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過去日記 1999-06前半

今読むと、めちゃくちゃ生意気です💦
ホント赤面モノです。最初に謝っておきます。ごめんなさい。
なお、当時の日記をそのままコピペしただけなので、文中のリンクはすべて機能していません。ご了承ください。

1999年(平成11年)

6月1日(火)
 早いもので今日から6月。携帯電話の中の宇宙人も、本日より雨に打たれております。
 エアコンのある部屋へ完全引っ越ししたついでに、押入れの整理などしていたら、長らく行方不明になっていた「マリリンビデオ」を発見(笑)。一時期、ニフティーF推理のごくごく内輪の間で話題となったスペシャルセクシーライヴビデオである。
 ……ま、早い話が友人の結婚式2次会で、僕が素っ裸になって「1986年のマリリン」を歌っているビデオなのだが(笑)。撮影はいつだろう? 5年くらい前かな?
 再生してみたんだけど、これがまあ恥ずかしい、恥ずかしい。とてもまともには見られない。いやあああ、素っ裸で踊り狂うこの変な人は誰? あたし? あたしじゃないわぁぁっっ!
 ……若かったんだなあ。さすがに今の僕にはもうできない芸だぞ(芸と呼べるようなものか?)。少しずつだけど、僕も確実に成長してるわけね。よかった、よかった。
 新郎、新婦は共に学校の先生で、会場にはお堅い公務員の方々が大勢いらっしゃったんだけど、踊り終わった僕に、「いい身体してるわねえ。触らせてぇ♪」と近づいてきたおばさまが約1名おりました。ま、今となってはいい思い出だ。……あまり思い出したくはないけど。
 なんとかお私事を終わらせ、Fさんに郵送。どうにかならんもんかとポストの前で祈る。なーむー。いや、南無阿弥陀仏を唱えてどうする?

6月2日(水)
 風呂に入ろうとTシャツを脱ぎにかかったとき、両腕を思いっきり伸ばしている自分に気づく。おっ、ちゃんと万歳できるようになったぢゃん。バンザイ、バンザイ。耳に腕をつけてピンと伸ばす――ってのはまだ無理だけど、阿波踊りくらいなら踊れるようになったかな。いやあ、気づかぬうちに快方に向かっているんだなあ。めでたい、めでたい。
 ひさしぶりに映画など観に出かける。先月から新しい映画区分が設定されたそうで、いくつかの映画の横にPG-12の表示。これ、「12歳未満の方は、なるべく保護者が同伴して下さい」――ということなんだそうだ。なるべく――ってところがアバウトでなんか笑えるな。
 さてさて、観たのはニコラス・ケイジ(ニコラス刑事ではない(笑))主演の「8mm」。「セブン」「ゲーム」の脚本家が書いているので、「こりゃ楽しみ」とワクワクしながら出かける。ちなみにこの映画もPG-12。
 スナッフフィルムの中で無惨に殺された少女。この殺人は演じられたものなのか、あるいは本物なのか? ――依頼を受けて、ニコラス探偵が立ち上がる。SMビデオやスナッフビデオがばんばん登場。確かに12歳には見せたくないよなあ。
 そんなわけで、出だしは結構面白いんだけど……うーーん、全体的にはどうかなあ。いや、決してつまらないわけじゃないんだけど、ちょっと期待はずれ。8ミリフィルムにもっとすごい秘密が隠されていたりとか、ラストにとんでもないどんでん返しがあるのかと期待していたんだけど、結局平凡な探偵ものでした。「セブン」「ゲーム」の脚本家なら、「フィルムに映された殺人は本物か、演技か?」ってあたりでもっと引っ張ってくれると思ったのに、かなり早い段階で真相がわかっちゃうし。少女を殺害した覆面男の素顔に、ニコラス・ケイジがやけにこだわるから、意外な犯人でも用意されているのかと思ったら――そういうわけでもないし。どうせなら中盤で意外な素顔を持っていたとわかるあの人を、ラストの犯人にしちゃえばよかったのに。
 主人公が危機にさらされるのではなく、どちらかといえば無茶をしてるのは主人公自身。テーマはわからないでもないけど、なんか全体的に中途半端な印象を受けましたな。

6月3日(木)
 いかん、いかん。「来館者10万人突破記念企画」として、各フロアに特別催事場を設けると予告しておきながら、全然進んでいないや。ってわけで、本日、B1F館長室に、「くろけん氏のミステリアスな噂」なる妙ちくりんなページをアップしました。かなりお下品です。18禁とはいいませんが、PG-12くらいでお願いします(笑)。……ま、若かりし頃のやんちゃということで、不快に思われた方々もお許し下さいませ。
 ――しかし池田純子って、僕の知り合いにホントにいるんだよなあ。あまりの偶然にちょっとびっくり。この事実を知ったら、おそらく彼女は激しくいやがるでしょう(笑)。
 夜、インターネットに接続すると、なぜか「森高千里ML」から大量のメールが到着している。ピピン――と来るものがあった。メールを開くと……やはり……。
 森高&江口結婚!
 我々マニア(笑)の間では、そろそろ秒読み段階では――と噂されていたので、それほどの衝撃はなかったんだけど、「ああ、ついにこの日がやって来たか」って感じ。やっぱりノストラダムスの予言は当たっていたのね(笑)。いや、別に江口は恐怖の大王じゃないって(笑)。
 ファンになって11年。学生時代は日本全国、彼女を追いかけ回したりしました(笑)。別に、森高と結婚したい――とかそういう願望があったわけじゃないけど、でもやっぱなんだか寂しいっすね。
 この先も仕事は続けていくらしいけど、どうやら妊娠しているという噂。……ってことは今年のコンサートはナシ? いい席を確保するために、つい先日、ファンクラブの更新手続きをしたばっかりなのにぃぃ(涙)。
 ……とここまで書いて、自分の文章を読み返してみた。
 あ、やっぱりオタク。どー見ても、アブナイおっさんだな(笑)。

6月4日(金)
 森高入籍のショック症状を引きずりながら仕事へ。途中、いつもの書店で、話題となっている「バトル・ロワイアル」、シリーズ初のハードカバー「刑事コロンボ~殺人依頼」、「秘密」と共に推理作家協会賞を受賞した「幻の女」、森雅裕の幻コレクション第4弾「いつまでも折りにふれて/さらば6弦の天使」、講談社ノベルスの「血色」、そしてコミック「カイジ11巻」を購入。1万円札が綺麗さっぱり消え失せる。……別にやけ買いしたわけじゃないぞ。
 仕事そっちのけで、店のテレビとにらめっこ。もちろんワイドショーを見るため。どうやら妊娠の噂は本当らしいな。

6月5日(土)
 店に新しくやって来たバイト君は、まだちょっと緊張気味。
 客からかかってきた電話に応対していたのだが、しばらくすると慌てた様子で僕に助けを求めてきた。
「あの……ビデオデッキとCDコンポが故障したというお客様なんですけど、イジェクトボタンを押しても、ビデオデッキからCDが出てこないらしくて……」
 ……そりゃ出てこんわな。

6月6日(日)
 和歌山にパンダがいるなんて知ってた? パンダは上野動物園だけにいるものだと思ってたんだけど……。
 Yの話によると、和歌山のサファリパークにパンダがいるらしい。先日、テレビで中村玉緒がレポートしていたらしいんだけど、本当?
 パンダって、本物はまだ見たことないんだよね(パンダ男なら見たことあるけど(笑))。 和歌山なら姉貴もいるし、是非本物のパンダを拝んでみたいもんだ。
 高見広春「バトル・ロワイアル」読了。この本が666ページってのは偶然か? 奇しくも読み終えたのは6月6日。ちょっと怖い偶然……。

6月7日(月)
 朝からワイドショー三昧(笑)。森高&江口の会見をチェックしまくる。
 妊娠3週間――だって。急性腸炎で病院へ行き血液検査をして、たまたまわかったんだとさ。医学の進歩ってすごいね。
 そういえばこの前、臨月に入ったうちの姉(理沙嬢の母とは別人)から、おなかの中の赤ちゃんを撮影した写真を見せてもらったんだけど、口とか鼻とかくっきり映ってるんだもん。
 甥は今月下旬に誕生予定。理沙ちゃんの嫉妬する姿が目に浮かぶ……。 

6月8日(火)
 母と姉(臨月突入)の運転手役を兼ねて、マイカルへお買い物。今日はマイカル会員だけの特別大安売りデーということで、店内は平日にも関わらずものすごいにぎわい。わざわざ忙しい時間を割いて、運転手をしてやったんだぞ――と恩に着せ、Tシャツと靴を買ってもらう。ああ、どら息子を持つと苦労するねえ(苦笑)。
 しかし臨月突入妊婦にバーゲンという組み合わせは、高速道路をよちよち歩きしている赤ん坊くらいに、ハタから見ていてハラハラするなあ。
 今日の古畑は……まあ、数多いエピソードの中に、こーゆー話があってもいいとは思うけど……ホントにネタ切れなんじゃない? って不安のほうがでかいな。予告はますますエヴァ状態だし……。噂によると、来週(江口洋介)の話は、先週の時点でまだ脚本ができあがっていなかったそうだけど……ホントに大丈夫か?(江口には頑張ってもらわなければ(笑))
 W・リンク、R・レビンソン(っていうか、小鷹信光・作)「刑事コロンボ~殺人依頼」読了。映像もシナリオも原本も存在しない初の日本オリジナル作品なのだ。ちなみに作者の小鷹信光は「探偵物語」の作者であぁる(僕も今回、初めて知った)。

6月9日(水)
 映画「鉄道員(ぽっぽや)」を観る。
 原作は泣いた。ぼろぼろ泣いた。映画も泣かせるという話だが、さすがに人前で泣くのは恥ずかしい。なんとか我慢しよう――と心に決め、映画館に入る。
 で、その結果……。本編が始まる前に、「となりの山田君」の予告が流れたんだけど、まずそこで泣いてしまいました(笑)。なんでいしいひさいちの漫画で泣かなきゃなんないんだか。自分の涙もろさに呆れる(しかし、さすがジブリ。山田君で泣かせてしまうとは……)
 さてさて――そんなわけで、「鉄道員」である。これがまあ、驚くくらい原作に忠実。台詞もほとんど原作どおり。わずか40ページの短編を、ほとんど脚色することなく2時間以上の映画に作り替えたわけだから、当然物語は引き延ばされてのんびりとした展開。最初はそれがちょっと煩わしかったりもするのだが――いつの間にかその静かな世界にずっぽりとはまりこんでしまった。――全編ゆったりとしているので、なおさら物語が揺れ動くクライマックスシーンが強烈な勢いで胸に押し迫ってくる。
 広末涼子――実においしい役柄である。高倉健も確かにかっこよかったけど、映画を見終わったあとは、広末涼子の笑顔で心が占領されちゃったもんなあ。
 クライマックスではあちこちから、鼻水を啜り上げる音が……。
 いやあ、いい映画でした。派手なハリウッド映画も好きだけど、こーゆー静かな物語も心にじんと染み入りますね。映画を観て、こーゆー気持ちになったのは「八月の狂詩曲(ラプソディー)」以来かな。
 で、なにを血迷ったか、そのあともう1本映画を観てしまう。――「ラストサマー2」。
 あああああ、あたしが大馬鹿でした。「鉄道員」の感動が一気に吹き飛んでしまったぁぁ(涙)。
 スプラッタものって、これまであんまり観てこなかったから勉強不足だったんだけど、このジャンルって結局はワンパターンなわけね。殺人鬼によって人が次々に殺されていくだけ。なんのひねりもない。前作や「スクリーム」同様、意外な犯人が用意されてはいるけど、もはやそれも「だからどうした?」って感じ。
 前作は主人公らが命を狙われる理由がはっきりしていたけど、本作のような展開になってしまうと、もうただの無差別殺人。「去年の夏、おまえたちがなにをしたか知ってるぞ」――って脅し文句もまったく意味ないじゃん。あんたのほうがよっぽどひどいことしてるんだからさ(笑)。
 それにしても主人公の女。自分のせいでこれだけ無関係の人がたくさん死んだっていうのに、よくもまあ平然としていられるもんだ……。
 オチまで前作と一緒じゃ、かなり興覚め。
 「スクリーム」に関してはまだまだ続編を作れるかもしれないけど、「ラストサマー」はさすがにこれで終わりにしてほしいよなあ。
 夜、H姉からTEL。電話のコードがタンスの足に引っかかっていたため、無理矢理コードを引っ張ったら、ぐわらぐわらがっしゃあああん――タンス倒れちゃった……。中身散乱、あっという間に部屋中下着だらけ。僕は自分の下着にまみれながら、H姉と会話を続けたのでした……(涙)。

6月10日(木)
 H姉が自宅でパンを焼くというので、ご相伴に預かろうと伺う。……がパン焼きは失敗。なんだかよくわからないものを食べる羽目に……。いや、まあそれなりにおいしかったけんだけど。H姉、ごちそうさま。

6月11日(金)
 Fさんから電話。まだまだゴールは見えない。なんとかものにしたいんだけどなあ……。
 6日の日記に書いた「パンダがいると噂される和歌山の動物園」をインターネットで検索。をを、やっぱり実在したんだぁ。こちらをどうぞ。
 しかし本当に和歌山にパンダがいたとは……知らなかったなぁ。

6月12日(土)
 Fさんより速達届く。なんとかしなくっちゃ。
 ビデオ鑑賞「富江」。
 うーーん、いまいち。もっとショッキングな映像とかを期待してたんだけど、それほどじゃあなかったね。過去に起こった殺人事件の真相も、なんだかよくわからないまんまだし……。原作に目を通せば、もうちょっとは楽しめるのかなあ。管野美穂は好演。巷の噂によると、「催眠」の管野はホントに怖いらしい。

6月13日(日)
 奥田英朗「最悪」読了。
 去年の秋まで利用していた地元のプロバイダ「インターロジック桑名」のホームページへひさしぶりに接続してみると……げっ、繋がらない。URLが変わったのかと思い検索してみるが、どこにも見つからない。どうやら「インターロジック」という会社――分裂してしまったらしい。「インターロジック四日市」や「インターロジック一宮」は新しい回線を使って存続してるんだけど、「インターロジック桑名」はどこへ行ってしまったの? 事情をご存じの方、教えて下さい。
 ひょっとしてあのまま契約を継続してたら、大損こいてたか?

6月14日(月)
 本日、「ミステリ博物館」来館者13万人突破。ここしばらく、2か月で一万人ペースだったのが、ちょっとだけ早まったみたい。やはり、全裸写真を載せたことが来館者増に繋がったか?(笑)
 土曜日に届いた速達をやっつける。これで4度目の修正。さすがに原稿見るのが苦痛になってきたぞ。即、返信。これでやるべきことはすべてやった。あとはただ結果を待つのみ。

6月15日(火)
 とくになにもなし。1日ぐうたらと過ごす。

52歳の僕から30歳の僕へ
『ウェディング・ベル』をFさんに郵送。そして四度目の修正作業に入ったのは『環(リンク)』。こうやって日記を読むと、Fさん、どこの馬の骨ともわからない僕のつたない原稿を、他の仕事もたくさんあるっていうのに、ものすごくスピーディーに読んで添削して送り返してくれていたんですね。ホント感謝しかありません。

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