【ビルディバイド】パルハドーラ強化の前の覚書
※2023/03/23 公開
※2023/04/05 追記:9弾全カード公開に伴い、「★★今から集めたいカード」の一部編集・追記、末尾に「9弾公開を受けて」追記
お世話になっております。くろんげです。
8弾は混色カードもいい感じに増えて様々なアーキタイプが増えましたし、ブライトはクイック概念がないかわりに本家と遜色ない大味なテキストやパワーのカードもあるため、プールの追加ペースが実質的に倍になった印象があります。(「対抗の重要性」に対して「生き物のマッチョ化」はGレギュとブシ版みたいですね)
しかしまあ、3月末にブライトのグレンラガンでその翌週に9弾って、凄い販売スケジュールですよね……。
はじめに
Q. どういう記事?
A.9弾で新規カードが来るので、 「結局パルハドーラ(神兵)って何してたん?」「新規カードどう?」「ゼロから組みたいけど、9弾カード以外で何持っとけばいい?」のざっくり記事
※フルプール公開されるまでは、カード公開によって追記もあります。
本note記事では、4月7日発売の9弾にて強化されるパルハドーラのデッキについて、8弾までのカードに関する覚書と先行公開カードの簡単な評価になります。
ただ覚書とは言ったものの、7弾までにおける神兵のカードプールがあまりにも細々としすぎているため、「アニメ2期でカッコよかったし使ってみよう」「せっかくスターター買ってるし組んでみるか」と意気込んだプレイヤーを何人意気消沈させたことかと思うと悲しみに堪えません。
8弾でしれっと神兵が3種類ぐらい増えたため構築アプローチの方向性は見えましたが、実力勝ちするにはまだ及ばないデッキパワーでした。
そんな中、9弾の新テリトリー《重来の浄土》と新エース《迫真の激熱 パルハドーラ》、横には《征討の化身 アドラ》などが公開され、遅ればせながらようやく実力勝ちできそうな布陣が整ってきました。
9弾から新しく組む人、昔組んでたけどまた強化されるから組み直したい人に向けた記事となっておりますので、お付き合いいただけると幸いです
★★今までのパルハドーラ(神兵)
★神兵を全然知らない人向け解説
神兵ユニットは、《浄化の化身 パルハドーラ》を含め、「自身以外の神兵ユニットが存在すること」を条件としたテキストが多く、主にユニットが横並びする必要性があります。
そのため、相手からの能動的な除去効果のみならず、バトルやショットなどでユニットの数を減らされてしまうと、パワーが少し高い程度のバニラユニットで戦うことになります。
しかしテリトリー《燃えたぎる聖火宮》により、神兵ユニットは自ターン中に破壊されると手札に帰ってくるため、相手はこちらのターンに除去してもアドバンテージを削ることができません。
相手ターン中に除去されてもコマンドによる除去なら後続が出にくいため、その他の除去に気を付けながら自爆できるユニットで毎ターン自爆して途切れること無く殴るか丁寧に盤面を整えてから攻め上がるデッキとなっておりました。
また、神兵専用のショットコマンド《天からの使者》は、トリガーするとユニットが展開できる可能性があるため、横並びの条件を満たしやすくなったり、相手の打点計算を狂わせることができます。
デッキの構築アプローチとしては、《幻像精霊 モルガナ》《初志の信奉者 ミーア》の支払いコストが全部白指定のユニットや《廃絶の渦》《合理の崩壊》などの打消コマンドを採用できる白単、バトルから守るためのクイックユニットや《難関ステージ》《新兵器開発》《スモーク・ディスチャージャー》など対応幅の広いコマンドを採用できる白青、相手ターンに除去される前提の墓地回収カードや《呪われた切札》など高水準の除去が採用できる白黒、神兵は存在しませんが純粋に盤面を増やせるショットユニットや《百獣王の怒り》《乙女の目覚め》などの優秀なコンバットトリックを採用できる白赤などのアプローチがあります。
★8弾時点の構築(レシピ供養)
★構築の話
「7弾の《ミーア》は神兵だったし、8弾の新規《モルガナ》も神兵で両方白4指定なら、7弾の白指定参照コマンドと一緒に使えばいい感じになるんじゃない?」を発想のベースとして組んだのがこのデッキになります。
《鍛錬と実践》は、自分の墓地から特定のカードをリムーブする必要があるものの、1cクイックで最大8000までのユニット1体を手札バウンスできる小回りの良さが優秀なカードです。
神兵は白4指定カードを2種類擁している点と、《燃えたぎる聖火宮》はユニットが手札に帰ってくる都合上毎ターン出し直すことになるため、構えるコストが少なくなりがちなので除去コマンドとしては非常に噛み合ったカードでした。
似たカードに《彼方への葬送》があり、こちらは対象が単体から全体になった《鍛錬と実践》ですが、使用タイミングがノーマルなのでライフから捲れる以外では相手ターン中に使えないため、《鍛錬と実践》より使用状況の選択肢が少ない点から不採用としました。
白単なので手札を伸ばす手段が《チャカウル》《理外の排斥》かテリトリーによる回収しかないため、40枚かつ種類を絞っています。そのせいで打ち消しコマンドの枠が消えました。無念。
素直に《天からの使者》も《モルガナ》も無視して青白とかにした方がいいのはそう。
★★新規カードちょっとだけレビュー
★テリトリー
・重来の浄土
自ターン中、神兵ユニットに《マルガレータ》と同じ蘇生効果を付与します。蘇生なため、《聖火宮》の弱点であった「ユニットの効果的には盤面で横並びしててほしいのに、手札に帰ってくる」点が解消されています。
2回目に破壊された時にリムーブされるデメリットですが、《鍛錬と実践》《彼方への葬送》などを含む墓地利用カードを使わない限りは大したデメリットではありません。
そして蘇生時には「レスト登場」と「次に破壊された時リムーブ」以外の制約がないため、普通に登場時も発生します。これにより相手がこちらのターン中に除去すると、ユニットによってはアドバンテージが発生しますし、完全除去には2回の除去を通す必要があるので非常に厄介です。
「なんとなく強そうなのはわかったけど、以前のテリトリーと比べてどうなの?」ということで、以下に比較の箇条書きをご用意いたしました。
《燃えたぎる聖火宮》(旧テリトリー)の強み/弱み
強み:自ターンの破壊でアド損しない(手札に帰ってくる)
強み:出し直しができる(登場時持ち、自爆テキストの再利用)
強み:「破壊」が絡めば《熱波凝縮》などを受けても手札に戻せる
弱み:場にユニットが残らない
弱み:相手ターン中の除去に弱い
《重来の浄土》(新テリトリー)の強み/弱み
強み:自ターン中の破壊に対して実質的な耐性を1回付与
強み:蘇生時に登場時も再発生する
強み:場にユニットが残りやすい
弱み:「墓地から再登場」なので、墓地メタ系カード(《熱波凝縮》、《魂の価値》)が普通に刺さる
弱み:相手ターン中の除去に弱い
……あれ………………………………??????????
そう、どちらのテリトリーも「相手ターン中の除去に弱い」のは変わりません。《浄土》が相手ターンの除去にも強けりゃ流石にとんでもねぇけど《聖火宮》は相手ターンでも良かろぉが そのためユニット維持は「プレイでどうにかする」か「相手ターン中にコマンドで補助する」かの課題が残ったままではあります。
とは言え既存カードの効果からすると、先述の通り「盤面で横並びしてて欲しい」が満たしやすいので、既存カードも使いやすい正統強化の色合いが濃いテリトリーとなっております。
★ユニット(一部紹介)
・迫真の激熱 パルハドーラ
神兵初の「単体で相手ユニットを除去できるカード」です。
《ラズイーヤ》もいますが、横に神兵を要求するので単体完結しているカードは《激熱パルハ》が初です。
自身もしくは他ユニットの登場時に1回だけ2000上昇が発生するものの、素のパワーが5000を切っているせいでいつもの《不意の衝撃》で死にます。
が、自ターン中に破壊される分だと各種テリトリー効果で回収もしくは蘇生するため、こちらのテンポは阻害されますが完全除去には相手に複数のアクションを要求することができます。
バウンス効果も自身のパワー参照のため、神兵ユニットお得意のパワー補助効果と噛み合いが高いかと思います。
逆にパワー補助がない限りは自身の効果による6500までしか戻せない上に、アタック時効果のため過信は禁物です。
・征討の化身 アドラ
神兵初の「単体で手札補充できるカード」です。
《チャカウル》は他に神兵を2体要求するので、単体完結しているカードは《アドラ》が初です。
神兵は何か恨まれることがあったのか、単体完結できるカードが数えるほどしかありませんでした。恐らく《天からの使者》《雪崩れ込む正義》の展開系ショットコマンドのせいかもしれません。
エヴォルで登場すると即座に自壊してしまいますが、《浄土》の効果で蘇生するため、「登場時の回収効果」→「自壊」→「蘇生」→「登場時の回収効果」と最大2枚手札が増えます。
(とても細かいテクニックですが、エヴォル登場時に誘発する「自壊」「回収」を、「自壊」から先に処理することで、自壊直後の蘇生に対する《魂の価値》などのリアクションを見てから「回収」できる……はずです)
基礎スペックも6c/7500/2点と《絶・迦楼羅》1枚で追い打ちができない数値となっていたり、エヴォルではなく本来のコストで登場してバトル要員にできたり、《聖火宮》で使用した場合も3cの実質1ドローカードとして活用できるため、今後の神兵では必須級のカードではないでしょうか。
個人的な減点要素としては、回収対象が「神兵のユニットカード」となっている点でしょうか。
《理外の排斥》をはじめとして神兵属性のコマンドは一定数存在するので「神兵のカード」を回収しても良かったのではないかと思う反面、《アドラ》とそれらの神兵コマンドのみを派遣するタイプも出てしまうかと思うと、まあ3000億歩譲ってギリギリしょうがない面もあるのかな……とは思います。
・厳罰の化身 ギュルメ
本ゲーム初、記載されたパワーが12000を超えるユニットです。また記載されたヒットが3点のユニットは1弾と2弾にいますが、それら以来の3枚目となりますので実に7弾ぶりとなります。
新規神兵の御多分に漏れず登場時を持ち、なおかつ登場時効果が除去のため、自壊直後の蘇生した時を含めて2回発生するのは非常に強力です。
そして冒頭に記載した通り基礎値が非常に高く、《レイホゥ》1枚受けてもそのまま生存でき、相手ターンでバトル破壊するにも2枚以上の消費を強いる事ができますし、《浄化パルハ》がいればバトルダメージは軽減できるので、確定除去以外では処理が難しいくせに打点が大きいので無視しづらいカードです。
ゲームが伸びた際に、極めて稀に10c払って手出しするかもしれませんが、10エナジーまで伸びるのはあまり現実的ではないためレストで登場する前提のカードになるかなと思います。
そのため各種バウンスに弱く、逆転のアタッカーやブロッカーにはなり得ない点には注意したいです。
★★今から集めたいカード
各種カードの画像は省略させていただきます。
収録弾とレアリティについてはカード名の横に併記させていただきます。
※※※注意事項※※※
フルプール公開前に作成しているため、もしかしたら上位互換や単体で強力なカードが出るかもしれませんので、購入等は自己責任でお願い致します。
★優先度:高(他に流用可能な汎用カード)
・痛み分け (ブースター2弾/N)
自分のユニットと相手のユニット1体ずつを戻す、いつもの白コマンド。
テリトリーのおかげでユニットが残りやすく、なおかつ「相手ターンの除去を無効化しながら」「相手ユニットを除去する」動きが1枚で完結しているため、可能な限り採用したいカードです。
欠点としては相手ユニットを対象に取れないと使えないため、相手盤面が更地の状態でユニットによらない除去をされると素通しになるので注意が必要です。
なお、対象のうちどちらかが不在になっても可能な限りバウンス効果は解決しますので、その点は気をつけましょう。
・理外の排斥、倫理の枷 (スターター4弾(パルハドーラ)、スターター2弾(ライオネル)or各種コラボ/R)
いつもの白ショット。
《理外の排斥》はアタック/ブロックを止めながらドローができるため、白単などのドロー手段に乏しいアプローチでは優秀な防御札となります。たまに攻め時に相手のブロッカーを指定してフィニッシャーにもなります。
《倫理の枷》はユニット1体をデッキトップに送ります。実質的な手札バウンスと変わらないので登場時持ちにはあまり打ちたくないですが、相変わらずデッキトップを参照するカードが強いため、それらのカードに併せて手打ちすることで相手の計算を乱す使い方もできます。
・難関ステージ、絶・迦楼羅 (ブースター8弾/N、スターター5弾(ユウマ))
青白の2色ショットコマンドです。他に青を混色する場合に採用することになります。
《難関ステージ》は直接的な除去ではありませんが、スカウト2が各種デッキトップ確認系カードの期待値を調整でき、コストも低いため悪いカードではありません。
《絶・迦楼羅》は神兵では相手のユニットを破壊する手段がバトルしか存在しないため、選択肢の一つになります。使用コストに対して青の指定色も低いので、あまり青を多く投入しなくていい点も優秀です。
・魂の価値 (ブースター5弾/N)
1cの墓地メタ兼パワー上昇カードです。
墓地のカード1枚をリムーブするメタ効果が優秀なのはもちろん、基本的に相手ターン中にユニットを処理されがちになるため、バトルで処理しに来た相手をパワー上昇で返り討ちにする運用も現実的なカードです。
・パワー・ディセクション (ブースター3弾/N)
コマンド打消兼墓地メタカードです。
コマンドの使用に対して追加コストを要求しますが、白のユニットが存在しないと使用できません。ですが横並びしやすいのでその点は解消されており、なおかつ弱点である「相手ターン中の除去」を無効化もしくは鈍足化できるため、非常に噛み合ったカードとなっています。
墓地メタ部分は《魂の価値》と異なり墓地のカードをデッキの下に戻すため、ゲームが長引いた際にデッキ枚数を献上することになりますが、赤黒イシュタルテに「デッキが0の場合」を条件としたカードがあるので、流行具合では条件不発のために4枚確定採用もありえるカードになります。
・呪われた切札 (スターター1弾(ブルーム)or各種コラボ/R)
いつもの黒ショット。ゲーム開始から変わらず最上級の除去です。
手打ちする際の指定色が黒1のため、1枚でもエナジーに埋まれば2枚目以降を引いても使用するチャンスが生まれるため、まともな新規ショットが来ない限りは白単でもこのカードを4枚採用するほうがマシな場合もあります。
ただ白単アプローチだと《モルガナ》や《ミーア》が最速着地できなくなる場合もありますので、構築か運用に気をつける必要があります。
・虚を突く一手 (スターター2弾(ライオネル)or各種コラボ/R)
(※2023/04/05追記分)
いつもの赤ショットです。レストに加えてドローも付いてきます。
攻防兼用カードでありドローできる点は《理外の排斥》と同等ながらも3cなので1c大きいですが、指定色が赤1なのでエナジーの色をあまり気にしなくてよく、なおかつレストしたユニットをバトルで除去できる選択肢も発生します。
こちらは神兵の赤白ユニットの存在から、更に取りやすいカードかと思われます。
★優先度:中(持っといてもいいカード)
・浄化の化身 パルハドーラ (スターター4弾(パルハドーラ))
旧エースです。
エースなので当然投入したいですし、どちらの効果も盤面に居続けたい効果のため《浄土》による蘇生と非常に相性が良いです。
また《浄土》はレスト蘇生のため、相手ターンの殴り返しを牽制できる点からダメージ軽減効果は《聖火宮》より重要になりました。
パワー上昇効果は自ターン中のみですが、攻めに転じやすく、また《激熱パルハ》が単体でパワー9500までバウンスできるようになります。
なおダメージ軽減効果については「バトルダメージのみ」かつ「バトル中の神兵」が対象ですので気を付けましょう。(1敗)
・大斧の化身 ヴァルシャー (ブースター4弾/R)
個人的イチオシカードです。
横に神兵がいればエンド開始時にスタンドするため《浄土》なら条件を満たしやすく、なおかつこのカードが《浄土》で蘇生されてもエンドにスタンドできるので非常に使いやすくなりました。
ブロック時にスタンドする効果については手札消費もあるので使う頻度は低いかと思いますが、延命のために使うこともあるので頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
惜しむらくは6cと重い点と、新規バスターに同コスト帯や重量級が多い点でしょうか。好みのカードになると思います。
・制勝の化身 チャカウル (ブースター4弾/SR)
神兵の初代リソース源です。
《アドラ》との違いは、ドロー効果が開放時効果ではないため序盤に手早く神兵を並べてからドローすることもできます。
また解放後は7000になり、《浄化パルハ》が横にいれば驚異の3c10000アタッカーとなります。
《アドラ》で回収できるのは神兵ユニットのみのため、直接的なドローであるこのカードとの併用採用もあります。
・スターライト・シャワー (ブースター2弾/R)
これも個人的イチオシカードです。
お互いの4c以下ユニット全てをバウンスする、白では貴重な前提条件なしで横並びを処理できるカードです。
全く無効な状況は、3ターン目以降に発生する「ライフがイエローゾーンかつ戻す対象ユニットが存在しない」程度で、それ以外はドロー効果など何かしらのテキストが発生します。
自分にも効果が及びますが、4c以下の登場時効果持ちを再利用できたり、そもそも4c以下が存在しない状況であれば影響は皆無となります。
・落日の帰還 (ブースター3弾/R)
1cで自分のユニット1体を戻しながら、1体にパワープラスします。
パワープラス部分については任意のため、セルフバウンスで除去を回避する動きだけでも十分ですし、横並びしやすいのでパワー上昇にも期待しやすいです。
またセルフバウンスなので登場時の再利用などもできます。
・スモーク・ディスチャージャー、千里眼 (ブースター3弾/N、スターター3弾(アイリス))
「相手ターンの除去に弱い」なら、じゃあそもそも受けないようにしようと言うカードです。ショットによる除去は受けますが、相手ターン中の除去に集中すればいいため補完性のある効果です。前述の青白ショットとの併用採用になるかと思われます。
《スモーク・ディスチャージャー》は対象に取られなくなりますが、逆にそれ以外の効果がないのでバトルによる除去はどうしようもありません。
《千里眼》は上記のカードにパワープラスとコスト軽減効果が追加されていますが、素4cのため若干重いのと、コスト軽減に青のカードを要求する点に注意が必要です。
・天助の来光 (ブースター1弾/N)
使用ターンによって上昇値が変えられる、パワー上昇カードです。
自ターン中は3000しか上昇できませんが、相手ターン中に使用した場合は5000上昇もできるため、1枚でも存在をチラつかせておくと相当なプレッシャーになります。
逆にパワー上昇しか効果がないため、数値による除去以外にはあまり意味のないカードになります。
・廃絶の渦 (ブースター7弾/N)
エースか観測者以外の3c以下であれば何でも打ち消せる打消カードです。
後攻1ターン目における実質的な除去カードでもあり、《ナディヤ》《ラビアン》のみならず、自分エンドフェイズに使用される《新兵器開発》も打ち消せるため、よっぽどのことがなければ打消対象に困らないカードです。
また3c以下であればショットも打ち消せるため、《呪術師の謀略》《虚を突く一手》《遅滞戦術》などの3c以下ショットがライフから捲れても打ち消せます。
コスト参照のため幅広い打ち消し内容ですが、観測者が打ち消せなかったり、相手がこのカードを警戒して3c以下のカードをプレイしないなどもありますので過信は禁物です。
・不可侵の穴蔵 (ブースター5弾/N)
(※2023/04/05追記分)
次のエンドフェイズ開始時まで一時的にエナジーに逃しておくカードです。主に除去やバトルを回避する役割で使用します。
本来のコストで使用するには若干重いですが、手札の赤カードをリムーブすることで1cで使用でき、登場時効果も再利用できる点は優秀です。
またエナジーに埋めてから再登場させるため、一度破壊されてから再登場させた場合《浄土》のデメリット効果を無視でき、もう一度破壊されても再登場することができます。
ただし再登場が「次のエンドフェイズ開始時」のため、自分のエンドフェイズにこのカードを使用すると次の相手エンドフェイズで再登場することになるため気をつけましょう。(「エンドフェイズ開始時」が終了してからクイックタイミングが発生するため)
・乙女の目覚め (ブースター7弾/N)
(※2023/04/05追記分)
パワープラスとトップ回収ができる赤白のカードです。
上昇値は相手ターンに使用する《天助の来光》と同等ですが、自ターン中でも上昇値は固定であり、なおかつ手札補充の可能性がある点が優秀です。
ただ採用カードによってはただトップをリムーブするだけのカードになる場合もあるので、割り切った運用が必要です。
★優先度:低(新規次第では不要かもしれないカード)
・天からの使者 (ブースター4弾/SR)
神兵専用のショットコマンドです。
「元々のコストが6cかつクイックじゃない」「出せるのが5c以下」「条件対象カードに強力なカードがほぼ無い」辺りが個人的にとても好みではないのですが、新規の5c以下ユニット次第では大化けするカードです。
逆に6c以上で積極採用したいカードが多い場合や、新規で優秀なショットが来た場合は無理に入れる必要もないと思っています。
ちなみに《アドラ》と同じく確認したカードはデッキの下に行くので、両者の使用頻度によってはデッキ内容の確認と合法積み込みができます。
・晴嵐の化身 ラズイーヤ (スターター4弾(パルハドーラ))
除去効果を有する準大型ユニットです。
《聖火宮》では「アタック時に神兵専用の《痛み分け》内蔵ユニット」の様相でしたが、《浄土》では蘇生のおかげでほぼノーコストのバウンスとなりました。
ただアタック時効果かつ他に神兵ユニットを要求するので、損なく使おうとすると《ラズイーヤ》以外のユニットが蘇生以外でレストしている必要があるため、噛み合わせの悪さが目立つ場合もあります。
ですが自壊効果を持たない登場時効果持ちユニットを再登場させる使い方もありますので、盤面のユニット状況に応じて使用可否を選べる点も優秀です。
・舞踏の化身 ハリシャ (ブースター5弾/UR)
打点上昇する大型ユニットです。
効果を使用すれば3点になるので一気にライフを削るワンチャンス力のあるカードですが、打点上昇以外に効果がなく素のパワーも9500と中途半端です。
ですがこのカードの最大の売りは何と言ってもクイックでいつでも破壊できる点にあります。
こちらも《ラズイーヤ》と同じく、自壊できない登場時効果持ちユニットを破壊して再登場させたり、2点目までのダメージ内容を見てからクイックで破壊してもう1点足す動きもあるので、テキストのシンプルさに対して非常にテクニカルなカードです。
・秘宝精霊 レゾーラ (プロモーション/6弾ボックス封入プロモ)
展開効果を有する大型ユニットです。
「ライフがレッドゾーン」と言う厳しめの条件から発生するのは《天からの使者》と同じ効果。
最大2面並びますが、いかんせん条件とコストの重さがネックになりますでしょうか。
もう少し簡単に自壊させる手段があれば化けそうですが、《アドラ》が6cであり自身も7cである点を加味すると、採用するには自壊手段以外にも必要な要素がありそうではあります。(《天からの使者》と同じく、優秀な5c以下神兵の選択肢が増えるとか)
・幻像妖精 モルガナ (ブースター8弾/R)
破壊以外に対する実質的な除去耐性と、デコイを持つ中型ユニットです。
《浄土》のお陰で自ターン中に破壊されてもそのままレストで居座るため、デコイとしての役割を完遂することができます。
神兵では貴重なデコイユニットであり、4cのため序盤でライフを守る手段になりますが、こちらを採用すると必然的に白単ないし白含みの混色カードのみの採用になりますので、構築時点から取り回しの難しいカードになります。
余談ですが、手札に戻るのは「相手の効果によって墓地以外に送られた場合」なので、《浄土》で再登場後に破壊されても普通にリムーブされるため気を付けましょう。
・合理の崩壊、ブレスド・パルウェイブ (ブースター1弾/N、ブースター5弾/R)
白の3c打消コマンドです。
《合理の崩壊》はコマンドならどんなコストでも打ち消せるカードです。
こちらも《廃絶の渦》と同じく、コマンドならショットでも打ち消せるため、相手の《呪われた切札》《倫理の枷》などの確定除去を打ち消すことができます。
《ブレスド・パルウェイブ》は「手札から使用されたコマンド」に限定されますが、コスト指定なくコマンドを打ち消すことができます。
また《合理の崩壊》と異なり、自分の白のユニット2体をレストするとノーコストで使用できるため、エナジーが全レストしていても奇襲的に使用できます。
惜しむらくは《浄土》による蘇生はレストのため、ノーコスト使用の部分と相性が若干悪い点でしょうか。
おわりに
いやー……、新規神兵、本当に凄い……。「凄い」しか言葉が出ないくらいにはようやく基礎水準レベルになったテリトリーだと思います。もう渋い顔しながら神兵使わなくてええんや……!!!
紹介した既存カードについても概ねR以下かスターター付属カードですし、SR以上も各種通販で500円未満で購入できるはずですので、かなりお財布に優しいカード郡になっています。「購入できるかは別として」とか言わない
2023/3/23時点で、他の新規に「登場時に他神兵に3000上昇」や「相手アタック開始時に、単騎なら6500デコイ」などもありますので、登場から1年越しにようやくまともなガソリンを得た形になります。
……えっ初登場から1年!!!!?!?!!?!!!?!!!?!?!?!
……私含め、長らく待たされたひよりファンおよびパルハドーラファンの皆様におかれましても、9弾の神兵はとてもいいデッキになりそうなので一緒に楽しみましょう。
最後に、旧来から筆者note記事の読者様のために、簡易FAQを置いて終わりとさせていただきます。
Q1.ユウマどう?
A1.(無言で首を横に振る)
……ちゃんと回答すると、新規ユウマは個人的にギリギリアウトなんで、「9弾に3種類目の称号冒険者が存在するとしか思えない」と思わないと精神崩壊する。エースでもバスターでもなんでもいいけど、青白に良いカード来ると良いなぁと思いながら俺は本note記事初投稿と同時に掌をセットしてターンエンド。
Q2.カミーリアどうすん?
A2.次のカミーリア新録待ちだよォ
今ならうっかり初見殺しできるかもしれない。ただ7弾からの新規PSIが5種類しかないから正直あんまり代わり映えしないし、なんなら今だと青白マルグレアで焼け野原にされて号泣するかもしれない。PSI強化はどうしてもアイリスまで強化されちゃうので、《竜丹強化試験》みたいな方向性の《蛟》で使いにくくコスト軽減できる3c以上コマンドください。新規テリトリーでもいいよ。
予告:新弾発売直後にパルハ構築記事書くかもです。投げ銭かも。
★★9弾公開を受けて(2023/04/05追記)
追記日の12時前後頃に、9弾およびスターター2種のフルプール公開が来ました。
お……、お……、お……、思ってたんと違う……!!!
本記事では全ての公開カードについて1枚ずつ丁寧には触れませんが、まさか個人的に構築アプローチとして一番注目の薄かった赤白方面になるとは全く読めませんでした。この海のリハクの目をもってしても!!
とは言え完全に神兵に関係したカードで赤いものは3種類程度(うち1種はエヴォルコスト)であり、無理に赤を選択しなくてもいいのかなぁとは思ってます。
でも流石に《キマリス》はつよーいのだ!(赤白を)許してしまうかもしれない。
ということで単色もしくは青混じりアプローチかと思われた矢先の赤混じりで相当困惑しておりますが、新規の枚数もしっかりありますので十人十色の面白いデッキになりそうです。
残り70種類の堕天使(神兵)、お待ちしております!
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