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アルケミー式イゼット・ターン

久しぶりにnoteに書くのはMTGAの事だ。

スタンダードが主戦であった私だが、先日久しぶりにアルケミー潜ってみたら、色んなパワーカードで溢れていた。
「スタンダードで強いカードをナーフしてそれ以上のパワーカードを追加する」と言う嘘のような調整で、ゲームバランスは破綻している。
永久に効果を付与したり、デッキからカードを抽出したり、ドラフトでカードを増やす事が出来るのがアルケミーの特徴でありバランスが崩壊している部分だが、あの手のカードは継続リソースに偏重しており、速攻よりコントロールやミッドレンジに寄りがちだ。

そんな中で紹介するのは、ミッドレンジとコントロールを蹂躙できる、アルケミー式のイゼット・ターンだ。

スタンダードを荒らし回ったエクストラターン系カード

アールンドの天啓は、コピー呪文と併用して追加ターンを稼ぐイゼットコントロールの亜種、イゼット・ターンとしてスタンダードを荒らし回った悪名高いカードだ。
私もイゼットターンで嬲り殺された直後に、即4枚生成した事を覚えている。
結果天啓は総スカンを食らい、スタンダードで禁止になった。

しかしそんな天啓もアルケミーでは健在である。

予顕しても7マナ。素打では飛行生物は出なくなった。

弱体化されつつも使用は可能なのである。

さて、スタンダードでは現在も、イゼットコントロールは時々見られる。そのコントロールを支えている一枚はこれ。

墓地のインスタントやソーサリーを1ターンに1回追放し、
コピーする。発動ごとに追放したカードを使用する。
つまり1度追放すると毎ターン発動も可能。

私はスタンダードでコイツにもボコボコに殺られて先日3枚生成した。

さて、アルケミーと言うフォーマットではこの2枚は共存可能である。
そして天啓は砲撃によりコピーする事が可能である。
しかし天啓は使用後追放される為、墓地には残らない。
ではコピーは不能?そうでは無い。
MTGには「手札を捨ててその枚数を引いて補充する」という、手札の質を上げる効果群が昔から存在する。

アルケミーで特に使えるのがこちら。

手札を捨てつつ呪文を補填できる。
天啓を捨てる事は勿論、土地を捨てる事で、砲撃が墓地から呪文を追放する時、邪魔せずインスタントやソーサリーを補充出来る。
本人もクリーチャーの為砲撃の邪魔をしない。
墓地のインスタントかソーサリーを追放してスタッツを上げる。要らない墓地の軽量呪文を追放する方法がメイン。
こちらが本命。手札は-1になるが、序盤の軽量除去であり、天啓などの大型カードを捨てるとダメージも高い。
そしてなにより、表はクリーチャーモード!
墓地にいても砲撃を邪魔をしない超優良カード。

砲撃で天啓をコピーし追加ターンを獲得、次のターンにも砲撃を発動させ、さらに連続ターンを獲得。
所謂「ずっと俺のターン!」である。誇張でもなんでもない。ドローカードも多いため、毎ターンインスタントやソーサリーを補充しやすく、本当に"そう"なる

こんなライフ差でも逆転可能。
相手は全く何も出来ず嬲り殺される。
デッキレシピのサンプル

兎に角砲撃で天啓をコピー出来ればほぼ負けはない。
問題は序盤の凌ぎ方で、軽量の除去などを積むと墓地が肥えてしまい、天啓をコピー出来る確率が減る。

鍵は大勝ちと多重次元の警告で、
大勝ち
4マナ発動→次回砲撃着地も可能。天啓を捨てることも。
多重次元の警告
4マナでソナタの火力に貢献しつつ、2ターン目予顕からの3ターン目発動でマナ基盤の安定にも貢献する。


言っておくが勝ちやすいデッキではない。
だが連続ターンを消費していく最中、相手の歯軋りが聞こえてくるようで爽快感が凄い。


もしイゼットターンが天啓禁止になり使えなくなった!と当時嘆いていた方がいるのなら、このデッキでその快感を思い出してみてはいかがだろうか?

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