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27.4社を渡り歩いた新卒2年目が「Webマーケティング」を語る

こんばんは。水曜日も終わってもう一週間の折り返し時点らしい。師走という言葉通り、時間の経過がめっちゃ早くてビビりますね。
ここ数年、年賀状とか書いてないけどあえて今年は書きたい気がしている。手書きのメッセージって送るのも貰うのも嬉しい気持ちがするよね。交換ノートとかやりたいな~~~!!誰か私と手書きの文字をやりとりしましょうや。

本日のお題はこちら。

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今日、ちょっとがっつり書いていい?

Web業界の仕事ってよくわからんよね

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内定が決まったタイミングとか、卒業して久々に会った人とか、転職が決まったときとかあらゆるタイミングで「どういう仕事してるの~?」みたいな感じで聞かれることって結構ありますよね。

同業界のヒューマンに聞きたいけど、Web業界の仕事って上手に説明するの難しくないですか?

そもそも、一言で「Web業界」って言っても事業内容の幅がかなり広いから同業者を見つけたと思っても「あ~~~~~そっちの人間か~~~~~」みたいなことがザラにあるのよな。ドンピシャで全く同じ業務にあたっている人を見つけるの、至難の業。

いやまぁ他の業界の仕事も自分がやっている仕事内容を業界知識ゼロの人に対して説明するのは等しく難しいと思うんだけど、Webって、なんかこう、ふわふわしてるんですよね。自分の業務がどの領域に属しているのか、境界線があいまいなモノが結構多い気がしてる。

そんな感じだからWeb業界以外の人から見たらますますワケ分からない世界に見えているんじゃないかな、と思うので今回は私がWeb業界でどういう仕事をしているのか紹介したいと思います。

Web業界に興味ある人にとっては少し役に立つ記事かもしれない。もしくはWeb業界には興味ないけど「くろぎってちょっと前までTwitter見るたびに残業に追われてたけど一体なんの仕事してたらそんなことになるんだ……」と不思議だった方の知的好奇心を満たせるのではないかと思います(????)

WebマーケティングとはWeb上での集客・販促活動のこと

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まずはこの定義だけ押さえておきましょう。

企業が商品・サービスの認知拡大~売上拡大のためにオンラインでやることは全部Webマーケティングです(超雑)。

このマーケティング施策はWeb上で完結する必要はなくて、オンラインでのマーケティングをきっかけにオフライン(リアル店舗)への来店を促すとかも立派なマーケティングになります。

Webマーケティングの実務は?くろぎの職歴変遷~学生から今に至るまで~

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自己紹介や過去記事の通り、私はすでに3回転職し、今は4社目の会社に在籍しています。全部Web業界です。

そして、まさに私のやっていた仕事はどれもWebマーケティングの王道だと思います。

それぞれの会社でどういう業務をやっていたのか大公開します。
Web志望の就活生とか同業以外の人は多分読んでも面白くないので読み飛ばしていきましょう。

■学生時代:2つのベンチャー企業で「Webライター」として長期インターン
→Web集客コンサルのA社。中小企業の社長に毎月取材し、記事を執筆。
→オウンドメディア支援のB社。某メディアの高額売却PJ主要メンバー
  ※GA(Google Analytics)によるサイト分析、KW戦略、コンテンツ構成作成、記事執筆、記事リライト、経過報告レポート作成
■1社め(新卒入社):Web制作会社Cで「Webディレクター」
→某国内大手クライアントの専任チームに配属。
 ・企画営業。既存顧客の別部署に対しコンテンツマーケティングの提案書を作り提案。
 ・定常分析レポート作成。AA(Adobe Analytics)を使ってサイトアクセス、広告配信の分析。
 ・Web広告(GDN=Googleのディスプレイ広告がメイン)の運用代行
 ・LP(=ランディングページ)制作に伴うアシスタントディレクション業務。
  ※ワイヤーフレームの制作、バックログを使用したデザイナーエンジニアへの制作依頼
 ・アフィリエイトの素材入稿といった雑務
■2社め:オウンドメディア支援のB社で「コンテンツディレクター」
→業界特化型転職メディアのCVおよびサイト時価改修。
 ※サイト分析~KW戦略~コンテンツ精査~サイトUI/UX改善依頼~リライト記事、新規記事の構成案作成~外部ライター制作進捗管理~ライティング業務~編集校閲~入稿~更新後定点観測の一連の流れを担当
 (採用候補者のリストアップ、スカウト業務)
 ※Wantedly。新卒入社の会社の同期がアクティブアカウントとして出てきた時はそっ閉じした。
■3社め:Webマーケティング支援のD社で「コンテンツディレクター」
→国内大手クライアントのオウンドメディアで更新するコンテンツの制作ディレクションを複数案件担当。
 ※KW選定~アウトライン作成・確認~外部ライター制作管理~編集校閲~納品
 ・サイト定常分析レポート、SNS(FB、IG)運用分析レポート作成と報告
 ・サイトのSEO改善施策の提案資料作成
■4社め:Web集客コンサルのA社で「コンテンツディレクター」
→・中小・個人事業主クライアントのサイトで更新するコンテンツの制作ディレクション
  ※営業から共有された記事要件の整理、外部ライター制作管理、自身もライティング、編集校閲、納品
 ・記事レギュレーション制定
 ・自社の集客施策の企画~実行
 ※現状分析、KW戦略、コンテンツ構成、執筆、ライター管理

異なる企業規模・社風の会社を渡り歩いてきた訳アリ経歴を武器に社内の体制/業務改善、事業戦略、採用も兼任。2021年春より取締役に就任。

何度も経歴書を書いてきた”経験の差”が伝わる。割と端的にまとめられました(o^―^o)
これに具体的な数値の成果とか社内表彰の実績を書き加えたらそのまま応募できる。
同業の人が見たら多分一発で私の畑が伝わったはず。

Webマーケティングの手法は「オウンド」「ペイド」「アーンド」の3つに分けられる

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私の職歴を見るだけでも、記事作ったり、サイト制作の管理をしたり、アクセス分析したり、広告配信したり、SNSの運用報告をしたりしてますね。

これは全部なんらかのWebマーケティングの一環です。私はやったことないですがCRMもWebマーケとして導入・取り組んでいる企業が多いと思います。

Webマーケは達成したい目標に応じて適した手法が異なります。そして、Webマーケティングの手法は施策の目的別に3つにわけることが出来ます。これをトリプルメディアといいます。

Webマーケティング、と一口に言ってもその業務範囲が広いのは手法ごとに運用の狙いや強みが大きく異なってくるためです。当然、扱うメディアが異なれば必要となるスキルが異なってきます。奥深い世界ですね。

・「オウンドメディア」:コンテンツマーケなどが手法。
 →目的はブランディング、ナーチャリング
・「ペイドメディア」:Web広告などが手法
 →目的は短期での露出最大化による認知拡大
・「アーンドメディア」:SNSなどが手法。
 →目的はユーザーの信頼構築、ファン獲得

1社めでやった広告は「ペイドメディア」に属しますし、記事制作は「オウンドメディア」ですね。SNSはフェイスブックとインスタでしたが、これもまさに「アーンドメディア」としての強みを目的として運用していました。

この3つのメディアは互いの強み弱みを相互補完しながら成果を創出する関係にあります。Webマーケに取り組んでいる会社はどれか一つのメディアの施策を実行しているところもあれば、達成する目的によっては複数のメディアの施策を組み合わせているでしょう。予算が潤沢な企業は3つのメディアをフル装備していることが多いですね。

トリプルメディアの内訳とオウンド、アーンド、ペイドメディアの連携

画像引用:medifund

なので、Webマーケティングを手掛けている会社の中には「広告もSNSも記事も全部やってますよ!」っていうところもあれば、「うちは広告運用に特化したスペシャリスト集団です!」という感じで、いずれかのメディアの領域に特化しているところもあります。

ちなみにサイト制作やアクセス分析はそれぞれの施策を実行するための礎であったり効果測定のために必須の業務ですね。どのマーケティング施策をやるにしても欠かせない、基礎業務に位置づけられるものですかね。

くろぎはWebマーケの中でも「オウンドメディア」領域に特化している

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私の専門領域を表す肩書を選ぶなら、私は「コンテンツディレクター」という職種でわちゃわちゃやっています。2社め以降、記事制作関連の業務が多かったのはそのためです。
カタカナが多いんじゃ~!って声が聞こえてきそう。要するに
webサイトに載せるための良い感じのコンテンツの企画から制作までまとめて引き受けてお世話するよ~~
って感じです。中でもSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)対策に特化したコンテンツ制作をメインにやっています。

つまり、Webマーケティングの中でも取り組んでいる企業が多い、「コンテンツマーケティング」領域で戦うことを選んだ女です。1社めから4社めに至るまで、どこかしらに「コンテンツ」の文字が入っていたのはそういうことです。

コンテンツマーケティングとは「有益な情報発信」で集客する手法

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「じゃあコンテンツマーケティングって何?」って話ですね。
これもしっかり話すと長いんですが、せっかくなので背景から説明を。

企業側からの一方通行の発信である従来型の「広告」の効果って近年めちゃ悪くなってます。テレビCMしかり、Web広告しかり。皆さんもスマホ使ってると頻繁に広告が出てくると思うけど、大体は邪魔だし無視するしなんならブロック機能を使う人もいるじゃないですか。まさにそれです。
しかも、ネットを使うのが当たり前になったことで、誰もが情報発信を行えるようになりました。SNSが一番わかりやすいですね。その結果、世の中には情報が溢れまくってて、どの情報を見ればいいのかわからん!みたいなことになっているわけです。

そんな混沌たるデジタル世界を生き抜くために、企業の有力なマーケティング手法の一つとしてコンテンツマーケティングが日本でも台頭するようになりました。競合も多く乱立する中でユーザーから選ばれるためには何が必要か。

それは、企業都合でアピールしたい事の宣伝に躍起になるのではなく、ユーザーにとって本当に有益な情報を発信することでユーザーのニーズを満たしてあげることです。そして、その文脈上でユーザーの態度変容を起こして商品・サービスの認知や購入、企業ブランドのファン化を促すことがコンテンツマーケティングの手法です。

そのためにめちゃくちゃ重要なカギを担っているのが私が日ごろ制作したり管理している「コンテンツ」になります。

「ターゲットユーザーが抱いている悩みやニーズ」と「自社商品・サービスの強み」を照らし合わせ、その二つがうまい具合にマッチング出来るような検索キーワード(ターゲットユーザーが検索するであろうキーワード)に引っかかるような記事を作ります。
その時に検索結果画面の上位表示を狙うことで、検索したユーザーの目に記事タイトルがパッと目について「この記事めっちゃ興味ある!」って思わせて企業と相性の良いユーザーの流入を効果的に集めるという戦略の要を担っているのです。

そのためのKW選定とか記事の構成とか書くべき情報の要素だったりの戦略もひっくるめて考えて提案し、実際に記事を書いた後は順位や諸々の数値を分析してレポーティングし、PDCAを回している感じです。

華やかな業界イメージ(?)とは裏腹に、結構地道な頭脳戦です。

Webの仕事は「手を動かす」か「頭を動かす」か「板挟みで奔走する」の3種類な気がする

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Web業界の仕事ってめちゃくちゃ雑に分けると

手を動かす職人たち
・Webサイトやサービスを開発(エンジニア、デザイナー、コーダー)

頭を動かす専門家
・Webサイトやサービスを企画・提案(営業、プランナー)
・Webサイトやサービスの運用代行(アカウント担当者)

客と現場の板挟みで折衝する苦労人
・開発とクライアントの間に立って管理・折衝(ディレクター)

に分けられる気がしています。いや、この分け方もだいぶ無理があるし、今までいた会社しか知らないからもっとほかにもあるかもしれない。ディレクターと企画の兼任とかも普通にあると思うから区分するもんではない。職種の名前も多分会社によって全然違うと思う。定義ムズイ。雰囲気でつかんでほしい。

Web業界は全体的にハードワークと聞きますし、多分職種ごとに性質の違うストレスとか大変さがあるんだろうなぁというのを日々感じますが、個人的にはクライアントと現場を折衝するディレクター業務が一番きついですね。心身ともに何かをすり減らしてる感覚がすごい。

私はサイト構築、開発のディレクションがめちゃくちゃ苦手であることを1社めで悟ったので、その領域で頑張ってる同期やら畑違いの同業者はまじで尊敬です。

逆に、今やっているコンテンツディレクターはちょ~~~楽しいので今後どんどん極めていきたいですね!!

Web業界は楽しいぞ

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こんな感じでいいですかね。

Web業界、どうしてもクライアントワークの性質上納期に追われてハードワークになりがちだけど、環境をしっかり重視すればめちゃ楽しい業界だと思います。多くの人々の生活に密着してるし、Web業界から離れても使えるスキルと経験がめっちゃ身につく業界だと思ってます。

同業者も後輩も、興味ある人いたら色々語りましょうね。

私は明日からもコンテンツマーケ畑で記事を耕していきます。

もし個人的に記事書いてほしいとか相談あればお待ちしております❤

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