国と石川県は珠洲市を見捨てるつもりか
3月の下旬になっても奥能登、珠洲市は復興どころか潰れた家の瓦礫もそのまま、水道も8%しか復旧しておらず、仮設トイレも全く足りないのに政府は携帯トイレの供給も減らしています。在宅避難している自宅や避難所から一番近いトイレまで15分も歩かなければならないので、水や食事を減らしてトイレに行く回数を減らす被災者も。避難所への食事は公的支援は1日1回なのに自衛隊の炊き出しは終了、馳石川県知事は自助のフェーズに入ったとして、被災地への支援は自助と民間の善意に丸投げというちょっと信じられないような状況のようです。なぜ国や県は珠洲市にここまで冷酷な仕打ちをするのか理解に苦しみます。
この惨状を国と県が見捨てている、異常なこととしか言いようがありません。もしかして珠洲市の原発建設計画が住民の反対によって止められたことへの懲罰としての放置なのでは、という疑念が湧きます。
あるいは、原発さえなければこのような酷い災害に見舞われ全てが壊れても、資金とマンパワーを投入すれば町は再建が可能、人々は帰還して地域を復興することができる、ということを人々に感じてほしくないという意図があるのかもしれません。
珠洲市が速やかに復興し、コミュニティも維持できてしまったら、福島の悲劇との対比が鮮やかになり、原発の恐ろしさが際立ってしまいますよね。原発の再稼働、新設を政府に要求する経団連とその言いなりの自民党政権にとって、それは非常に都合の悪いことでしょう。