宇宙戦艦ヤマト 復活編 36
最終章 戦士たちの帰還(4)
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時に西暦2223年12月24日。
戦いを終えたヤマトは地球へ帰還した。
古代たちはすぐに、名誉の死を遂げた者たちが眠る〈英雄の丘〉のもっとも見晴らしの良い場所へ、沖田艦長の亡骸を葬った。
墓碑に手を合わせる。
俺たちは幾度も戦い、そのたびに犠牲者を増やしてきた。
もうこんな思いはたくさんだ。
二度と戦いなんてしたくはない。
古代はそう胸に誓った。
だが、まさかこの翌年――西暦2224年に地球の歴史に終止符が打たれるなんて、誰が予想しただろうか。
喜びの後ろには悲しみが広がっていた。
悲しみの後ろに広がるのは虚無だけだった。
なぜ、こんなことになってしまったのか?
問いかけても答える者はもういない。
微笑みの後ろには寂しさが隠れていた。
寂しさの後ろに隠れていたのは澱んだ黒いなにか。
誰がこんな世界を望んだだろう?
訴えても耳を傾ける者はもういない。
つづく