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あの色の中に行きたい

灰色の街
行き交うバスの中
溜息交じりに流されていく
ふと携帯の画面
開いて見ながら
君の声を聞きたくなった
僕がいる

知るはずのなかった
出会うはずのなかった
君に会いにいくと決めた
あの季節にまた
僕はまた戻りたいな
いつ現れるのか
待ちわびた
あの時間に僕はまた戻りたい

どこかやりきれない
歯車の中の時間
僕の色のない世界を
また色付けておくれよ
君のいる時間に
僕をまた運んでくれと
バスに乗りながら
少しの希望を持って
僕はまた前を見る
遠くの空に待っているものを
気にしながら

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