05.「バイデンvsトランプ」の問いで再認識した日本の政治的無関心
日曜日、朝から家事を片付けて午後は散歩に繰り出したいのに気づいたら昼過ぎまで寝てしまいがち。家でゆったりと過ごす昼下がりもいいですね。
夕方になると明日からの労働がちらついてきますが最後まで休みを満喫して行きましょう。
本日はこちらのお題で。
ぶっ込んできますねこれ。
私は中学生の時からツイッターをやっているのでかれこれSNSとは10年以上の付き合いになるんですが、「政治・宗教・野球」の話題にはほぼ触れずにここまできたんですよね。無論、それは意図的に避けていました。炎上とかレスバのリスクは最小限にしたかったので……😢
ただ、別に私はそういった話題に触れることが悪だとは思っていないですし、むしろ積極的に話題にあげるべき時もあるし、そういう話題に触れてこそnoteデビューした意義があるので語ります。ただ、私は天邪鬼なのでこの投稿をしてくれた人が思い描くような方向でこのコラムは書かないと思います。笑
お手柔らかにお願いいたします。
※但し書き※
くろぎと政治の関わりですが、大学受験時に選択した政経で学んだ程度の易しい知識があり、各選挙は棄権せず必ず投票しに行く程度の一般人です。
政治学専攻などの専門家ではないため、あくまで個人の見解としてご覧ください。
また、特定の政党・政治思想を批判する意図は一切ない記事となっています。
自民党総裁選や衆議院/参議院議員選挙よりも米大統領選で盛り上がる日本
このお題を見た時、私が最初に思ったのはこれです。
もちろん総裁選と議員選挙、アメリカの大統領選を同列に扱いたいわけではないです。目的も規模も投票の主体もバラバラですしね……。
「バイデンvsトランプ」という問いが今回投稿されたように、SNS上の関心というか、盛り上がり方は国内政治のあらゆるトピックよりも米国大統領選の方が上だったように感じています。普段政治的な話題に触れない人もツイッターやインスタのストーリーでなんらかのリアクションを投稿している人が多かったなぁと。
「トランプ再選するの?」「バイデンめっちゃおじいちゃんじゃん」みたいなカジュアルなものから、当選後の世界情勢の見通しを分析し発信する人、不正投票疑惑を拡散する人、そもそものアメリカ選挙制度の課題点を指摘する人……
これは憶測でしかないですが、仮に去る9月に実施された総裁選の時期に私がnoteを開設していたとしても、私の質問箱に「石破vs菅vs岸田」が投稿されたかは結構怪しい気がしています。
事実、こちらの話題についてツイッターやインスタのストーリーで語っている人は私がSNSでフォローしている人の中では見かけなかった気がしますし、下手したら総裁選候補者三人全員の名前を答えられない人もちらほらいるかもしれない(私たち国民が直接投票するわけではないっていうのも影響しそうだけど)。
言うまでもなくアメリカは世界的な影響力を持つ大国なので、大統領選の結果に各国が注目しているでしょう。ましてや近隣国である韓国や中国との関係と同等、いや、それ以上に対米関係を重視している日本国内で関心を寄せる動きが活発になるのは当然です。
とはいえ、ですよ。
「アメリカ大統領選よりも多くの日本国民が関心を寄せた国内政治トピックといえば何がありますか?」って聞かれて、すぐに思い浮かぶものってありますか……?正直、私はないです(私の政治的なアンテナが弱いということもあるかもしれませんが)。
いくらアメリカの及ぼす影響力が大きいとはいえ、私たちが住んでいるのは日本で、私たちが毎日生きる日常の礎を直接整備・機能させているのも国内政治じゃないですか。普通に考えれば、自分の生活に直接影響を与える国内政治にはそれ相応の関心が集まるし、4年に1度の米大統領選ほどの話題性はなくとも、日常的に話題の対象となるのが自然ですよね。
コラム冒頭で「政治は会話のタブー」ということに触れましたが、そういうタブー意識があるから話題にあがらないというよりかは、そもそもの関心のなさがやっぱり顕著だなぁ、と。
高校の授業や選挙特番のたびに言われた、国民一人一人の国内政治への参加意識の低さを、皮肉にも他国の米大統領選への関心度の高さを通して再認識しましたね。
国内政治による「日常」への影響力を実感しないことこそが政治的無関心の根源
なんで自国の政治に無関心なのにトランプとバイデンには興味があるのか。
この問いの答えはまさにこの章の見出しの内容になるんじゃないかと思っているんですが、どうでしょう?
自分の生活における影響力の差です。
トランプとバイデンの方が、よっぽど自分の生活に影響を与える、身近な存在だと判断しているがゆえの反応なのでは?
大統領選による株価変動の方がよっぽど自分の資産形成に影響を与えるし、国内情勢よりも世界情勢の変動の方が業務、売上高に影響がある業界・企業も多いだろうし。
あとは不適切な表現かもしれないですが一種の「エンターテインメント」として大統領選の動向(例えばトランプのツイートとか)を消費して無味乾燥な日々の中での笑いを得ている、みたいな意味での影響力もあるのかな〜と思ってます。
そして、「トランプにしろバイデンにしろ、どっちに決まるかわからないけどこの選挙の後は世界が大きく変わるだろうな」という確信が無意識のうちにあるからこその関心の高さじゃないでしょうか。
つまり、前章で
私たちが毎日生きる日常の礎を直接整備・機能させているのも国内政治じゃないですか。普通に考えれば、自分の生活に直接影響を与える国内政治にはそれ相応の関心が集まる
って書きましたが、そもそもの前提が今の日本の政治では成立していないということです。
例えば前章見出しでもあげた議員選挙。
選挙当日こそ開票速報番組を見ながらの呟きがSNS上で増えますが、「またあの人が当選した」「スキャンダル議員はやっぱり落選したね」とか、本当にそれだけの印象を受けます。
まるで他人事なんですよね、私たち国民の声を代弁する者として選出しているはずなのに。これは私自身もそうです。
選挙の結果が明日からの生活にどう影響してくるか、まで考えることもなければ実際に影響を実感することもない。
2000年代の首相コロコロチェンジ、政権交代、政権奪回といった不安定な局面を経験したことで「政治なんて誰がやっても一緒やんけ」といった落胆と失望、それに伴う「投票所に足を運んで投じる自分の一票は果たして本当に価値があるのだろうか、どうせ何も変わらないんじゃね?」という政治に対する不信感を根源とする政治参加へのモチベーション低下、無力感こそが日本の政治的無関心をここまで育ててしまった元凶ですよね。
まぁ、だからこそ特に私たちみたいな若い人たちは意味がないと思っていたとしても腐らず諦めず政治に関与し続ける必要があるんですが……
政治に関心がないわけじゃない、けどしっくりこない
ちなみに私の政治的立場ですが、国内政治においては「無党派層(政党拒否層)」が一番正確なんじゃないかな、と思っています。
山猫総合研究所が行なっている価値観診断テストでもリバタリアン・リアリズムに属するようです。
投票権を行使しないで政治にあれこれ文句を言うのは違うと思うので選挙のたびに自ら情報収集に努め、争点を把握した上で投票先を検討して必ず投票していますが……しっくりくる政党があるわけでもないし、投票した後に
「これで明日からの生活が変わる」
「日本がもっと良い国になる!」
とか、そういう前向きな気持ちは生まれたことはないので、やっぱり政治的無力感は否めないですね。
それこそ、今回の米大統領選期にSNSで数多く見かけた
「私は〜〜支持です」
みたいな支持表明とか、
「バイデン(民主党)の〜〜〜は支持できるけど〜〜〜が微妙」
「トランプ(共和党)の〜〜は好きじゃないけど再選が一番まとも」
みたいな見解をフラットに述べたり疑問を投げかけるような動きが国内政治でも活発になることが、今の日本の政治のあり方を変えるために望ましい状態なのかなと思いますね。
政治は教養と財産を持つ上級民のためだけのものではないし、敷居が高いものであってはいけないんですよね。
ほんと気軽に、小学生くらいの時からざっくばらんに考えられるような機会創出だったり、政治を話題に出すことへのタブー感が薄れていくといいんですけどね!
ネット普及のおかげでマスコミだけでなく個人も自由に発信することができるようになったし、自発的に情報を調べることもできるようになった今がちょうど転換のチャンスだと思うんですけどね、SNS上ではほんの少しずつそういう動きが見られている気がしなくもないし。
ただまぁ〜〜〜あの、今回は多く語らないですがネット上でよく見られるいわゆる「ネトウヨ」「パヨク」の極端な姿勢や発信、フェイクニュースなどに対する人々の情報リテラシーなど諸々を鑑みると課題は山積みだなぁと思いますね。。。
以上です。多分、今回のお題を投稿してくれた人の斜め上の着地点になったかもしれないですが、これがくろぎスタイルだ……
また明日から月曜日ですね!!!頑張っていきましょ〜〜〜
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