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09.「正統派アイドルってなんだと思いますか??」

お昼休みに書き出しの部分だけでも書き進めようと思い、今、会社でこの記事の下書きを書いています。絶好調です。

こんにちは、くろぎです。

本日はちゃんとお題を消化します!こちら!

奥深い問いですねこれは。興味深い。
ただ、致命的なことに私自身はアイドルにハマった経験が過去にないので少し浅い考察になってしまうかもしれません。
納得のいく答えを出せるか少し不安ですが語っていこうと思います。

「アイドル」「正統派」の言葉の定義をおさらいしよう

そもそも、何気なく「アイドル」って呼んでるけど、なにをもってアイドルって形容できるんでしょうか。
言葉の定義をしっかりと理解するのが何事においても大事になってくるので検索してみました。

アイドル【idol】
1 偶像。
2 崇拝される人や物。
3 あこがれの的。熱狂的なファンをもつ人。「アイドル歌手」

byデジタル大辞泉。
ちなみに飲食店とかでたまに見かける「アイドルタイム」のアイドルはidolではなくidle(電源は入っているが作動していない)だそうです。
初めて知った。繁忙タイムを超えた時間帯に設定されてるな~という印象はあったので優雅に過ごすティータイムをおしゃれに言い換えているのかなとか思っていた。よく考えなくても意味が分からない。無知とは恐ろしい……。

話が脱線しました。アイドルの定義ね。
「偶像」、確かに。それこそこのコラム記事のサムネを設定するためにフリー画像検索サイトでidolって検索をかけたらガネーシャをはじめとするご神体というか、仏像がずらっと並ぶんですよね。

偶像の意味も掲載しておくと、

1 木・石・土・金属などで作った像。
2 神仏をかたどった、信仰の対象となる像。
3 あこがれや崇拝の対象となるもの。「若者の偶像」

となります。byデジタル大辞泉。
本来は2の意味で使われていたのが、次第に3の意味にも転じて使われるようになったんだなというのは想像に難くないですね。

そして、今回の議論対象である「正統派アイドル」。
少し前まではアイドル戦国時代なんて表現することもあったと思うんですが、生き残りをかけたアイドルの在り方が多様化しているからこそ「正統派」っていう冠言葉がひときわ輝くんでしょうね。
いったん「正統派」の定義も改めて確認しておきましょうか。

1 宗教や学問などで、始祖の教義・主張を忠実に継承しているとされる一派。
2 穏健妥当な考え方や行動をする人。

byデジタル大辞泉。
ニュアンスとして把握していた感じの定義ですね。いわゆる元祖か。
じゃあ手っ取り早く日本のアイドル第一号を調べれば正統派の要素を知ることができるのでは!!

日本で初めて「アイドル」的人気を博したのが明日待子さん

「日本 アイドル 始まり」というキーワードで検索したところ、明日待子さんがヒット。
「アイドル」と聞いて思い浮かべるような感じではなく、舞台女優、といった方が正確な気がする。

5歳の頃から日本舞踊を嗜み、13歳の時に女優を目指して岩手から上京。
今でいう新宿三丁目にあった大衆劇場「ムーランルージュ新宿座」の看板キャストとして大活躍した伝説級のアイドルだそう。
当時の早稲田、慶應に通っていたインテリメンズが一目見たさに連日劇場に通ってたらしい。AKB劇場のめっちゃ由緒正しい感じか?(?)
ただ、ファンレターとか差し入れは一切本人の手元に届かなかったらしい……そこらへんは結構線引きがしっかりされている印象。

スーパースターってやっぱり見た目もそうだけどオーラとかがずば抜けていたのでしょうか、あっという間に話題の人になり、初代カルピスガールに大抜擢されるかたわらで花王、キッコーマン、ライオンのCMモデルにも登用されたよう。もうアイドルになるべくしてなったような人じゃん……国民の初恋相手か?

「正統派アイドル」って、やっぱり別世界で生きているような距離感の遠さが必須のような気がするわね

今のアイドルってそれこそAKBの「会いに行けるアイドル」「クラスで1番ではない子」っていう絶妙な距離感というか、「ちょっと仲良くなれたと思った瞬間に一番ドキッとさせることのできるような立ち位置の女の子」たちとの親密感を味わえることを武器にしているじゃないですか。
高嶺の花すぎず、アイドル側もファンに歩み寄るというか、双方からコミュニケーションを取れるような関係性での推し推されを活動の源力にしている構図。


日常生活ではなんだか少し距離を感じていた「手が届きそうで届かない、ちょっと特別な存在」が、アイドルという立場をうまく利用し、「私たちは皆の応援で頑張れてる!伴走しているんです!」っていうメッセージを直接伝えることで、憧れの存在が自分を求めてくれている、認めてくれている!っていう事実認識が成り立つじゃないですか。
この時にオタクはアイドルに対してグッと心的距離を縮めるし、自分の存在がダイレクトに「特別な存在」であるアイドルの子の活動を支えているんだ!っていう実感に感動やら恍惚とするというか、自己重要感が満たされるんですよね。
多かれ少なかれ「俺がいてやらないとだめだ」みたいな心理が生まれると思うし、総選挙とか握手会とかの制度ってそれをうまくくすぐった戦法ですよね。地下アイドルになるともっとこの辺りの心理は顕著になりそう。

ただ、国民的スーパースターとして名を馳せた明日待子さんや1970年代に台頭した、いわゆる「あどけなさ残る可愛らしさ」を武器にしたアイドルの方々って、そういう距離感の近さの部分でいうと、むしろ近寄りすぎないよう一定の線引きがあったと思うし、それが確固たる彼女たちのアイドルとしての像を確立したんじゃないかと思いますね。

まず、70年代アイドルを取り巻くファンが「親衛隊」って呼ばれていたのが今のオタクとアイドルの関係性の違いを一番わかりやすく体現していますよね。
身辺警護ですよ。「アイドルに近づきたい、接近したい」ではなく、むしろ身の程知らずにも接近してくるカメラ小僧やら一般人といった不届きものから「警護」する立場ですからね。
会場の手荷物チェックとか禁止行為の取り締まりもやっていたらしい。
もはやプロやん(プロの警備員とのトラブルももちろんあったらしい)。

これって当時のアイドルが「一般人の自分たちが簡単に近づけるような存在ではない・別世界の存在」だったことをオタク自身が認めていたことを意味するわけじゃないですか。

文字通り、自分たちの強烈な憧れの存在で崇拝の対象として崇められた「アイドル」だったからこそ、その神域に土足で踏み入れることがファンにとって最も許せないことであり禁忌だった。
アイドルがアイドルであり続けられることを支えることが一番の忠誠心の表れだったから「親衛隊」のような形で応援していたのかな〜。

逆にアイドルもアイドルとしてあり続けるために、ファンと仲良くなるとか、近寄ることなんてせず、アイドル像とはかけ離れたプライベートな自分はひた隠しにし、今のアイドルよりも「アイドルとしての自分」を演じることに全てを賭けていたと思う。
今のアイドルがプロ意識がないって言いたいわけではないけど、伝わりますかね???

正統派アイドルとは。

なので、正統派アイドルっていうのは、抽象的ですが

・アイドルを「本気」で演じる覚悟がある(自らが偶像であるという自覚がある)
・アイドルとして見せる顔以外のプライベートは謎(偶像であろうとする努力)
・明らかに一般人とは違う格やオーラを生まれながらに纏っている(別世界観)
・物理的・心理的距離感の遠さを保っている(アイドル→ファンのコミュニケーションが圧倒的に少ない)
・圧倒的な容姿や歌唱力(元祖アイドルに求められた能力)

あたりの要素を兼ね備えた人のことだと思います。
無論、これはファンにとっても「アイドルが"ただの人間"であるという事実(各種スキャンダル)を突きつけられ、裏切られるといったリスクを心配する必要がなく、安心して崇め(推し)つづけられる」という面において必須の条件ではないでしょうか。

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