仕事なんてやってられっかあ――と、ネットに逃避していたら、気持ちよさそうな温泉を見つけてしまい、面倒くさがる友人を無理矢理誘って近所の「伊賀の里モクモク手づくりファーム」へ。高速道路を使って1時間以上かかるところを、近所とはいわないかもしれないが。
温泉に入って、すぐに帰ってくるつもりだったんだけど、たまたま「収穫祭」なるイベントをやっていて、面白そうだったんで、ついついあれこれ見てしまう。枯れ草の上に寝そべる牛を撫で、芝生の上を走り回るブタと戯れ、合鴨たちのレースを応援して、「うーーん、今日はたくさんの動物さんとお友達になれたなあ」と語り合いながら、牛肉やブタのソーセージを食いまくる。ああ、我鬼畜なり。
お腹もいっぱいになったところで、本来の目的である露天風呂に浸かって、のんびりくつろいでいると、隣にいた中学生くらいの少年が突然話しかけてきた。
「ねえねえ、おじさん。特技なに?」
……いや、コミュニケーションの第一段階で、いきなり特技を訊かれても……。
そんなわけで、あらためて「特技」について考えてみました。特技……はて、私の特技って一体なんでしょう? 就職活動をしているときは、確か、履歴書に「特技」って欄がありましたな。……むむ、なんて書いてたんだろう? スキーや水泳は「趣味」であって、決して特技じゃないからなあ。強いて挙げれば、「一度飲み込んだブドウの粒を、原型を留めたままの状態で吐き出す」ってことくらいか。「特技は?」と訊かれて、皆さんはなんと答えますか? ちょっと興味あります。あなたの特技、教えてください。
9月25日(火)
近所のBOOK OFFで、「ウェディング・ドレス」(250円)を発見。自分の本を古本屋で見つけたのって、実はこれが初めて。うふ。初体験。
周りの友人からは、「どこどこの古本屋では、100円均一の棚に置いてあった」だの、「裏表紙に、『ふざけるな、タコ』と、赤の油性マジックペンで落書きされていた」だの、「最初のページが切り取られてたけど、ひょっとしてサイン本だったんじゃないの?」だの、全然嬉しくない報告ばかり聞かされていたんだけど、おかしなもので、実際に自著の古本を見かけると、なんだか妙に嬉しかったり。次は誰が読んでくれるのかなあ――と、その本の行く末をあれこれ想像しながら、古本屋を立ち去った今日の私でありました。……怒りの書き込みがあるかどうかだけは、一応チェックしておいたけど(笑)。
9月26日(水)
本日、カウンターが1000以上回っております。ふふっ。ついにみんな、あたしの魅力に気づいてくれたのね。21世紀はあたしのものよ。さあ、みんな、いらっしゃい。一緒にれっつめいきんらぶ! ……寝不足ならぬ寝過ぎでナチュラル・ハイになってます。っていうか、カウンターが回った本当の理由は、森博嗣さんが日記の中でリンクしてくださったからですね。納得。
今日のボツ日記↓。せっかく書いたんで、公開します。ボツになった理由は、のちほど。
約4ヵ月ぶりにお届けするこのコーナー。
街で見かけたこんなミステリ。
今回は、家庭教師先で見つけたこんな不思議。
第2回 WHO IS THIS?
中学一年生の英語の教科書「New Horizon」(東京書籍)に掲載されていた練習問題。
例文にならって、会話をしてみましょう。
(例)
A:Who is this?
B:It's Akiko Yosano.
いきなり与謝野晶子が登場するなんて、シブいねえ。っていうか、写真だけ見せられても、「あれ? これ誰だっけ?」と戸惑うところだったわさ。これが例文でよかったと、ほっと安堵のため息。
さて、問題。
(1)
いくら無知な僕だって、これくらいはわかります。
A:Who is this?
B:It's Soseki Natsume.
ですね。
続いて第2問。
(2)
はっはっはっ。おじさんをなめるんじゃないよ。「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」の福沢諭吉だな。「人の上に人を作らず」といいながら、自分はちゃっかり一番高価な1万円札になってるわけだけど。
A:Who is this?
B:It's Yukichi Fukuzawa.
さて、第3問。
夏目、福沢と来たら、次はあの人か?
(3)
……誰?
そもそも性別からして不明だし。
ひょっとして、
A:Who is this?
B:I don't know.
が正解なのか?
と、ここまで書いて、「もしかして、誰もが知ってる有名人だったら、また無知をさらけ出すことになっちゃうな」と突然心配になり、慌ててH姉にメール。「これ、誰かわかる?」と確認を取る。H姉からはすぐに返事が戻ってきたのだが……
★誰がどう見ても明らかに一寸の疑いもなく
****さんだ。
なぜわからなかったのかの方が不思議。
う……。
だって、だって、マフラーなんかしてるんだもおん。XXXXXなら、XXXXXらしい格好をしてくれよおおお(ToT)
馬鹿ぢゃないもん。馬鹿ぢゃないもん。夏目、福沢と来て、これなんだもん。こんな問題、誰だって戸惑うでしょ? 「ピザって10回いってみて……ピザピザピザ……じゃあ、ここは?……膝……肘だよ、ばーか」ってのと一緒ぢゃん。
ねえ、馬鹿? やっぱり俺って馬鹿なの?
ってわけで、この日記、せっかく家庭教師先で、写真まで撮ってきたっていうのに、そっこーでボツ決定。……って、ボツだといいながら、結局載せちゃってるわけだけど。
きっと僕以外にも、(3)が誰だかわかんない人がいると信じて、あえて正解は伏せ字にしときました。
をを、原書房のI毛さん――わざわざ名古屋まで来てくださるんでしょうか。こりゃ、美味しいお店を探しておかなければ。ってなわけで、「今日を忘れた明日の僕へ」の進行状況は、原書房のHP内「ミステリー・リーグ」でどうぞ。……ところで、天空橋事件の真相は?
9月27日(木)
まだまだ続くよ、森効果。
昨日のボツ日記に関して、ちらほらと反応が。
★(3)は向井千秋さん、でしょうか? 写真を見た瞬間は植村直巳さんかと思ってしまいました。見たことがあるお顔立ちに「フロンティア」「チャレンジ」といったイメージがしみついていて、マフラーとドッキングしたせいかと思われます(これで違っていたらとても恥ずかしいですね)。
はい。というわけで、正解は向井千秋さんでした。
「すぐにわかった:自信はないけど向井さんじゃないかなあ?:全然わかんねえ」の比率は、頂戴したメールや掲示板での発言を元に集計すると、約2:1:3か。ほら、やっぱりそんなもんなんぢゃん。よかった、俺だけが馬鹿ってわけじゃなくて。
僕がアホでないことが証明されてところで、続きまして、毎度おなじみH姉からのメール。
★馬鹿ぢゃないもん、と連呼してるところ申し訳ないが、「れっつめいきんらぶ」は文法的に間違っている。
Let's のあとに動名詞はつきません。常に動詞は原形です。れっつめいくらぶ、が正しい。
ってなわけで、一難去ってまた一難。再びアホをさらけ出してしまった私でございます。
……気を取り直して、次のメール。Bさんから。
★マフラーではなく、ちゃんとした宇宙服なのでは? →証拠写真
え? 嘘……あれ、宇宙服なの? うむ。いわれてみれば、そんな風に見えてきたぞ。
写真を拡大してみました。
ホントだ。マフラーじゃないや。ひいいいい。恥ずかしいぃぃぃっ!
「なまもの!」からお越しの皆様。コスタリカ斉藤氏の写真はこちら。
9月28日(金)
1日中パソコンに向かうものの、新作の原稿はあまり進まず。気ばかり焦ってむむむむむ。今ぶち当たっている山を越えちゃえば、あとは一気だと思うんだけど。おまけにキーボードの上には、髪の毛がはらはらと落ちてきて、あがががが。これは季節の変わり目だからだよなあ――季節の変わり目だからだよなあ――季節の変わり目だからだよなあ――としつこく自分にいい聞かせ、無理矢理納得する。
額のチェックは毎朝欠かさない僕ですが(笑)、最近、髪の生え際に産毛が生えてきたような気がするんです。これって、髪が増えてるってこと? それとも抜け落ちた部分が産毛になってるってことなのか? 髪の抜け落ちた部分って、産毛だけが残るものなんでしょうか? それとも完全な無毛地帯に? 詳しい方、教えてください。これ、僕にとっては、結構深刻な問題なんで。
「コスタリカ斉藤の写真に大爆笑! オーランド斉藤の邪悪顔にも仰天!」――とのメールを頂く。オーランド斉藤? ……なるほど、納得。確かにオーランドさんって、邪悪顔だ。
「なまもの!楽天ブックス」の最新号に、僕の推薦した1冊が紹介されております。大ベストセラーで、CDやビデオにもなっている作品ですから、皆さんすでにご存知のこととは思いますが。未読の方がおられましたら、騙されたと思って読んでみてください。僕は書店でマジ大泣きしました。←立ち読みかいっ!
9月29日(土)
富山市立図書館から、視聴覚障害者のために「硝子細工のマトリョーシカ」を朗読してカセットテープに吹き込み、録音図書として貸し出してもよろしいでしょうか――とお手紙を頂く。ありがたいことであります。もちろん、即座にオッケーの返事を送りました。いやいや、ホント嬉しいですね。テープが完成したら、僕もぜひ聴いてみたいものです。
ただ、ふと疑問に思ったのは、朗読するとなると、あの部分(むにゃむにゃ)はどうするのかなあ――ってこと。文字じゃないと説明が難しいもんね。以前、知り合いの方が「ペルソナ探偵」を点訳するとおっしゃってくださったのですが、むむ、あれも第3話あたりに、文字以外で表現するのが困難なトリックが含まれてなかったけ? そういうのって、どうするんでしょうね?
「硝子細工のマトリョーシカ」といえば、このたび新たなミスが発見されましたので、ここにご報告と共にお詫びを。指摘してくださったGMAさん、どうもありがとうございます。
P.211 下段 L.2 (誤)右袖 → (正)左袖
これはなにかの伏線なのかと、ずっと頭を悩ませてくださっていたそうで、ああ、本当に申し訳ないです(平謝)。
「シャカッとタンバリン!」の公式ホームページでも度々お名前を見かける名古屋在住のりりかさんからメールを頂く。Googleで「シャカッとタンバリン!」を検索して、このページにたどり着いたらしい。「シャカッとタンバリン!」ファンからのメールは初めてだったんで、なんだか嬉しくなってしまいました。こうなったら僕も、「シャカッとタンバリング!」に登録しちゃおうかなあ。
そんなわけで、突然思い立ち、僕が「シャカタン」についてこれまで書いた文章を、別ページにまとめてみました。題して、「くろけんと『シャカッとタンバリン!』の歴史」。結構長大です。馬鹿だねえ(苦笑)。
9月30日(日)
新メンバー4人の中では、やはり高橋愛が一番イイんじゃないかと思う今日この頃。高橋尚子もおめでとう。
マラソン中継を見ていて交わされた我が家の会話。
「ベルリンってどこの国だっけ?」
「ソ連」
「ああ、そうか」
――実話です。
ベルリンがどこか知らねーのかよ。ソ連っていつの時代の話だよ。そもそも答え、間違ってるよ。おまえも納得するなよ。……ツッコみどころ、あまりにも多すぎ。
Kさんから頂いたメールをご紹介。
★はじめまして。
大矢さんのページのリンクから来ました。私は、つくば市に住むミステリ好きの19歳の大学生です。
大矢さんの日記を読んで、黒田さんて、もし街で見かけたら、逃げ出したくなるような人かと思ってました。
この博物館を一通り見てまわって、ちょっとあほな事もやってるけど思ってたより普通だ、と思いました。
最新の日記を見てもその感想は変わらず、こういう人と付き合ってみたいかも、とさえ思いました。
ををををを――と喜びに打ち震えた僕。しかし、まだ続きがあった。
★せっかくだから古い日記も見てみようと思い、とりあえず今年の一月から読んでいたのですが、一月二十五日の日記を読んで、前言撤回することにしました。
まあ有り得ないだろうとは思いますが、黒田さんを街で見かけたら、やっぱり声はかけずに逃げることにします。
田舎の母さん。俺、またふられちまったよ。
西澤保彦「夏の夜会」(光文社カッパノベルス)読了。
友人の披露宴で、30年ぶりに小学校時代の同級生と再会する主人公。昔話に華を咲かせるうちに、昔起こった殺人事件の記憶がよみがえってくる。お互いの曖昧な記憶を照らし合わせるうちに、やがてひとつの真実が姿を見せ始めるが――。
とにかくアイデアが秀逸。犯人がわからないだけでなく、被害者が誰だったか――いつ殺されたのか――そもそもそれは殺人だったのか――事件の存在までがあやふやで謎に包まれている。それなのに、ラストではきっちりすべての謎が解明されるのだからお見事。舞台劇っぽい設定(時間の経過がわずかで、しかも全編ディスカッションで成り立っているあたり)も僕好み。動きの少ない静かな物語なんだけど、どんな方向に話が進んでいくのかさっぱり見当がつかないんで、ラストまで目が離せません。
アルコールが小道具になっているあたりも、この著者の作品らしくていいですなあ。お薦め。
53歳の僕から32歳の僕へ
コスタリカ斉藤って何? リンクが切れてるのでよくわかりません💦
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