週録~6.6
これは大学院の週録として提出しているもので、別に誰が好きとか嫌いとかそんなどうでもいいことの為に書いていません。
面接練習をしていて、ほかの学生が「徳島のいいところ」について話しているのを聞いて無理をしているように感じたが、もしかしたら本当にいいところだと思っている可能性があることに気づいた。徳島に来てから人の温かさを感じたことはほとんどないし、どちらかというと田舎特有の外部への排他的な態度ばかりを見ていたので、徳島のいいところを一生懸命探していたのだが、県人からするとそういう“一体感”というものが徳島のいいところと認識しているのだろうと思った。自分の見えない視点というのはどうしてもあるので徳島にどういう人財が求められているのかについてもう少し見直す必要があると感じた。また、東京のことでも私が考えている東京と他の人が考えている東京の差異についてもしっかりと検討する必要があると思う。私は「東京は人が多い」という発言に対して相手が人口ベースの話ではなく、体感ベースの話をしているのだと感じていたがそうではないのかもしれない。そういう話をされるたびに「人が多いところを選んで行っているだけだろう。むしろそういう人達が集まっているだけではないのか。」と思っていたが、その観点は東京に生きていたから持ち合わせる感性なのだろうし、東京に旅行に来るだけの人が一生持たない感性だと思う。同様のことが徳島にも言えるのではないかということをもっと自覚すべきだと反省した。私は徳島に戸籍をうつしているので徳島県民ではあるが徳島県人ではない。徳島県民ごときが徳島県人の温かさを受け取ろうという傲慢な態度を改める必要があった。遍路だってそうかもしれない。おもてなしの精神なぞ感じることがなかったが、もしかしたら徳島県人ではないからかもしれない。東京で当たり前のように受け取っていたし、私自身心がけていたことは徳島では当たり前ではないのかもしれないということをもっと考えていく必要がある。その背景の違いは教育にもかかわると思うし、そのような背景で育ってきた子供が幅広く活躍していくためにはどのようにしていくべきかを考えながら、今後の大学院での学びを深めていきたい。
選民思想とか傲慢とかそういったことではないです。本当に。
由良