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無力にできること

無宗教だけど。

ただ祈る。

名前も知らない、会ったこともない誰かの幸せ。

ちっちゃい幸せで良い。降り注げばいい。

悩みが一つクリアされればいいな。
美味しい御飯が食べれたらいいな。
喧嘩したあの人と仲直りできたらいいな。

エトセトラ、エトセトラ。

外に出て何か見つけられたらいいな。
太陽があったかいって感じられたらいいな。
金木犀の香りに心癒されたらいいな。

エトセトラ、エトセトラ。

優しい世界はどうやって作ればいいんだろう。

そこら中に布団を置いておくわけにもいかないし…
雨風を凌げる屋根付きの部屋を誰でも生まれた人に
生まれた瞬間にプレゼントできたなら…
生まれた人に必ず、誰か相棒を付けてあげられたら、とか。

寂しくないように。
辛くないように。

…もしもすべての寂しさや辛さを人から奪ってしまったら
人は優しさを知ることができるのだろうか…?
人に優しくなれるのは、悲しみを、孤独を、辛さを知っているから。
厳しくすることで守れるものも本当はある。
それを知っている人の幸せも考えたい。

みんな幸せになってしまったら、涙は意味を失うのかな。
温かい涙だけの世界で、人は生きていけるの…?


実験ばかりじゃ想像力もなくなっていく。

翼を手折るのは何も、不自由ばかりではない。
ふとした言葉のナイフも、ドンとする行動も同じ。

やり直しの利かない世界にしてしまわないで
何度だってトライできる柔らかさが大切で。

謝って許して
謝って許されて
前を向いて歩む

転んでも立ち直って
転んでいたら手を差し伸べて
膝小僧を強くしていく

弱ったところで終わりにしないことが大切。
そこは終着点?
降りたかった場所か降り立ちたかった場所か
思い出して、忘れていてもまた。

ただ、祈ってる。

小さい幸せが誰にでも降り注げ~!!って。