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ポケカ海外大会へのすゝめ(雰囲気編)

概要

はじめまして、自己紹介はのちほど。
この記事は海外大会でもっと日本勢がプレゼンスを発揮できるように&個人的にもっと来て欲しいのでハードルを下げるために海外大会のいろはを記しております。


海外にもたくさんすごいプレイヤーがいますが、それ以上に日本にもたくさん良いプレイヤーがいると知っているので言語やしくみ、ルールの違いで本領が発揮できないことにならないようにという願いから執筆に至りました。


JCSも無事に終わり、あとはNAIC(North America Internationa Championship: 北米の北米開催のインターナショナル大会) !!!!!!&世界大会!!!ですね!


世界大会やNAICのルールは海外大会に準ずるので、日本勢にとって普段から慣れていないだけでビハインドに感じてしまうのはとても悲しいです。
まずは同じスタートラインに立って変なところでミスや緊張をしてしまわないようにするための教科書だと思ってもらえたら嬉しいです。


海外大会中迷い込んだ良さげなバー

また、全然海外行く気ないよ!って人も楽しめるように実際の写真や動画もなるべくたくさん入れて行きます!Have fun!
海外と言ってもイベント運営会社は色々なので、少し運営の違いはあると思います。そのあたりの違いも知れる限り書いては行きますが、吸収しきれない部分はご了承ください。

あとポケカ友達増やしたいのでぜひお気軽にDMとかリプください!!(@kurohune538)
記事もどんどんシェアしていただけると幸いです!

この記事は随時追記予定ですが、こういうこと知りたい等あればどんどん要望をTwitterなどで教えてもらえたら嬉しいです!
ではスタート!

自己紹介

とはいえまずはお前どんだけ海外経験あんの?と言われると思うのでまずは自己紹介から

NYのイツメン, LA, Chicagoの友人達と(左から3番目が僕)

経歴

ポケカ自体
初代〜天空の覇者くらい?ワールドホビーフェアとか行ってました。
いまでも記憶にあるのが、全員同じ40枚を使う公式大会の予選?で大人にボコボコにされた記憶があります。

このバインダー未だに使ってます(画像は拾い物)

その後しばらく離れて、(VGCのシングルレートとかやってました)
GX時代に再開(当時いた会社でポケモン部の部長をしておりました)

この辺りからポケカが買いにくくなってきましたね
当時いた会社のメンバーで公式主催の企業対抗戦とかCL, JCSには出てました
(そこまでガチでやってた感じではないです)

エルフーンGX最高!!

その後コロナ中に渡米し、現在4年目の在米民です。

海外での経歴

アメリカに来てからは少しポケカは離れておりました(見る専)
ふと海外でもポケカ人口が多いことを知り

「あれ、日本の方が環境早くて、日本語の情報インプットもできて、こっちで英語カードで対戦できたら俺最強じゃない?」

という大変浅はかな理由でポケカを再開します
(当然そんなすぐにうまくは行きません笑)

シーズンとしては横浜世界大会前のシーズンの終わりくらいからゆっくりと始めていました。

以下大会成績
Regional(CL規模)

Play Pokemon!という自分の成績を確認できるサイトから抜粋

獲得ポイント順にソートされてしまっているので時期はバラバラですが
上から

  • カナダ・トロント 29/1543位

  • カナダ・バンクーバー 60/985位

  • アメリカ・ピッツバーグ 235/1779位

  • アメリカ・サクラメント 220/1427位

  • アメリカ・シャーロット 296/2133位

  • NAIC2024  140/2700位

そんなにべらぼうに高い成績じゃないので恥ずかしいのですが、メタじゃないデッキで戦うのが好きなプレイヤーとしてはよくやってる方だと思います(自惚れ)
トロントではまだカビゴンが流行る前にDay2唯一のカビゴンとして一時4位まで上り詰め配信卓にも呼んでもらいました。(この試合勝ってればトップカットだったので悔しい。。。)

対戦相手のJWはこのとき優勝しました。

海外の大会の様子もわかると思うので良かったら見てください。

トレリ規模・シティ規模(仕組みについては後述) 
こちらは数え切れないくらい出てるのと、日本と海外では温度感が違うのでこちらも後ほど説明します。
まあある程度飛び回って色々大会経験(Day2含め)あるやつなんだなとだけ思って貰えればと思います。

おまたせしました。
ここからは海外大会の仕組みと雰囲気について話します。


記事が長すぎるのでこの記事と合わせて4つの記事に分けることにしました
1. 雰囲気・仕組み編(この記事)
海外大会のシステム、様子、現地での生活についてをお話しします、読み物として楽しんでもらえるもの+海外のポイントシステムについて書いています。

2. 参加方法・準備編
実際に参加してみたいな〜興味あるな〜という人向けです。

3. ルール・試合で使う英語・Tips編
こちらは海外大会or世界大会に参加することを検討している人向けです。
実際のTipsや忘れてはいけないルール等を書いています。


海外の大会のシステム

海外大会のシステムを書くにあたり、日本との違いを書きながら説明していく方がわかりやすいと思うので、比較しながら説明します。 

TPCiについて

※株式会社ポケモン=The Pokémon Company = TPC
※The Pokémon Company International = TPCi
のことです。

TPCとTPCiにおける違いやジャッジのなり方にも興味ある方は以下のMadokaちゃんの記事が参考になります。

この記事にもあるように
TPC=日本
TPCi=それ以外の海外
というルールの切り方ではないことを注意してもらえればと思います。
国や地域による違いはありますが、ここでは北米・中米・南米・オセアニア・ヨーロッパ・中東・南アフリカについてのルールと思って見ていただければと思います。

日本との違い

一番の大きな違いは大会の絶対数と世界大会に行くのに必要なポイント数の違いです。
日本とも比較しながら説明していきます。
 
まずは大会の数
大会の種類は大きく分けて四種類あります(人数規模は全てマスターリーグ)

League Challenge(リーグチャレンジ)

これはトレリみたいなやつです。日本のトレリの開催数はわからないのですが、僕の住むニューヨークでは週に1,2個はどこかのショップでやってるイメージです。田舎の地域ではもっと少ないです。


地域や曜日によって違いますがニューヨークでは大体10〜30人くらい。例外として後述するRegionalの会場で大会前日に行われるものについては100人以上集まることが多いです

基本は30分BO1(Best of 1、トップカット(トナメ)はなし。

BO1 = Best of 1 (1本勝負のこと。BO3なら3本中2本先取)

League Cup(リーグカップ)

こちらは日本で言うシティリーグ規模のもの。
日本のシティリーグは年に4回しかありませんが、League Cupはニューヨークでは月に1,2個、多い時は4回以上とかあります。
人数規模は30〜60ほど。店舗のサイズによります(こちらも地域によってかなり誤差あり)
こちらも例外として後述のRegionalの最終日にDay2に上がれなかった人が楽しめる100〜200人規模で開催されます。

Regional/Special Event

こちらは日本で言うチャンピオンズリーグ相当のもの。
日本では年に5回ほど?ですが、海外では2,3週間に一度どこかの国で開催されてるイメージです。数えたら今年は世界中で25回ありました。(執筆中の次週にはIndianapolis行ってきます!)

今年の詳細なスケジュールは↑のリンクにあります。
人数規模は地域によって大きな違いがあり、オーストラリアやプエルトリコでは100〜300人くらい
アメリカでは1600〜2200人くらいです。
RegionalのようなイベントでSpecial eventという名前のものもあります。
こちらは基本はリージョナルと同じ位置付けなのですが、賞金を出すことができない国で開催される際に名目上名前が違うものです。
ヨーロッパや中南米でのいくつかの国で開催されています。

人数規模はわかりませんがおそらく数百人規模で北米のRegionalに比べると少ないイメージです。
賞金とプライズは以下。(金額はすべてUSD)

https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/pokemon-events/pokemon-tournaments/regional-championships

International championships(通称IC)

こちらは南米、ヨーロッパ、北米の3つのみの年に3回の開催です
(昨年はオセアニアもあったのですが今年はなくなってしまいました…)
人数規模は2000〜3000くらい。
ICでは唯一自分が住む地域の言語のカードが使えます。なので日本に住む人は日本のカードを持っていけます。
賞金とプライズは以下。(金額はすべてUSD)

https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/pokemon-events/pokemon-tournaments/international-championships

World Championships

こちらは皆さんご存知昨年横浜で開催された年に一度の世界大会です。
上記の大会で積み重ねたポイントが一定量到達した人のみに競技者としての参加権利が与えられる大会です。今年はハワイ!

Let's go to Honolulu!!!!

ポイント上位16位の選手には渡航費なども負担してもらえる仕組みもあります。
日本からは日本の大会システムの中で勝ち進んだ人のみが行けるものです。
この世界大会のルールはTPCiのルールに準拠します。(そこが日本勢にとって問題)

ここまで見てきて日本との圧倒的な数の違いがお分かりかと思います。
公式大会のガチバトルが人を成長させるとはよく言いますが、本当にそう思います。
今では一ミリも緊張しなくなりました笑

ここは明確に日本出身のプレイヤーが世界で戦うにあたりビハインドな部分だと思います。日本の運営もキャパと回数増やすの頑張って!!(ライチュに届け!)

大型大会におけるいろいろ(Regional/IC)

ローカルのCupやChallengeよりもRegionalやICに行きたいんだ!という人のほうが多いと思うので大型大会でのルールについてつまづきがちな部分を話していきます。

大会の雰囲気

いきなり硬い話もアレなので、まずは雰囲気から!
(いつかYoutubeにVlog上げようと思いずっと撮りためてた者たちをここで成仏。需要あればYoutubeあげます)

ご覧の通り(?)日本に比べるとかなりフランクで、上位卓に行っても割とフレンドリーな人が多い印象です。日本からくるプレイヤーもみんなそう言ってます。ぜひ見習っていきたい。


会場ではサイドイベントも開催されており、本大会に参加しなくても楽しめるイベントが盛りだくさん!(レイドバトルなどサイドイベントならではの面白いルールについては後日また別の機会で触れたい)

サイドイベントの一つで世界大会向けのポイントがかかっている
LeagueCupのトップカットの私

Day2に行けなかった際、まだガチでやりたい人はCupへ、疲れたなという人は観光orサイドイベント等いろんな選択肢が取れるのも魅力です。
サイドイベントで獲得したチケットは様々なプライズと交換もできます。
Prizeのラインナップはこちら↓

会場には様々なお店も出店されており、カードやグッズの購入も可能です


ポイントシステム

TPCi管轄下のポイントシステムは日本のシステムとは違い、特定のポイント数のボーダーを越えれば世界大会の権利が得られます。
ただそのボーダーが自分の住む地域によって違います。

https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/pokemon-events/pokemon-tournaments/pokemon-world-championships

北米 600
ヨーロッパ 500
中南米 350
オセアニア 300
中東・南アフリカ 250
のような感じです。

またこれとは別の条件として、リージョナルで優勝すると現在のポイントに関わらず世界大会の権利が得られます。(今年から)
TPCi下の地域でプレイヤー登録している人であれば、自分の住む地域のRegionalやICでしかポイントが取れないわけではなく、tpci下の大会であればどこに遠征してもオーケーです。
(僕も仕事の関係でペルーへ行った際地元の大会に出ました笑)

なので例として日本に住む人(TPC下地域)がtpciの海外大会に出場することはできるが、そこで得たポイントは日本のポイントには加算されませんし、逆も然りです。また日本に住む人がTPCiの大会で優勝しても世界大会(WCS)権利は得られません。(賞金やプライズは得られます)

League Cupのポイントシステムはこちら
Kickerというのは最低何人は参加していないとこの順位のポイントはないという意味です。(例:参加者20人では5位以下の人にはポイントは入らない)

https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/pokemon-events/pokemon-tournaments/tcg-league-cup

League Challengeのポイントシステムはこちら

https://www.pokemon.com/uk/play-pokemon/pokemon-events/pokemon-tournaments/tcg-league-challenge

さあここまで説明してきて大会めちゃ開かれてるなら出まくったら有利じゃん!と思われるかもですが残念ながらそうはなりません…(もちろん試行回数という意味では有利ですが)
それぞれの大会にはbest finish limitというものがあり、それぞれ最大ポイント上位6回分の成績しか反映されません。

例)
cupでの成績が
3位 32pt
3位 32pt
1位 50pt
3位 32pt
8位 25pt
50位 0pt
4位 32pt
だったとき、次の大会で4位(32pt)を取ったとします。
この時、50位だった時を除いた6回分が今のベストの6回であり、今回獲得したptは8位の25ptよりも多いので、その部分が上書きされ、32ptとなり、合計のポイントが32-25=7pt上がります。

これらがそれぞれの大会種別に適用されるため
大会種別ごとの最大獲得可能ポイントは
Challenge 90pt(1位x6回)
Cup 300pt(1位x6回)
Regional&Special Event 1200pt(1位x6回)
IC 制限なし(そもそも3回しかない)

つまり、極論地元で開催されるようなチャレンジとカップを蹂躙して390ポイントが獲得できれば中南米、ヨーロッパ、オセアニアに住む人であればその時点で世界権利を獲得できます
(リージョナル一回は行かないとだめだっけ?)雰囲気の写真

練習方法

PTCGL

Pokemon Trading Card Game Live(PTCGL)
https://tcg.pokemon.com/en-us/tcgl/
というアプリ(iOS/Android/PC)があります。
こちらのカードプールは海外の環境に則しており、日本よりは少し遅いものの、海外大会の環境の練習にはなります。
また、Limitless(https://play.limitlesstcg.com/tournaments?game=PTCG)というウェブサイトではPTCGLを用いたオンライン大会などが盛んに開かれています。ここで世界中の強者と切磋琢磨することもできます。(僕もたまにyamico835という名前で出ています)

PTCGLでのカードを日本で安く手に入れたい

PTCGL Storeなどのサイトでも手に入りますが、Yahooフリマではこれらのサイトよりも安く売ってるみたいです。こちらは管轄外なので自己責任でお願いしますが、共有までに!!


NAICへ行く日本人へ

練習しましょ!

PTCGLもしくは実写のカメラ共有で練習できる方を常に募集しております!
Discordサーバーも設立しているため、こちらへの参加もWelcomeです!
一緒に海外大会へ出る仲間やホテルシェアメイト探しなどに使ってもらってもOKです!

海外の楽しみ方

海外大会はポケカを楽しむだけでなく、その土地の美味しいものや観光を楽しむのも醍醐味の一つです。僕は特に美味しいものやお酒を楽しみます笑
動画は実際にKenさん(https://x.com/kenh180TCG)とDay1終了後に反省会兼現地飯を楽しむ図です。


是非一緒に美味しいご飯を食べに行きましょう!連絡お待ちしております!
https://x.com/kurohune538

その他便利なサイト

イベントロケーター

海外行くんだけど行った先で大会とかやってないかな〜を探すのに便利なサイトです。ここでローカルのイベントを見つけて世界中に友だちを作りましょう!
ショップによっては日本語カードでプレイするのを許してくれる場所もあるかも。https://events.pokemon.com/en-us/events

pokestats

海外大会のスケジュールや結果などプレイヤーにとっての様々な嬉しい情報を配信しています。

limitless 

オンライン・オフライン大会へ参加できたり、その結果をまとめてくれているサイト。日本ではLate NightというPTCGLを用いて毎週水曜日に開催されるオンライン大会はこちらから参加可能。https://limitlesstcg.com/


出展

Pokémon Regional Championships

Pokémon International Championships

League Cup

League Challenge

Tournament Rules Handbook

https://www.pokemon.com/static-assets/content-assets/cms2/pdf/play-pokemon/rules/play-pokemon-tournament-rules-handbook-03092020-en.pdf

謝辞

以下の皆さんにも内容のブラッシュアップを行なってもらいました!改めてありがとうございます!!

Madoka(https://x.com/which_is_me)
Ken(https://x.com/kenh180TCG)
peke(https://x.com/peke_pcg)
Yasuyuki(https://x.com/handayasu
コフラン(https://x.com/FCTakahashiINFO
Kazu(https://x.com/jpxkazu)
Kage(https://x.com/KageNishi)
Yoshii(https://x.com/Yoshii_pokemon
パンプキン(https://x.com/emt_ta9ya
タケト(https://x.com/pcg_1009
ヨッシー(https://x.com/Yoshii_pokemon
+NAIC行く予定のコミュニティメンバー

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