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新聞記事
2006年7月12日(水)
昨日は、ちょっとカッコつけて書きすぎちゃいました。
あんな感じで書き続けると、おそらく3日ともたないでしょうから、今日からは肩の力を抜いていつもの調子で。
昨日の日記を読んで、「えええ? くろけん、宇宙に行くの?」と驚いたかた、すみません。そんなわきゃねえっす。
近場の温泉宿へ泊まるだけでも、通帳の残高を睨みつけながら一大決心をしなくちゃならないってゆーのに、宇宙旅行なんて行けるはずがありません。
じゃあ、まったくのデタラメなのかというと、うーん、そーゆーわけでもないんですよね。
手っ取り早く説明するためには、今からひと月半前──5月31日の出来事からお話しするのがいいでしょう。
仕事を終えたら、夕刊に目を通すのが、僕の毎日の日課となっております。
その日も、ぼさぼさの頭を掻きむしり、ゴムの切れたパンツを引き上げながら、僕は届いたばかりの新聞を拡げました。
宇宙医学実験
20日寝たまま
真っ先に目に入ったのは、1面のトップ記事。
ワールドカップ前哨戦として行なわれたドイツとの親善試合速報よりも、扱いは上。
一体、なんだろう? と興味深く見出しを読むと……。
愛知医大や名大、被験者募集
無重力状態で機能保つ研究
30万円・食事付き
をををををを。
かつて天文少年だった僕は、「宇宙実験」「無重力状態」という言葉に、とてつもない魅力を感じました。
決して、30万円という金額に惹かれたわけじゃありません。ないったらないっ!
いつもなら、1面はさっと読み飛ばして、すぐにしりあがり寿の4コマ漫画や、芸能欄へと進む僕ですが、この日だけは紙面に穴が空くくらい、何度も記事を読み返しましたよ。
宇宙での無重力状態で起きる体の機能低下をどう抑えるか──。そんなユニークな実験を、愛知医科大学(愛知県長久手町)や名古屋大学などが共同で7〜8月に実施することになり、被験者を募集している。筋肉の負荷や血の流れが無重力状態と似た条件になるように調整したベッドで20日間通しで横になるという内容で、食事付き30万円の報酬で呼びかけている。
20日間、ただ寝ているだけで30万円?
うひ。うひひひひ。
いや、そうではなく。
筋肉の負荷や血の流れが無重力状態と似た条件になるように調整したベッドで20日間?
僕、無重力状態という言葉にはホント、弱いんです。
だって、それがどんな感覚なのか、まったく想像できないじゃないですか。可能なら、ぜひとも味わってみたいじゃないですか。
ああ、無重力! なんと素晴らしい響きでしょう!
ほんのちょっとでも無重力に似た状態を体験できるなら、絶対にやってみたい! と心に強く思いました。
本音は30万円だったけど。
新聞記事の詳しい内容については、また明日。